梅雨の温度管理について

6月も終わりに近づいてきました。本格的な梅雨で、晴れても蒸し暑い事が増えてきました。人も動物も体調管理には気をつけねばなりません。

よく診察時にこの時期は、部屋の温度をどのぐらいに設定すればとのことを聞かれます。今回はそんな梅雨での温度管理についてです。まず基本は、その場所が人がばてるほど暑ければ動物もばてます。人間が涼しく過ごせる場所であれば、健康で若い動物なら大丈夫です。なので、動物だから暑いのが平気なわけでもないですし、わざわざ動物の為にエアコンを必ずつけなければならない訳ではありません。

部屋の温度ですが、絶対にこうしなければならない訳ではないですが、だいたい25℃前後ならば大丈夫だと思います。さすがに、30℃が越えるとしんどいと思いますので、暑さ対策が必要になります。

さて、扇風機はどうかという話もよく聞きます。扇風機について注意しないといけない事に、犬や猫は汗がかけないという事が関わってきます。人間は暑いと体温を下げるために汗をかき、空気の流れにより、汗が蒸発するときに熱を奪ってくれます。なので、人は扇風機にあたると随分と涼しく感じる事が出来ますし、実際体温を下げる事も出来ます。ただ、汗をかけない動物の場合は扇風機の風を当てても、生ぬるい空気がまわっているだけで、必ずしも人ほどに効果はありません。熱がこもるのは避ける事はできますが、そんなには期待できません。出来れば、それなりに暑い日はなるべくエアコンをおすすめします。

外の動物の場合は、少なくも暑さがしのげる影があることと、風の通りがあるところに置いてあげてください。さすがに、この季節に直射日光が続くと熱中症をおこす可能性が出てきます。

また、上記の話は健康で若い動物の場合で、人と同様に高齢や心臓や呼吸器に持病を持っている場合は、さらに手厚い管理が必要になります。場合によれば、人が少々大丈夫かなと言う気温であっても、エアコンで管理をしてもらう方が無難と思われます。

普通にしててもしんどいこの時期ですが、人も動物も何とかこの蒸し暑い時期をのりきりましょう。さて、当院の花壇は完全に植え替えが終わり、すくすくと育っています。植物にとっては、気温も水分もそこそこあるこの時期は、逆に過ごしやすいのかもしれません。これから夏にかけて一気に育つと思いますので、また来院の際にご覧ください☆

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