ふれあい教室

先日、当院の学区内にある北里小学校から獣医師会にふれあい教室の依頼があり、お手伝いにいってきました。今回は、北里小学校で飼われているウサギのお世話を主にしている2年生を対象としてのふれあい教室です。午前は授業で講義をうけてもらい、お昼からは10に程のグループになってもらい、たっぷりウサギと触れ合ってもらいました。

実際のウサギを見ながら、特徴的な耳の作りや、目の位置による視野の広さ、また食べ物による歯の違いなどをみてもらいました。みんな、興味津々でした。ちなみに、ウサギは前足の指は5本ですが、後ろ足は4本です。ちなみちなみに、本来のウサギの数え方は「匹」ではなく、「羽」です。これは、鳥と魚以外の動物を食べることが禁止されていた時代に、ウサギを鳥と見立てて食べてた事に由来するからだそうです。

その後に、正しいウサギの抱っこの仕方の練習をしながら、ふれあってもらいました。ウサギの抱っこの仕方も、実はウサギが一番落ち着く持ち方やコツがあります。最初はこわごわの生徒さんもいましたが、だんだんみんな上手にウサギを抱っこすることができました。意外に、特に元気な男の子のほうが若干怖々でした。逆に女の子はみんな思い切りが良かったです。

最後には、ウサギ飼いなぁと言う生徒さんもいました。動物に愛情をもって、ぜひぜひ今後のウサギの世話に役立ってくれればなと思います。自分自身も、小学生の素直な反応に刺激を受け、良い経験となりました。また、偶然にも小学校の時に担任をしてもらった先生がおられ、ウサギの世話をしていた自分自身の小学校時代を思い出しました。ふれあい教室に参加してくれたウサギさんたちもお疲れ様でした☆

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ガンバレ実習生2&腎臓の療養食 2015

先日、療養食のメーカーさんより、病院スタッフに向けて、腎臓病とその食事についてのセミナーを開催してもらいました。

高齢化する犬や猫にとって、今もっとも気を付けるべき病気が慢性腎不全です。犬では死因の3位、猫では1位になります。腎不全とうまく付き合っていくかが、さらなる長生きのポイントとなります。

慢性腎不全は、腎臓への治癒不可能なダメージにより起こる病気です。徐々に進行し、治らない病気のため、早期発見と早期治療が、進行の予防と症状の改善につながります。その治療の一つが、慢性腎不全の動物に考慮された腎臓用の療養食になります。

食事の中に含まれるリンは、体にとって必要不可欠な栄養素ですが、腎臓病の動物にとって余分なリンは腎臓に負荷をかけダメージを与える要因になります。慢性腎不全になった犬猫の50%生存率は、およそ200~300日と言われています。それが、リンを制限した腎臓用の療養食を食べている動物と比較すると、50%生存率はおよそ600日以上と言われています。なんと約3倍もの期間長生きするというデーターがあります。

早期の治療であればあるほど、腎臓へのダメージからより多くの腎臓から守られます。体調の変化をしっかり把握することはもちろん、定期的な尿検査、血液検査などを行い早期発見を心がけてください。

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さて、先週よりインターシップ実習にきていた西本さんの実習が無事終了となりました。今日は、入院看護をしてもらい、西本さんにとっても懐いている退院間近の猫のおチビちゃんのシャンプーをしてもらいました。先輩看護師の手伝いもありながら、西本さんもおチビちゃんもよく頑張りました。終わった後は、きれいになった体を、気持ちよさそうに西本さんに撫でてもらっていました。

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短い間でしたが、受付の補助から、診察、検査まで、たくさんのことを経験してもらいました。今後もたくさん経験をつんで、動物に好かれる、素敵な看護師さんになってくれることを期待しています☆

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ガンバレ実習生1 2015年

晴れた暑い日が続いていましたが、ついに梅雨のシーズンとなりました。これからは暑く蒸し蒸しとした、皮膚病や外耳炎の動物には要注意の季節がやってきました。皮膚も耳もきれいに保ってあげてください。

