作者別: mikami-ah

8月の休診日&馬の注射

8月の休診日のお知らせです。8月6日(木曜)、13日(木曜)、20日(木曜)、21日(金曜)、27日(木曜)はお休みを頂きます。10日(月曜・祝)は、診察を行います。振り替えで、21日(金曜)にお休みを頂きます。

また、お盆期間も診察を行います。診察時間が変更となります。

10日(月/祝) 午前9~12時  午後14~16時(16~18時は予約のみ)
11日(火) 午前9~12時  午後14~18時(14~16時は予約のみ)
12日(水) 午前9~12時  午後休診
13日(木)     休診日
14日(金) 午前9~12時  午後休診
15日(土) 午前9~12時  午後休診

さて、先日は病院の近くで、日本の馬に乗れる乗馬場にいるお馬さんたちに、ワクチンを打ちにいきました。犬や猫同様に、馬も伝染病があります。特に、乗馬や競走馬など、移動する機会が多い馬などは、犬や猫よりも厳密なワクチン接種のスケジュールがあり、年に3回ほど接種が必要になります。

馬も性格は様々なで、怖がりの馬もいれば、注射も平気な馬もいたりで様々です。馬の優しい目に癒されながらの往診でした。ご興味がある方は、珍しい日本馬の乗馬にチャレンジしてみて下さい☆

ノミアレルギーに注意

まだまだ梅雨が続きます。大雨が降る事は減りましたが、まだまだ雨が続くようで蒸し暑いです。当院は7月24日(金曜、祝日)も診察しております。31日(金曜)に振替でお休みを頂きます。

さて、蒸し暑い日が続くと様々な原因の皮膚病が増えてきます。その中でも、これからはノミが活発に活動する時期になります。ノミは血を吸うために動物の体に寄生し、生活します。

特に、気温が温かい時期は寄生する確率も増えてきます。今回はそんなノミに寄生された場合におこるノミアレルギーの話です。

ノミによる皮膚病は、通常は吸血によって噛まれた場所がかゆくなり、噛まれた場所を中心に舐めることで皮膚病がはじまります。ノミが増えて数が増えるとだんだんと皮膚病がひどくなってきます。

一方ノミアレルギーは、ノミが少数寄生するだけでも痒みがあちこちに出る皮膚病です。特に猫はノミアレルギーになりやすく、痒みの度合いも強く、あっという間にあちこち全身に掻き傷ができます。環境中に一匹でもノミが残るだけでも、発症の可能性があります。

ノミは今の気候では次々と卵を産んで環境中におとしていきます。おちた卵は数日で孵化し、成長して大人のノミになります。家の中でも増えることができるため、一度室内に持ち込んでしまうとあっという間に大量発生してに大変です。ノミは人も噛まれる事もあります。

何より予防が重要ですので、特にこの時期は人の服などついて室内に入り込むこともあるため、完全の室内猫でもノミに感染する可能性があります。ノミ予防をお忘れありませんように。

さて、先日に野洲のアルプラザでびわ湖わんにゃんマルシェが開催されました。今回は顔をだすことも出来ませんでしたが、スタッフが行かせてもらいました。8月も第二日曜の9日にあるそうです。ご興味のある方はぜひ、ご参加ください☆

動物との避難準備

日本各地で大雨が降っております。滋賀県は幸い大きな被害は少ないですが、あちこちで大雨で川が氾濫するなど被害が出ております。梅雨とはいえど、ここ数年の雨の降り方は、昔に比べると激しく感じます。毎年どこかで被害が出ています。

さて、今回はそんな自然災害がおこった時の動物の一時避難に関しての話題です。雨や地震などの自然災害の時に、家が危険となれば動物も同時に避難をしないといけない場面があります。

その時に動物にとってたちまち困る事としては、突然と知らない不安な場所にいなければならないことです。避難が出来ても、通常は動物と人は場所が分けられることが普通です。まったく理解が出来ない動物にとっては慣れない場所で、慣れないケージに入れられることは強いストレスです。

そのためには、普段からなるべく移動用のケージに慣らしてもらう事がポイントです。移動用のケージに慣らしておくことで、ケージは自分にとって安心できる場所という認識を与えられるので、いざというときにストレスが少なくなります。普段ケージに入ることに慣れていない動物にとっては、慣れない入れ物に入れられて、知らない場所で、知らない人や動物がいる場所は、ストレスです。少なくとも、自分のとっての安心できる空間(ケージ)にいれる習慣がついていいるだけで随分とストレスはとれます。

