以前より、ダニが媒介する感染症の、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)がニュースで取り上げられています。今回は猫より人に、この病気が感染した可能性があるとのことで、さらに話題になっています。まだ、現時点では可能性の段階だと思われますが、もし動物や人同士で感染が起こり始めると非常に怖い病気になってきます。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、ここ数年で発見された病気ですが、病気自体は以前からあるといわれています。西日本で発見が多く、高齢の方が特に重症化するそうです。感染された方の約2割が命に関わる、怖い病気です。
もともとダニは、山や森などを住みかとしていますが、気候がよくなると野生動物などについたダニが、平地や田んぼ道などの草むらにて繁殖できるようになります。草むらではその増えたダニが、集団で動物が通るのを待っています。外に出る猫や、散歩をする犬の場合は、この時期にダニの寄生の確率が高まっていきます。ダニは動物につくと、毛をかき分けて皮膚に食いつきます。その後に数日かけて、血液を吸い続けて、再び環境中に落ちて脱皮、産卵を行います。刺された部分は、場合によれば化膿したり、皮膚炎のもとになったりします。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、ダニが媒介する病気のため、人は山や草むらに入る際は、服装などを気を付けてダニの寄生をさけることが重要です。ただし、ペットを飼われている方は、ペットについたダニが人に来る可能性があるため、しっかりと動物にも事前にダニ予防をしておく必要があります。
動物の場合は、きっちりとダニの予防薬があります。市販に売られているものは、効果はやはり乏しいため、きっちりと予防される場合は、お近くの動物病院で相談をしてください。ダニ予防は、背中に塗布するスポットタイプと、飲ませるタイプのおやつタイプがあります。一月に一回の予防が基本となります。動物にダニを寄生しないことで、動物と人ともに病気の予防ができます。ぜひ、これからさらに暑くなる時期は、ぜひぜひお気を付けください☆