春の勉強会第五回 しつけ教室&チャイム吠え

先日は春の勉強会の第五段として、しつけ教室を行いました。今回も、大阪を中心に家庭犬の訪問しつけなどをされている、smartdogの大塚さんに講師として来てもらいました。毎回しつけ教室は非常に人気で、今回もすぐに定員になってしまいました。

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今回は、犬種も年齢も様々なわんちゃんと、飼い主さんに参加してもらいました。しつけ全般に関わる基礎的な話や、実践編として一緒に様々なコマンドにチャレンジしてもらいました。今回はクレートトレーニングの実践も行いました。クレートが苦手なわんちゃもいたため、今後の為にぜひ身につけてください。

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今回は、相談の一つとしてあった、チャイム吠えの対策についてです。チャイム吠えをする犬は比較的に多く、困られている飼い主さんも多いです。チャイム吠えをする犬は、チャイムが鳴ることに誘発されて、大声で吠えたり、怒りながら玄関にむかって走っていきます。多くの場合は、自分のテリトリーに、知らない人が入る事により、恐怖や防衛本能で吠えるようです。

これは何度も、チャイムが鳴ると、知らない人(お客さん)が来て、恐怖を覚えた経験を繰り返した結果に、自然に身についてしまったクセです。最終的には、チャイムが鳴れば、お客さんの姿が見えなくても反射的に吠えてしまします。なかなか、スグに治るものではありません。さらに、吠えた後に、お客さんがいなくなった事により、チャイム吠えがより強化されている場合もあります。

『チャイム⇒お客さんが来る⇒恐怖を感じる⇒吠える』でインプットされている犬のチャイム吠えを治すためには、チャイム後に起こる悪い印象を、いい印象にすり替える必要がありおます。具体的には、家族の協力がいりますが、一人がチャイムを鳴らし、一人がおやつをあげる。これを繰り返すことで、『チャイム⇒おやつがもらえる⇒嬉しいことがあった』に、印象が変化していきます。もし、一人でするならチャイムの音を携帯電話などに録音して、練習するのでもよいと思います。一日のうちで10回ほどを繰り返していくと、徐々にチャイムによる恐怖がなくなってきます。もし、少しずつうまくいってるようであれば応用として、チャイムがなってから、指示を与えてから、ご褒美という流れでもよいです。『チャイム⇒お座り⇒おやつ』のように、指示を入れ、その行動にご褒美を与えることを繰り返します。

もし、子犬の場合は、これから起こる可能性があるチャイム吠えの予防として、これを事前にトレーニングすることも良いと思います。しつけの問題に関しても、起こってからの対策よりも、起こる前の対策のほうが見につくスピードが速いです。

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一朝一夕では出来ることではないですが、毎日続けることで必ず少しずつでも良くなります。今回は、その他にも多くの悩み事について、それぞれ対策を学んでもらいました。やはり、問題行動を我慢しながら何年も過ごすのは、人にとっても犬にとても、不幸なことです。後も人と犬がうまく共存して、幸せに生活してもらえたらと思います。

さて、次回は今週末には、春の勉強会の第六弾としてお手入れ教室を行います。シャンプーや、爪切りなど、犬に必要な日頃のお手入れについて、お話します。もし、ご興味がある方は、ぜひご連絡ください☆

 

狂犬病予防注射&子ネコ

日が随分長くなってきました。夕方も六時を過ぎてもまだまだ明るいです。天気が良い日は、そろそろ散歩時の地面の温度を確認してください。人が涼しい時間帯も、犬にとってはまだまだ暑い場合がありますので、お気を付け下さい。

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さて、春は役所より、狂犬病予防注射のお知らせが来ていると思います。4月と5月には、集合注射は地域の公民館や広場などで、各地をまわっています。今年は五個荘や安土方面をまわらしてもらっています。来週は、安土方面を回る予定です。

狂犬病とは、犬に噛まれることにより人に感染する、人獣共通感染症の一つです。ほぼ100%の致死率をもっています。日本はいったん様々な対策により終息した数少ない清浄国ですが、世界ではまだまだ死亡者が多いく流行っています。狂犬病は犬以外の動物もかかるために、いつかは再び日本に侵入するのではないかと言われています。病気の流行を防ぐためには、人の感染源で一番多い犬の大多数を予防することが、人への感染を防ぎます。