そのためには、例えば常にケージを出して置き、犬の寝床としてや、隠れ場所の一つとして、使う事ができれば自然と慣れてきます。寝床のような柔らかめの敷物をひいてもらうぐらいで良いと思います。子犬などで、最初から慣れさしたいときは、その中にご褒美を入れることで、だんだんと好きな場所に認識してくると思います。ケージに慣れることが出来ると、災害での避難だけではなく、どこかに一緒に出掛ける時なども、車や泊り先でも常に自分のスペースが確保できるので、動物にとっても安心です。

また、避難の際にもっていけるように、人の避難グッズと一緒に最低3~7日分の食事を用意してもらうのが良いと思います。もちろん賞味期限には気を付けつつ、数か月に一回は確認してください。また心臓病などの命に関わる病気の治療をしている動物は、薬も避難などの際には忘れないようにしてください。

まだしばらく梅雨が続きます。夏の終わりには台風もきます。異常気象ともいわれていますが、いつ何が起こるか分からない、万が一と言われてるこたことが頻繁に起こるようになってきています。ぜひ、日頃より人と共に動物にとっても備えをしてください☆

2020年7月休診日のお知らせ

7月になりました。早いもので1年も半分終わりです。毎年ですが、あっという間に半年が終わり、残り半年もあっという間に終わってしまうのではないかと、焦ってしまいます。

7月休診日のお知らせです。7月2日(木曜)、9日(木曜)、16日(木曜)、23日(木曜)、30日(木曜)、31日(金曜)は、お休みを頂きます。また、7月24日(金曜 祝日)は診察いたします。振り替えで、31日(金曜)にお休みをいただきます。

さて、スーパーやコンビニ含めて、色んなお店が7月からレジ袋の有料化が本格的にはじまりました。基本は当院では薬の処方がほとんどで、特に袋を使う場面というのはほとんどありませんが、処方食等を出す際には入れさせてもらう事があります。当院では有料の対象にならない自然に優しいという、バイオマス素材のレジ袋に変更しましたので、このまま当分は無料でいく方針です。ちなみに、今年のノミダニ予防薬のおまけは、エコバックでしたので、少しでもお買い物のお役に立てればと思います☆

梅雨の温度管理について

6月も終わりに近づいてきました。本格的な梅雨で、晴れても蒸し暑い事が増えてきました。人も動物も体調管理には気をつけねばなりません。

よく診察時にこの時期は、部屋の温度をどのぐらいに設定すればとのことを聞かれます。今回はそんな梅雨での温度管理についてです。まず基本は、その場所が人がばてるほど暑ければ動物もばてます。人間が涼しく過ごせる場所であれば、健康で若い動物なら大丈夫です。なので、動物だから暑いのが平気なわけでもないですし、わざわざ動物の為にエアコンを必ずつけなければならない訳ではありません。

部屋の温度ですが、絶対にこうしなければならない訳ではないですが、だいたい25℃前後ならば大丈夫だと思います。さすがに、30℃が越えるとしんどいと思いますので、暑さ対策が必要になります。

さて、扇風機はどうかという話もよく聞きます。扇風機について注意しないといけない事に、犬や猫は汗がかけないという事が関わってきます。人間は暑いと体温を下げるために汗をかき、空気の流れにより、汗が蒸発するときに熱を奪ってくれます。なので、人は扇風機にあたると随分と涼しく感じる事が出来ますし、実際体温を下げる事も出来ます。ただ、汗をかけない動物の場合は扇風機の風を当てても、生ぬるい空気がまわっているだけで、必ずしも人ほどに効果はありません。熱がこもるのは避ける事はできますが、そんなには期待できません。出来れば、それなりに暑い日はなるべくエアコンをおすすめします。

外の動物の場合は、少なくも暑さがしのげる影があることと、風の通りがあるところに置いてあげてください。さすがに、この季節に直射日光が続くと熱中症をおこす可能性が出てきます。

また、上記の話は健康で若い動物の場合で、人と同様に高齢や心臓や呼吸器に持病を持っている場合は、さらに手厚い管理が必要になります。場合によれば、人が少々大丈夫かなと言う気温であっても、エアコンで管理をしてもらう方が無難と思われます。

