チョコの話

今日はバレンタインデーでした。

そんなわけで、今日はチョコレートにまつわる話。人はおいしく食べれるチョコレートですが、実は犬では身近に中毒をおこす食べ物のひとつです。

チョコレートにはテオブロミンという物質が含まれており、大量に食べると「チョコレート中毒」をおこしてしまいます。人と比べて、犬は体の中からテオブロミンを代謝・排泄するのに時間がかかるために蓄積しやすいからです。テオブロミンの蓄積は、中枢神経への刺激作用、また強心作用を有します。

症状としては、興奮や不安、頻脈、嘔吐、多尿などがあり、ひどいと痙攣を起こすことがあります。

犬では体重1kgあたりの中毒量はテオブロミンが100mg~150mgです。普通の板チョコでは170mgほどのテオブロミンが含まれています。一般的に、ビターチョコレートのような苦いチョコはテオブロミンの量は多いですし、ミルクチョコレートのような甘いチョコレート含有量はすくないようです。

今まで少しぐらいは大丈夫でも、チョコの種類や、量によっては症状がでる場合があります。病院では、直後であれば吐かす処置、時間がたっていれば対症療法になります。有効な解毒剤や、特効薬もない病気ですので、十分注意が必要です。

やはり、何よりよいののは、手の届くところ(口の届くところ?)に、チョコレートを置かないようにしてもらうことです。中毒を起こすといえど、犬にとってもチョコレートはおいしいものですから。ぜひぜひ、お気をつけください。

さて、私事ですが今日は休診だったにも関わらず、うちに通院して頂いている猫ちゃんから素敵なチョコレートをいただきました。おいしくいただきます。

ちなみに妻がくれたのは、ピーナツとスルメでした。

 

IMGP2408

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です