日本では狂犬病予防法により、犬を飼われている方は一年に一回の注射が義務付けられています。これは犬を守るためだけでなく、家族やまた周りの人を守るためには、責任として果たす必要があります。ただし、病気の治療中の場合は延期、中止の申請も可能です。集合注射はこの時期だけですが、動物病院では一年中接種が出来ます。またこの時期は、フィラリアの処方と同時に接種も可能です。決して忘れないようにしてください。

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さて、今回のおまけは、とてもかわいらしい産まれたての子猫です。近所に産まれて放置されている子猫がいたとのこで保護されてこられました。まだまだ目も開いてないですが、元気に鳴いていました。ちなみに体重は80グラムぐらいです。この時期の子猫は2,3時間での哺乳が必要になるため、お世話は大変ですが、頑張って育てるとのことでした。貰い手はまだ、見つかってないそうです。もしご興味のある方は、どうぞお知らせください☆

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春の勉強会 第四回 パピーパーティー

先日は春の勉強会の第四回として、パピーパーティーを開催しました。今回も6ヶ月までの子犬さんたちにきてもらいました。今回は、5匹の参加がありました。この時期は、ワクチン接種などの病気の予防も重要ですが、様々な出来事を経験してもらい、事前に問題行動に対する予防も重要な時期となります。

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この時期に普段では出来ない、犬同士や家族以外の人とのコミュニケーションをとってもらい、今後の社会化の第一歩を学んでもらいました。また、今回は、様々な場面で必要になる、落ち着いて抱っこをするやり方も、皆で学んでもらいました。

例えば、散歩後に足をふいたり、歯磨きをしたり、耳掃除などは、今後に必ず必要になります。今のうちに、抱っこはもちろん、手先や、口もと、耳などを触っても、嫌がらないように練習する必要があります。抱っこが出来なかったり、耳を触れない犬は、その後に必要になっても耳掃除が出来るようにはなりません。

まずは、抱っこする練習からです。なるべく、落ち着くように優しく、そしてしっかり抱っこします。出来れば、人もしっかりと座り、犬をお腹が上の姿勢で抱っこします。当然、嫌がることもありますが、暴れたら逃げれることを学習してはいけません。暴れても離さないように、しっかりと抱っこする必要があります。落ち着くように、お腹をゆっくり撫でたりすることで暴れなくなる犬もいます。その後落ち着いた瞬間にしっかり褒めたり、ご褒美をあげる事で徐々に慣らすことが重要です。

ちなみに、ご褒美については、普通のフードでもOKですし、おやつ類でも良いです。ただし、たくさん与えるのも良くないので、小さく刻んで下さい。人の小指の爪の半分程度が小型犬の場合はちょうどよいです。犬は、大きなご褒美を一つよりも、繰り返したくさんの数をもらう方が喜びます。また、ご褒美にもランク付けをしても良いと思います。特にうまく出来たときや、新しい事を教えるときは、とびっきりおいしいおやつの方がインパクトに残り、覚えも良いことがあります。IMGP7560IMGP7509

今回もみんな、しっかりと挨拶が出来て、しっかりと遊べました。みんなペースの違いがあっても、お互いに興味があるようでした。どうやったら遊びに誘えるか、どのぐらいまでしたら怒られるか、試行錯誤していたようです。

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さて、次のパピーパーティーは、6月半ばから7月ぐらいでの開催を目指しています。参加の希望者が集まり次第、開催していきます。もし、ご興味があるワンちゃんは、ぜひご連絡下さい。

5月の休診日のお知らせ

五月になりました。早いもので、まわりの田んぼでは田植えがはじまりました。夜には、田んぼからカエルの大合唱が聞こえます。そろそろ、フィラリア予防の時期となりました。投薬の開始は5月中旬となります。まだ処方がお済みでない方は、早い目にご来院ください。

さて、5月の休診日のお知らせです。5月5日(木曜)、12日(木曜)、19日(木曜)、20日(金曜)、26日(木曜)は休診日となります。また、ゴールデンウィーク中も午前、午後ともに診察しております。ただし、連休の振り替えで、20日(金曜)はお休みを頂きます。

また、25日(水曜)は通常通り診察を行いますが、院長は午前の診察時間に地域の狂犬病予防注射のため不在になります。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

今回のおまけは、病院の花壇です。春からたくさん咲き始めた花も、今が最盛期です。ぜひ、待ち時間にご覧ください☆

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春の勉強会 第三回猫の話 & ゴールデンウィークも診察中