普通にしててもしんどいこの時期ですが、人も動物も何とかこの蒸し暑い時期をのりきりましょう。さて、当院の花壇は完全に植え替えが終わり、すくすくと育っています。植物にとっては、気温も水分もそこそこあるこの時期は、逆に過ごしやすいのかもしれません。これから夏にかけて一気に育つと思いますので、また来院の際にご覧ください☆

プチ勉強会1 ウィルスと細菌

6月も半ばになりました。5月中旬からきっちり初めて頂いた方は、そろそろフィラリアの2回目の投与の時期になります。お忘れありませんように。

さて、今年は新型コロナのため、春の勉強会が開催できませんでしたので、プチ勉強会です。今回は、人でも動物でも病気の原因になる、病原体についてです。病原体には、病気の原因になる、ウィルス、細菌、真菌(カビ)、寄生虫などがあります。その中でも、『ウィルス』や『細菌』という言葉はなじみがあると思います。例えば、犬のジステンパーや、パルボ、猫のエイズ、白血病と呼ばれる病気の原因はウィルスです。また、犬のレプトスピラや、犬猫が舐めたことで起こる皮膚病、また膀胱炎などは、細菌が原因の病気です。さて、ウィルスと細菌の違いとはなんでしょうか?

まず一つ目の違いは大きさです。両方ともにもちろん目には見えない程の大きさですが、細菌とウィルスで約100倍ほどの違いがあります。細菌は普通の顕微鏡で見ることはできますが、ウィルスは小さすぎて通常は電子顕微鏡ぐらいでしか見ることが出来ません。人とウィルスとは1000万倍ほど差があるそうです。ウィルスを犬猫としたら、細菌は象やキリンぐらい、人はなんと地球ぐらいの大きさになります。ウィルスは病原体の中でもすごく小さいのです。よくウィルスはマスクを通すと言われるのはそのためです。

二つ目の違いは構造です。ウィルスは簡単なたんぱく質の膜の中に、増殖するための情報が入ったDNAなどの遺伝子が、わずかに10個ほどです。イメージとしては、最小限の遺伝子とそれを入れる入れ物という、非常にシンプルなものです。一方、細菌は、人間と同様に、細胞をもち、その中では遺伝子がある核と、生きるために必要な様々な働きをする独自の仕組みをもっています。細菌は鞭毛をもっていることもあり、自ら移動する事もできます。

三つ目は増え方です。細菌は環境と栄養源がそろえば増える事が出来ます。人間や動物の体だけではなく、食べ物や、土や水などの自然の中、いたるところで増殖することができます。そのため、食べ物で増える事ができるサルモネラなどの細菌は、食中毒の原因となる事が多いです。その点、ウィルスは細胞をもたないため、自分で増殖することは出来ません。生き物の細胞に侵入して、その細胞の働きを乗っ取って増殖していきます。仕組みもシンプルの為、増殖スピードも速く、1日でおよそ100万倍ほどに増殖します。増えたウィルスはまた、その細胞を破壊して、次の細胞へと乗り移っていきます。自分で増殖することは出来ないため、ウィルスは基本は生き物とは分類されていません。

四つ目は、治療や予防について。よく、薬で抗生剤と言う言葉を聞くと思います。抗生剤というのは、基本的には細菌に効くもので、ウィルスを抑えることはできません。抗生剤は様々な種類があり、多くの細菌が関わる病気が治療できるようになりました。しかし、ウィルスは現時点でもあまり特効薬と呼ばれるものは少なく、細菌の抗生剤と比べると有効なものは非常に数は少ないです。そのため、ウィルスの病気に関しては、なかなか太刀打ちできないものが多かったりします。治療薬がなくても、犬猫の病気を起こす細菌もウィルスも両方ともに、流行している病気に関してはワクチンが作成されています。特にウィルスは治療薬がありまりないため、事前に、体が免疫の記憶をつけておくことで、いざ感染したときに素早く免疫が働く準備を行います。犬の場合は少ないワクチン(6種)と言われるものが、ウィルスのみのワクチン。それ以上の数である多いワクチン(10種等)が、一般的には細菌であるレプトスピラの予防が出来るようになっています。

というわけで、最後のまとめです。『細菌は自分の細胞をもち、自己増殖が可能あり、抗生剤等で治療が出来できます』『ウィルスは、かなり小さくシンプルな構造で、自分で増える事は出来ません。治療薬はあまりなく、予防としてのワクチンが非常に有効です。』新型コロナは知っての通りウィルスの病気です。滋賀県ではしばらくは発生は見られませんが、まだまだどうなるかは分かりません。特効薬がないぶん、有効なワクチンの作成が待ち望まれています。