さて、6月1日より、京都の伏見の京都動物専門学校の西本さんが、インターシップ実習に来ています。西本さんは非常に真面目な頑張り屋さんです。ちなみに、とっても人なつっこい柴犬を飼っています。京都の学校から帰ってからも、一緒に散歩に出かけるそうです。

日々、先輩看護師さんの指導のもと、受付や診察の補助についてもらっています。検査や爪切りなどもバッチリこなしてくれました。来週の10日までの実習になります、皆様どうぞよろしくお願いいたします☆

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フィラリア予防&6月の休診日

晴れが続き、暑い日が増えてきました。最近では、毎日の花壇の水やりが日課になっています。

さて、わんちゃんを飼っておられる皆様、フィラリア予防はお済みでしょうか?フィラリアは蚊が媒介する、寄生虫の病気で心臓病を起こします。外に行かなくても、室内で飼っていても感染する病気です。今もなお一度感染してしまうと治すことは困難な病気で、予防が非常に重要となります。

予防薬は月に一回で、錠剤、粉、おやつタイプと様々な種類を用意しています。5月半ばから6月初めの間に、初回をのませてもらう必要があります。今から予防を初めて、飲み終わりが11月半ばまでの合計七回になります。決して、お忘れがありませんようお気を付けください。

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さて、6月の休診日のお知らせです。
6月4日(木曜)、11日(木曜)、18日(木曜)、25日(木曜)はお休みを頂きます。

暑い日が続きます。そろそろ動物たちの暑さ対策もお気を付け下さい☆

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春の勉強会 第七回 パピーパーティー

先週末は、子犬のパピーパーティーを行いました。

人と同じように、一度苦手と認識した事は、その後からどれだけ言い聞かせても苦手な印象は変わりません。子犬の社会化の時期は、多くの事に興味をもち、多くの事を覚えることが出来る時期です。何であっても、この時期に受け入れることが出来ると、その後も順調に物事をこなすことができます。逆に、この時期に慣れたり、トレーニング出来ていないことをその後に覚えさせるのは、比較的に難易度があがります。

パピーパーティーでは、子犬にとっていろいろな事を覚える社会化期(2~5か月)に、家族以外の人や動物と触れ合うことで、今後に散歩や来客などの時に、過度に怖がったり怒るような問題行動を少しでもなくすことを目的として開催をしました。

最初は、この時期に気を付けたい子犬への接し方や、注意点などをお話させてもらいました。落ち着きやすい抱っこの仕方などを実践してもらいました。また、いろんな人に慣れるために、飼い主さんが別の犬におやつをあげてもらいました。みんな上手に、おやつをもらえました。

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今回は、シーズー、柴犬、プードル×マルチーズ、プードル2匹の計5匹のワンちゃんにきてもらいました。最初はみんな比較的に緊張気味でした。

シーズーのモモちゃんは、最初から皆に興味しんしんでした。プードル×マルチーズのムックくんも、遊びたくてしょうがない感じでした。柴犬のコテツ君は、犬には少し怖々でしたが、人は大好きでした。

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プードルのらるちゃん、しふぉん君は、最初は緊張していましたが、さいごには上手に遊べていました。このまま、どの子も人も犬も好きになってくれると大成功です。

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その他、子犬の飼い方やしつけにお困りの方は、いつでもご相談ください。まずは、それのみの相談でも構いません。パピーパーティーは今後も定期的に開催します。もし、参加ご希望の子犬は一度お問い合わせください☆

春の勉強会 第六回 歯磨き教室

先日は春の勉強会第六回として歯磨き教室を行いました。今回も前半は講義、後半はデモンストレーションを行いました。

最近は、犬の高齢化によって高齢期の歯周病が問題となっています。また、特に小型犬は口が小さく歯の並びも狭いため、非常に歯の問題が多いです。トイプードルは、平均して歯で動物病院に通う頻度は、その他の犬種の2倍ほどになるそうです。個人的には、ミニチュアダックスも、歯周病は多い印象があります。

歯磨きのコツは、どれだけ嫌がらずに慣らすかです。歯周病は高齢期になる7歳ぐらいからですが、歯磨きに関しては出来れば子犬から練習すると楽です。ただ、大人になってからでも決してできないわけではないです。地道に行うことが大事です。

