ネズミ取りにひかかったら
オリンピックが盛り上がっています。寝不足の方も多いのではないでしょうか?シンクロの乾選手は近江八幡出身で、見事にメダルを獲得されました。オリンピック選手の姿は、やはり良い刺激になります。寝不足に負けず、日々頑張らねばです。
さて、今回はトリモチについて。トリモチは、ネズミ取りや、ゴキブリホイホイなど使われている、粘着物質です。年に数回、毛がベタベタになってしまった犬や猫が来院したり、問い合わせがあります。では、実際もしそんなトリモチがついた場合に、どうしたらいいのでしょうか?
まずは、動物を落ち着かせてください。たいていは、パニックになり余計に暴れてひどくなってしまいます。次に、くっついたネズミ取りなどを剥がす必要があります。もし、ほんの少し毛先にくっついてるぐらいであれば、ハサミで毛を切るのが早いですが、もっと酷ければどうするのでしょうか?
無理に引っ張っても、毛も引っ張られるので動物は痛いです。水で洗いならとれるでしょうか?粘着物質は、なかなか水とるのも難しいです。実は、トリモチの成分は油に溶けるために、サラダ油などを馴染ませながら、ゆっくり剥がしていきます。ただ、あくまで油成分で落とすのもやむなく応急処置で行うもので、肌にはいいことではありませんし、舐めないように気を付けてください。
その後のベタベタした毛はどうすればいいのでしょうか?水洗いや、普通のシャンプーではとれません。これも、同様にオイル成分を使い徐々にほぐしていきます。その後そのオイルごと、動物用シャンプーで洗い流します。決して一回ではキレイにならないので、何回かオイルで粘着性分を溶かして、シャンプーをするを繰り返していきます。そうすれば、しっかりときれいな毛や皮膚に戻ります。
あくまでも、応急処置になりますので、ひとまず落ち着かせて、ネズミ取りなどの本体が体から外れた場合は、動物病院に相談してください。まずは何よりひっかる場所に置かないように、是非お気を付けください。
下の写真は、そんなトリモチがついてしまった子猫。本体は外してもらったのですが、背中の毛がベタベタです。1枚目はベトベトになって、毛も固まってしまった背中です。2枚目はオイルでほぐし中です。だいぶベトベトが少なくなってると思います。オイルでほぐしつつ、シャンプーをするを何度も繰り返し、3枚目のようにキレイになり、スッキリ帰りました☆