さて、当院の花壇も梅雨の中、夏の花壇に少しずつ更新中です。まだまだ花はこれからですが、夏の花壇は勢いがありますので一気に成長してくれると思います。ご期待下さい☆

梅雨の外耳炎に注意

近畿地方もいよいよ梅雨に入りました。暑く蒸した日々がしばらく続きます。湿度が上がると、人にとっても動物にとっても過ごしにくくなってきます。

さて、この蒸し暑い時期に気を付けないといけない事が、ペットの外耳炎です。外耳炎は、様々な理由で起こります。特にこれからの時期は蒸れのせいで、耳の中にばい菌やカビが増え、細菌性の外耳炎が起きやすくなります。

もし外耳炎が起こると、耳をふったり、後ろ足でかいたりする耳の痒みや、掻き傷や赤み、脱毛などが見られます。耳垢自体も増えて、匂いがしてくる場合もあります。

特に耳が垂れている犬種、耳が小さい犬種(小型犬)、耳の周りや中に毛が多い犬種などが外耳炎になりやすいです。トイプードルなどは全部あてはまります。もちろん、その他の犬種や猫もなることがあります。

軽度であれば、しばらくの点耳薬で治ることが多いです。長くそのままにしていると、耳の中が腫れて通気性がさらに悪くなったり、汚れが増えたりしてばい菌が増えやすくなったりと悪循環するので、なるべく早めの診察、治療が必要となります。

通常は一月に一回ぐらいの耳掃除で耳垢が目立つことはないので、耳の汚れが目立ってきた場合や、いつもよりも耳に痒みが出ている場合は、検査と治療が必要になります。ぜひ、お気を付けください。

さて、今週末の6月14日(日曜)に、保護犬、保護猫の譲渡会であるびわ湖わんにゃんマルシェが再開されるようです。まだ、いろいろと日常生活にも制限はあるため、まだこれまで通りのマルシェではないと思いますが。おそらくこんな時期だから出来るような、いつもとは違った素敵なマルシェになっていると思います。人の動きが活発になったからこそ、さらに感染予防対策はぬかりありませんように。ぜひ、動物を飼いたいと考えられている方は選択肢の一つとして、ご参加下さい☆

6月休診日のお知らせ

6月になりました。ずいぶんと暑い日が増えてきました。今日は日本各地で新型コロナ終息を願っての花火が打ちあがりました。場所は事前に知らされることはあえてない花火だそうです。近江八幡市でも、当院の駐車場から見て長命寺の方向で花火がキレイにあがりました。油断は決してできませんが、少しでも明るい気持ちになる素敵なイベントでした。

さて、6月休診日のお知らせです。6月4日(木曜)、11日(木曜)、18日(木曜)、25日(木曜)はお休みを頂きます。

冬から春にかけてきれいに頑張ってくれた花壇も、そろそろ咲き終わりに近づいてきました。今度は夏の花壇に向けてゆっくり準備中です。お楽しみを☆

フィラリア予防スタート

5月も中旬となりました。まだ肌寒い日もありますが、時間帯によってはずいぶんと暑く感じる日も増えてきました。

4月から処方を開始していましたフィラリア予防薬ですが。5月中旬より、フィラリア予防が開始となります。まだのませてない方はそろそろ、一回目を飲ませてください。

フィラリアの開始の時期は、蚊が出だしてからおおよそ1,2カ月後からとなります。4月頃から蚊は出てきますが、感染が起こっても成長して心臓に行くまでに駆虫出来ればよく、それには時間がかかります。滋賀県では5月中旬ごろで大丈夫なのです。なので、5月中旬にのませる薬が、4月から5月前半に体に入ったものをまとめて駆虫する薬になります。なので、厳密にはフィラリアの予防薬とは、予防薬と言いつつも体に入ってきたものを駆虫する駆虫薬となります。イメージとしては、1,2カ月前の蚊からかかったものを、やっつけると言う感じです。毎年、気温などから感染の開始時期が計算されており、ここ数年は五月中旬ごろが適期となります。

そのため、最後は11月中旬ごろを越してからのぶんも、忘れずにのませてください。時々に寒くなって蚊がいなくなったとのことで、最後の薬を飲ませてない方がおられますが、10月に蚊にさされたぶんを、やっつける薬です。そのため、10月などにフィラリアをもった蚊にさされて、薬の飲み残しがあった場合は、そのまま来年の春までフィラリアが成長し続けて心臓への感染が成立してしまいます。