今週末はパピーパーティーです。参加人数がいっぱいになったため、締め切らせてもらいました。また、参加者が集まり次第でパピーパーティー開催を行いたいと思いますので、ご興味のある方はご連絡下さい。

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また今週は湖南市の保護センターで「動物愛護のつどい」が5月17日に10時からで開催されます。里帰り交流会やクイズやコンサートもあるそうです。ぜひ、ご興味がある方は行ってみて下さい☆

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5月の休診日&お祭り

ゴールデンウィークも早いもので終わってしまいました。ずっと天気が良くて暑いぐらいでした。

5月4日は、篠田神社のお祭りを見に行きました。近江八幡でも有名な火祭で、火薬を使ったお祭りです。この地域は鉄砲が伝わった後に、火薬の製造を行っていたそうです。きれいで大きい仕掛け花火は見ものです。

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つづいて、5月6日は、今年も病院の近くの賀茂神社の足伏走馬を見に行きました。この地域は、昔から朝廷の馬を育てる牧場があったそうで、馬にゆかりがある神社です。神社の400mのコースを競走する、競馬神事です。迫力のある走りが間近で見られました。

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さて、5月の休診日のお知らせです。5月7日(木曜)、14日(木曜)、21日(木曜)、22日(金曜)、28日(木曜)はお休みを頂きます。

今週末の、5月10日は春の勉強会の、歯磨き教室です。シニアになれば問題になってくる歯周病を予防する、歯磨きについて、若いうちにからしっかり身につけておきたい歯磨きのコツを、講義と実践を交えて行います。ぜひ、ご興味のある方はご参加ください☆

ゴールデンウィークも診察中

早いもので4月も終わりとなってきました。先週の木曜、金曜は狂犬病予防集合注射で市役所の方と共に能登川をまわらせてもらいました。暑いぐらいの天気の良さで、たくさんのワンちゃんに来てもらいました。来月も、能登川の2周目の注射に行かしてもらいます。狂犬病注射は、一年に一回、飼い主の義務になります。動物病院では、一年中いつでも狂犬病予防注射が可能です。

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さて、連休の診察時間のお知らせです。連休も休まず診察しております。まだ、フィラリアがお済でない方は早い目におこしください。予防開始は5月半ばからです。

4月29日(水曜 祝日)9時~12時 16時~20時
4月30日(木曜) 休診日
5月1日(金曜)9時~12時 16時~20時
5月2日(土曜)9時~12時 16時~20時
5月3日(日曜)9時~12時
5月4日(月曜 祝日) 9時~12時 16時~19時
5月5日(火曜 祝日) 9時~12時 16時~19時
5月6日(水曜 祝日) 9時~12時 16時~19時
5月7日(木曜) 休診日
5月8日(金曜) 9時~12時 16時~20時

先週末は近くで花火があがっていました。近江八幡、野洲、竜王など4月、5月の週末はどこかしらかで、お祭りをしていますね。良いお休みをお過ごしください。

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春の勉強会 第五回 知っておきたい予防の話

朝晩はまだ冷えるものの、だいぶ暖かい日が増えてきました。しばらくは晴れの、暖かい天気が良い日が続くみたいです。花壇のチューリップは先日の雨と風でだいぶ散ってきましたが、そのほかの花たちはより一層きれいにさいてきました。

さて、先日は春の勉強会第五回として、様々な「予防の話」をさせてもらいました。ペットの寿命の劇的な延長は、予防医療の進歩が大きく関わっているといわれています。昔は寄生虫、ウィルス、細菌、フィラリアなどの感染症が死因になることが多かったですが、今ではそれらが死因になることはほとんどありません。今回は、しなくちゃいけないのは知ってるけど、具体的に予防って何をどうしたらよいのかわからない飼い主さんを対象に、企画させてもらいました。