4月も残すところ数日となりました。暖かくなり、蚊も出る季節となってきました。犬はフィラリア予防の時期がいよいよとなってきました。また、狂犬病注射もこの時期の方が多いと思います。猫は、ノミやダニの予防は大丈夫でしょうか?ノミダニも暖かくなると、注意が必要です。通常の、予防や診察に関しては予約は必要ありません。お忘れの方は、早い目にお越しください。

ゴールデンウィークの診察のお知らせです。ゴールデンウィークも診察しております。ただし、5月3日、4日(祝日)は午後の診察時間が変更となっております。

4月29日(金曜・祝)9時~12時 16時~20時
4月30日(土曜)  9時~12時 16時~20時
5月 1日(日曜)  9時~12時
5月 2日(月曜)  9時~12時 16時~20時
5月 3日(火曜・祝)9時~12時 15時~18時
5月 4日(水曜・祝)9時~12時 15時~18時
5月 5日(木曜・祝) 休診日
5月 6日(金曜)  9時~12時 16時~20時

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さて、先日は春の勉強会の第三回、まるごと猫の話(7歳からの生活)を行いました。現在、猫の寿命は徐々に長くなっています。室内猫は16歳に近づいてきています。様々な病気に気を付け、よりよい生活を送る必要があります。

その一つが肥満です。猫もシニア期になると、徐々に太りやすくなってきます。肥満とは、理想の体重よりおよそ15%以上の増加で肥満です。ちなみに理想の体重とは、1歳になった時の体重が、およその理想体重です。実は、シニア期の猫は半数以上が肥満と言われています。肥満は、人と同様に様々な病気の原因になります。例えば、糖尿病、肝臓病などは肥満が原因となる場合があります。肥満により、寿命を縮めてしまう可能性があります。

シニア期になり理想な体重を目指すには、適度な運動はもちろんですが、再度食事の内容や量などを調節する必要があります。その猫の適量は、理想体重より食事のパッケージなどに書いてある一日の量を目安にして決定します。それでも、体重が増加する場合は、カロリーの少ないダイエット食に変更するのも一つです。ただし、シニア期には、きっちりシニア用の食事を食べることは重要です。

さらに、13歳を超えてくると、超高齢期に突入し、逆に体重が減る猫が増えてきます。もし体重が減るようであれば、食事量を増やす必要があります。また、足腰や口なども悪くなるため、食べやすい食事台や、食べやすい食事などに変更することも対策の一つです。しかし、病気による食欲の低下の可能性もあるため、体重の減少が続く場合は、早い目の診察が必要になります。

最近の猫は20歳をこす事も増えてきます。高齢になればなるほど、多くのことに気をつける必要があります。慢性的な持病なども出てくるため、いかに上手につきあっていくかも重要です。ぜひ、20歳を目標に健康に長生きを目指してください。さて、次回の勉強会は5月8日(日)、6ヶ月の子犬のためのパピーパーティーを開催する予定です。パピーパーティーは、今回に限らずに随時開催していますので、ご興味のある方は、ぜひご連絡下さい。

今回のおまけは、スタッフの猫のキャッティーちゃんです。牡丹の前で凛々しくたたずんでいます☆

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熊本の地震&同行避難

熊本を中心として、九州に大きな地震が起こり始めて一週間となります。多くの犠牲者やケガ人の方も出ておられます。特に自分より若い人が亡くなったというニュースは、非常に悲しいです。まだまだ、余震も続き、被災者の方は精神的にも肉体的にも不安やお疲れが絶えないと思います。また、妻の出身地が熊本であり、飼い主様からも心配のお声をかけて頂き、ありがとうございました。

今回のことで、ボランティアや、物資などの支援はもちろんですが、ここからでも我々の出来ることの一つが、この地震から多くのことを学び、次に生かすことです。連日のニュースなどでも、避難所や車などに避難されている方の中に、ペットが一緒に避難している姿を見ます。

東日本大震災の時にも、多くの動物が迷子になりました。熊本の保護センターでも、迷子の動物が収容されているようです。室内で飼育されている、犬や猫でも、首輪などに迷子札をきっちりつけておくことは、万が一離れてしまった場合に有効です。狂犬病注射のの鑑札なども、迷子札にもなりますので有効かもしれません。最近は、マイクロチップなどをされる方も増えてきました。