フィラリアは基本的には治療薬がない病気ですので、この時期からの予防が非常に重要になります。遅くとも6月の初めまでには開始する必要がありますので、早めの受診をお願いいたします。

また、昨年の薬が残っていたとしても絶対にのませないでください。フィラリアの予防薬は、フィラリアの感染が無い事を確認してから飲ませる薬となります。感染がない犬がのむぶんには副作用はほぼ無い安全な薬の一つですが、もし万が一に心臓に感染がおこっていた場合は、命に関わることがあります。そのため、昨年の薬が残っていたとしても、必ず検査を先に済ませてください。

また、フィラリア予防の薬は飲み薬だけではなく、1年間きく注射もあります。薬が苦手な犬や、どうしても飲み忘れが出てしまうお家にお勧めです。持病がなく健康な犬が対象となります。量に限りがありますので、ご希望の方は早い目にお越しください☆

猫とコロナウィルス

ゴールデンウィークも終わりに近づいてきました。近江八幡は田んぼもいっぱいあり、連休よりも田んぼが忙しいお家もあるでしょうか。私の実家も田んぼがあるため、ゴールデンウィークは休みというよりかは、田植えの時期という感じです。だんだんと田んぼに水がはられて、綺麗に苗が植えられる様子は、季節を感じます。

さて、前回に続き新型コロナウィルスの話です。前回は犬の話でしたが、もちろん猫の飼い主さんからも新型コロナウィルスは猫にかかるのかとの質問を最近は多数受けます。

ペットの猫には新型コロナウィルスがかかるかどうか、実は猫もまだまだどうかは分かりません。一般的には人のコロナウィルスは、動物を越すことはありません。ただ、猫に関しても、数例ですが感染が確認されたとの報告があります。また、アメリカの動物園でネコ科の動物であるトラに感染があったとの話がありました。飼育員の方が新型コロナウィルスに感染していたそうです。やや犬と比べると、感染の報告も多い気がします。

それでも新型コロナウィルスにかかった人の数と比べると、まれな報告ですので、猫への感染はほぼないと言っていいと思います。ペットへの感染経路は、新型コロナウィルスにかかった人からですので、飼い主がかからないようにする事が、犬猫にとっては一番良い対策だと思います。今後もくれぐれもお気を付けください。

さて、実は猫ももともとに犬と同様に、猫に特有のコロナウィルスは以前より病気としてはあります。猫のコロナウィルスは感染率は非常に高く、複数猫を飼われているお家の猫はほぼ100%と言われています。ただし、無症状や非常に症状の軽い下痢を起こすぐらいで、問題になる事はほとんどありません。犬と違いワクチンもありませんが、問題となる事はほとんどありません。

すごく弱い症状の感染症のため、猫のコロナウィルス感染症は、猫を飼われている方もほとんど知られていないと思います。しかし、『猫伝染性腹膜炎(FIP)』という病気は、猫を飼われている方は一度は聞いたことがあるかもしれません。猫伝染性腹膜炎は、非常に致死性の高い病気で、様々な症状を起こす怖い病気です。有効な治療薬もなく、ほぼ100%で亡くなります。

実はこの原因がコロナウィルスです。仕組みは、非常に複雑ですが、通常に猫がもっているコロナウィルスが猫の体で変異を起こすことがあります。このウィルスが非常に凶暴で、あちこちで増殖を起こし、猫の体調を一気に悪くします。最終的には腹水がたまり、食欲もなくなります。出来ることは対症療法ぐらいです。また、この変異したウィルスは感染性はないため、現時点では他の猫にうつる事はありません。ウィルスが原因ではありますが、他の猫にはかからない不思議なウィルスです。もちろん人にかかることも基本はありません。この病気の診断も人と同様に、症状とPCR検査等で体の中にウィルスがいる事を証明する事が診断の助けとなりますが、その検査も100%ではありません。昔からある病気ですが、猫の変異したコロナウィルスが原因で起こる、猫伝染性腹膜炎に関してもまだまだ分からに事が多いです。いつの日か、有効な治療法が見つかる事を願います。

さて、今回のおまけは、当院の近所の会社に設置されている、猫飛び出し注意の看板です。猫への愛を強く感じる上に、猫のかわいさがたまりません☆