先日、療養食のメーカーさんより、病院スタッフに向けて、腎臓病とその食事についてのセミナーを開催してもらいました。
高齢化する犬や猫にとって、今もっとも気を付けるべき病気が慢性腎不全です。犬では死因の3位、猫では1位になります。腎不全とうまく付き合っていくかが、さらなる長生きのポイントとなります。
慢性腎不全は、腎臓への治癒不可能なダメージにより起こる病気です。徐々に進行し、治らない病気のため、早期発見と早期治療が、進行の予防と症状の改善につながります。その治療の一つが、慢性腎不全の動物に考慮された腎臓用の療養食になります。
食事の中に含まれるリンは、体にとって必要不可欠な栄養素ですが、腎臓病の動物にとって余分なリンは腎臓に負荷をかけダメージを与える要因になります。慢性腎不全になった犬猫の50%生存率は、およそ200~300日と言われています。それが、リンを制限した腎臓用の療養食を食べている動物と比較すると、50%生存率はおよそ600日以上と言われています。なんと約3倍もの期間長生きするというデーターがあります。
早期の治療であればあるほど、腎臓へのダメージからより多くの腎臓から守られます。体調の変化をしっかり把握することはもちろん、定期的な尿検査、血液検査などを行い早期発見を心がけてください。
さて、先週よりインターシップ実習にきていた西本さんの実習が無事終了となりました。今日は、入院看護をしてもらい、西本さんにとっても懐いている退院間近の猫のおチビちゃんのシャンプーをしてもらいました。先輩看護師の手伝いもありながら、西本さんもおチビちゃんもよく頑張りました。終わった後は、きれいになった体を、気持ちよさそうに西本さんに撫でてもらっていました。
短い間でしたが、受付の補助から、診察、検査まで、たくさんのことを経験してもらいました。今後もたくさん経験をつんで、動物に好かれる、素敵な看護師さんになってくれることを期待しています☆