また、万が一の時には、動物とスムーズに避難する必要があります。ただ、ケージに慣れていないといざという時に、もたついてしまいます。普段からケージなどに慣らす必要があります。また、避難所の生活の為、日頃からの基礎的なしつけも重要です。せめて、クレートなどのケージに入ることに慣れることが出来れば、動物にとっても、飼い主にとっても、また周りの人にとっても、ストレスのない避難生活が送れます。

さらに、数日分でも保存がきく食事と、トイレ用品は最低限準備する必要があります。人用の防災グッズとひとまとめにしても良いと思います。持病がある動物などは、薬なども忘れずに。

自然災害は、まだまだ予測もできず、いつ日本のどこで起こってもおかしくありません。東日本大震災以降、滋賀県でも、ペットの防災についての講演会を各地で開いています。自分たちの生活の防災はもちろん、その一部であるペットについての防災についても改めて今一度考える必要があることを学びました。

今回のおまけは、くまもんタオルと、熊本の姪っ子からもらった、くまもんのコースターと、ボールペンです。毎日、診察で活躍しております☆滋賀県の遠くからですが、熊本の復興を心よりお祈りしております。

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春の勉強会 第二回 歯磨き教室

ついに桜の花も、強い風や雨によってで散り始めてきました。この時期は市内でも、あちこちでお祭りが開かれています。花火の音や太鼓の音が嫌いな動物にとっては、ちょっと過ごしにくい時期です。ストレスでお腹を壊しやすい子は、くれぐれも気を付けてください。

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さて、先日は春の勉強会の第二回の歯磨き教室を行いました。これから歯磨きを始めたいワンちゃん、やってみたけど上手にいかなかったワンちゃん。また、口の病気が気になる猫ちゃんなど、色々な飼い主さんの参加がありました。また、一緒に実習する4匹のわんちゃんの参加がありました。

まずは、動物の歯の仕組みや口の環境を勉強してもらいました。もともと犬猫は、人に比べると口のpHの違いなどにより、虫歯になりにくく、歯石がつきやすい歯をもっています。人が歯垢が歯石になるまでに10日以上かかるところ、動物は2,3日で歯石になってしまいます。そのため、犬猫の場合の歯磨きは、何とか2日一回は出来ることを目標にします。

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次は、実際の歯磨きの仕方を学んでもらいました。基本的には、子供に歯磨きを教えるのと一緒です。最初から完璧を目指すのではなく、徐々におだてながらゆっくりと進めていくのがコツです。まずは、口の周りを触る練習から、徐々に口の中を触る練習です。それと並行して、歯磨きペーストを舐める練習です。ペーストは人同様に、歯周病の予防の効果があるのですが、味も甘くご褒美になります。歯磨きペーストを利用することは、歯磨きの習慣づけに大いに貢献してくれます。

それらが出来るようになって、はじめて歯ブラシを使います。歯ブラシは、動物専用の歯ブラシを使ってください。人用のものは毛先が固く動物には合いません。まずは、歯ブラシで顔を触ったり、歯磨きペーストを歯ブラシにつけて舐めさしたり、歯ブラシに慣らすことからスタートです。その後、口の中に入れる練習をします。決して、嫌がらないぐらいまでです。この時に、オヤツなどで気を引いてもOKです。うまくいけたら、徐々に歯をこする練習をいよいよはじめます。

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今回はデモンストレーションとして、スタッフの愛犬うるま君に手伝ってもらいました。うるま君も、歯磨きの習慣づけをしだしたのは5歳をこえてからです。今は、自らすすんで歯磨きをしてくれます。この子のように、成犬になってからのスタートでも十分うまくいきます。

最後に、それぞれ実際に犬を使ってもらっての、歯磨きの練習です。どの子も、練習すればうまくいきそうです。ゆっくりゆっくり進めることが、何よりのコツです。もし、うまくいかないときはしばらく、そのまま練習をしたり、一つ手前の手順に戻ることで習慣づけをしてください。歯周病の予防が出来る、歯磨きはこれから必須のお手入れになります。ぜひぜひ、身につけてください。

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さて、次回は今週末は第三回の春の勉強会は、まるごと猫の話です。高齢期の猫ちゃんが気を付けてもらいたい病気や生活などに関わる、役立つお話をする予定です。ぜひ、長寿を目指す猫ちゃんの飼い主さんはご参加ください☆

 