現在はまさに、春の予防シーズンとなっています。犬にとってこの時期に、重要な予防はフィラリアです。基本は一月に一回の飲み薬になります。フィラリアは蚊が媒介する寄生虫です。そのため、蚊の活動を中心に予防の時期が決まります。実はフィラリアは、蚊が刺してから犬の血管に侵入するまで、1.2か月ほどを皮膚で過ごします。血管に入って成長するまでに、薬を効かせればよいため、予防の開始は蚊が出始めてからの一か月後ぐらいで間に合います。滋賀県では5月半ばぐらいからのスタートでOKです。そして、終了は逆に蚊がいなくなっても一か月後まで続ける必要があります。だいたい、11月末ぐらいまでが必要な期間となります。この一番最後の投薬が最も忘れやすいときですので、お気を付けください。

また、猫は暖かくなるにつれて、ノミに気を付けなくてはなりません。ノミは一般的には蚊と同様、暖かくなればなるほど増えて感染の確率もあがってきます。ノミは刺されての痒みの症状はもちろん、アレルギーの原因、寄生虫の感染源となり、様々な症状を起こします。また厄介なことに、人にも痒みを起こし、環境が整えば爆発的に家の中でも増殖します。一般的に、ノミの成虫が5匹いれば、その動物の生活環境に95匹の幼虫や卵があるそうです。ノミが卵からかえり、成虫になるまでに1ヶ月かかりません。次々と環境中にノミが増えるので、最終的には収拾がつかなくなります。一月に一回、背中につけるスポット剤でノミが予防できます。お散歩で草むらに行く犬も、ノミダニ予防は必須です。

今年も予防をしっかりして、健康に長生きを目指してください☆

 

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春の勉強会 第四回 しつけ教室

先週末は、春の勉強会第四弾として、しつけ教室を行いました。今回も大阪の家庭での訪問しつけを中心に活動されている、スマートドッグの大塚先生に講師としてきていただきました。飼い主さんだけで参加してもらったり、ワンちゃんと一緒だったりと、待合室がいっぱいになるぐらい来てもらい、ありがとうございました。IMGP4798-1

まず最初は講義編として、しつけの基礎となる考え方を教えてもらいました。まず、しつけの前に自分が飼っている犬種の特性を知ることが重要です。臆病な犬種もいれば、犬も人も大好きな社交的な犬種もいます。例えば、もともと警戒心や縄張り意識が高い犬種に、完璧に人に吠えないようにするのは難しいです。また、もともと運動量が多い犬種が散歩に行けずにストレスがたまって起こった問題行動を、しつけで抑えつけることは不可能です。今起こってる問題が犬種として当然の行動なのか、また犬の問題行動と思っていたことが、実は人の飼い方に問題があるのではないか。ちゃんと犬種の特徴を知り、それにより対応を考えていく必要があります。

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中盤は、実践編として5匹のワンちゃんにきてもらい、いろんなトレーニングの基礎を練習してもらいました。最初はしつけの基礎となる、「ターゲットハンド」の練習をしました。ご褒美をもって、その手に注目できるようにするトレーニングです。犬が飼い主の行動にじっと注目できる事は、いろいろなトレーニングの基礎となります。ご褒美を手にもち(ご褒美自体は、見えないように)、そちらを向いたら褒めて、ご褒美をあげる。徐々に出来るようになると、自分の目線に近づけることが出来ればアイコンタクトが出来ます。少し離れれば、オイデの練習などにもなります。

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最後は実際に困ってる問題行動について、個別に相談してもらいました。しつけや、問題行動の改善は、人も動物も手間と根気が必要です。また、何より問題行動が出てこないように、子犬の頃の接し方や、一手間が重要です。可愛い頃は甘やかし気味ですが、要注意です。

もし、しつけや問題行動の解決は、この方法なら全員がうまくいくという方法はありません。いろんな原因や解決方法を試して、少しずつ良い方法にについてお困りの事がありましたら、ぜひご相談下さい。

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さて、今週末の19日は「予防の話」です。特に子犬、子猫を飼いはじめた人に聞いてもらいたいワクチン、狂犬病、フィラリア、ノミダニ、寄生虫、避妊去勢手術など、聞いたことはあるけどどうすればよいかを詳しくお話する予定です。ぜひぜひ、ご興味のある方はご参加ください。