4月の休診日&春の勉強会第一回 しつけ教室

気温も暖かい日が続きます。桜もきれいに咲いています、今週末が一番の見ごろでしょうか。病院では4月になり、狂犬病注射や、フィラリア予防のワンちゃんの来院が多くなってきました。

4月の休診日のお知らせです。4月7日(木曜)、14日(木曜)、21日(木曜)、28日(木曜)はお休みを頂きます。29日(金曜 祝日)は、午前午後ともに診察しております。また、20日(水曜)は、通常通りで診察をしておりますが、院長は狂犬病集合注射で午前中は不在です。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

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さて、先日は春の勉強会の第一回として、しつけ教室を行いました。今回は体の大きなワンちゃんから、小さいワンちゃん。そして子犬から成犬のワンちゃんまで、様々な犬が参加してくれました。そのため、性格も悩み事も様々です。今回も、大阪より家庭犬のしつけを専門にされている、大塚先生に講師として来てもらいました。

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まずは、講義編として、これから問題行動を解決するに必要な、全てに繋がるしつけの基礎を学びました。犬のしつけや問題行動を解決するには、それぞれ問題により、解決する方法があります。ですが、解決するしつけを行う前に確認しておくべきことがあります。こちら側が、犬の必要な欲求を充分に満たせているかどうかです。最低限の欲求が満たされていない事が、実は問題行動や、しつけの失敗の根本原因だったりします。例えば運動(散歩、遊び)が足りてない事がないか?犬はやはり、子犬の時からしっかりとお散歩に行くことは必須です。もし、小型犬は散歩がいらないですと言われて飼った人は要注意です、そんなことありません。お散歩に行けてない犬は、体力も余り、外部からの刺激もなく、その代わりとして、身近な人への甘噛みや、無駄吠えに繋がることも。やはり、小さい頃よりしっかりと遊びの欲求が満たされているワンちゃんは、もともとが問題行動が少ない傾向にあります。散歩に行けてないのに、犬を大人しく言う事を聞かすことは不可能です。

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その後は、それぞれの問題となっていることを、相談してもらいました。他の犬の問題行動を一緒に聞いてもらうことで、みんな同じような事で困っていることが分かったり。また若い犬にとっては今後に起こりえる事だったりします。問題行動の原因は、追究していくと人に原因があったりもします。例えば問題行動は、叱ることで悪化することがあります。犬が何で叱られているかを理解できる叱り方でなければ、意味がありません。これでしつけを覚えさすには、かなりのテクニックが必要となります。それよりも、褒めるほうが確実で簡単です。失敗を叱るよりも、成功を褒めてその行動を伸ばす方が、実は近道だったりします。言葉でもよいですし、ご褒美でも構いません、しっかりと成功と報酬が関連付けれると、自然に正しい行動がきっと出来ます。

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最後は、実践編として、様々なしつけの基礎になる、犬とのコミュニケーションの取り方や訓練の仕方の基礎を一緒に学んでもらいました。今回はオヤツをご褒美にして、様々な号令を学んでもらいました。特に、オイデとハウスは、身につけておくと良い号令です。ケージの中でおやつがもらえる経験が、ケージを良いイメージにして、号令によりケージに入る習慣がつきます。

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さて、今週末は春の勉強会第二弾の歯磨き教室です。高齢期に入り、歯が悪くなるワンちゃんが非常に増えてきています。歯の汚れは歯石になると、全身麻酔下で超音波などで歯石をとらなければなりません。しかし、高齢期になると麻酔のリスクも上がってきます。やはり、予防が第一です。今回は、様々な歯の病気を学んでもらいながら、失敗しない歯磨きの仕方を学んでもらいます。ご興味のある方は是非参加してください。

 

春の予防シーズンスタート

暖かな日が増えてきて、桜がちらほらと咲いてきました。来週が見ごろでしょうか。お散歩には良い季節となってきました。いよいよ4月になり、ワンちゃんにとっては様々な予防が必要な時期になりました。しかし、しなくちゃいけない事がたくさんあり、何が何だかという方も多いと思います。今回は春に必要な予防について、簡単にご紹介いたします。

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1.フィラリア予防

蚊から感染する寄生虫の病気です。心臓にフィラリアが寄生して、心不全の原因になり、呼吸困難などの症状が出て死に至ります。基本的に治療は困難で、予防が重要となります。

基本的には一月に一回の飲み薬で予防を行います。予防期間としては、5月半ばより、11月末まで必要となります。当院では、おやつタイプ、粉薬、錠剤を用意しております。薬が苦手なワンちゃんも、それぞれ合うものを相談して選んでもらうことが出来ます。また、どうしても飲み薬が苦手なワンちゃんには、最近は一年間有効の注射もあります。この時期、一番重要な予防です。

 

2.狂犬病予防注射

ウィルスによる感染症で、犬から人に感染する人獣共通感染症です。現在は日本での発生はありませんが、世界では未だに発生が多く、いつ日本に再び持ち込まれてもおかしくはないと言われています。犬も人もほぼ、100%の致死率をもちます。そのため狂犬病予防注射は、法律により一年に一回の接種が決まっています。ただし、体調が悪い場合や持病を持っている場合は、獣医師と相談の上に延期も可能です。

四、五月は公園や集会所などで行われる集合注射があるため、役所からのお知らせはこの時期にあります。動物病院では年中接種可能ですので、基本的には前回の接種日よりちょうど一年で問題ないです。フィラリアの処方と、同時接種は可能ですので、この時期に合わせてもOKです。また、他の注射(混合ワクチン)との、同時接種は出来ませんので、2~4週間ほど間隔をあけてください。

 

3.ノミ、ダニ予防

ノミ、マダニは動物から吸血することで生活します。刺された場所は、強い痒みが出て皮膚病を起こします。ノミは、一度でも家の中に持ち帰ると家の中でも増えることがあります。マダニは、草むらにて、動物が通るのを待ち構えています。1回寄生すると1週間ほどかけて血を吸い続けます。ノミ、ダニともに、人にも付くことがあります。

基本的には背中に滴下する、スポットタイプの薬にて予防と治療ができます。簡単に塗布できるため、お家での塗布も問題なくできます。ダニには約1ヶ月、ノミには2ヶ月の予防効果があります。ノミ、ダニは暖かくなってくると活発になり、寄生の機会が増えてきます。積極的にお散歩で草むらにいく場合は、1ヶ月に一回。外にあまり行かなくても、2ヶ月に一回は予防をおススメします。

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やはり、健康、長生きの秘訣は、人と同様に予防に勝るものはありません。当院では、それぞれの生活スタイルに合った予防を提案いたします。また、春の時期は病気の早期発見を目的とした、健康診断のキャンペーンなども行っています。また、しつけなど飼い方などの基本的な相談を随時受け付けております。何でも相談してください。

また、これからの予防シーズンは、通常フィラリア予防薬の開始の5月半ば前後が通常混み合うことが多いです。4月はまだ、比較的にまだ待ち時間が少ない日が多いです。待ち時間の苦手なワンちゃんは、早い目の来院をおススメします☆

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花粉症?&春の健康診断

早いもので、三月も半分が終わりました。朝夕はまだ冷え込むものの、晴れた日はずいぶん暖かく、心地の良い過ごしやすいなってきました。しかし、花粉症の人たちにとっては、晴れた暖かい日は花粉の飛散が多く、とてもつらいとのことです。うちの花粉症もちのスタッフも、最近つらいようです。

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さて、そんなわけで今回は、動物の花粉症の話です。この時期は、犬や猫にも花粉症があるのかと言う質問をよく受けます。花粉の多い時期に、犬も猫もくしゃみが出たり、鼻水が出たりするのでしょうか?実は、動物にもアレルギーがあり、原因の一つのに花粉が関わることもあります。ただし、人のように鼻水くしゃみではなく、多くは皮膚のかゆみなどの皮膚炎の症状が出てきます。なので、人と同じような花粉症は実は犬猫では多くはありません。もし、鼻水やくしゃみが出てる場合は、鼻などに関わる別の病気です。猫は風邪をひくと、涙や鼻水やくしゃみなど、まるで花粉症のような症状が出ます。特に、子猫はこじらすと大変です。猫の花粉症かと思っていたと思って様子を見ていると、重症化したケースもありますので、早い目に病院で診察を受けてください。

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今年もワンちゃん向けのお得な春の健康診断を行う予定です。フィラリアの薬を安全にのんでもらう為に、投薬前に昨年のフィラリアの感染の有無を血液にて調べる必要があります。その採血で同時に、血液検査にて健康診断を行うことが出来ます。犬の1年は、人の4.5年に相当します。健康維持の一つとして、1年に1.2回の血液検査が勧められています。ぜひ、この機会にお得な春の健康診断キャンペーンをご利用下さい。また、詳細はホームページでもお知らせいたします☆

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