元気な老犬・老猫生活のススメ

朝夕は寒いぐらいになってきました。近所ではコスモスが綺麗に咲いています。まずは、臨時休診のお知らせです。10月31日(火曜)午後診察より11月3日(金曜 祝日)までを臨時休診とします。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

さて、ここ数年で、犬も猫もずいぶんと長生きができるようになってきました。10歳を越せない動物も多かったですが、今は平均15歳前後となってきました。17歳18歳も珍しくなく、中には20歳を目指せる犬猫もいます。

昔は、事故やフィラリアなどの伝染病で亡くなる動物も多く、老齢期の前にお迎えが来ることも多々ありました。今は動物の生活環境も変わり、様々な予防医療も発展してきたおがげで長生きできるようになってきました。

今度は長生きする事により、心臓病や腎臓病などの、人と同じような老齢疾患がでてきました。さらに、最近では心臓病や腎臓病などの病気も、適切な治療により上手に付き合う事が出来るようになってきました。

長生きできることは良い事ですが、今度は動物にもいよいよ、寝たきりや、痴呆などが、出てきています。寝たきりや痴呆は、人と同様に、普段の生活が活発に送れているかが関わってきます。その為には、足腰の健康が大事になってきます。

犬や猫はシニアを越えると、関節炎になる事がわかっています。なんと猫は12歳を過ぎると、約9割の猫が関節炎を持つと言われています。その一方で、猫は本能的に痛みを上手に隠すことができます。

関節炎は決して痛みで動けなくなるのではなく、動きが痛みのせいで鈍くなる病気で、年齢のせいと勘違いしてしまい、見過ごしてしまいます。

具体的には、①段差を上る際に、後ろ足で同時にはねて登ったり、途中で休憩したり。特に高いところに登る際は、飛び乗る事をためらう。また、一回のジャンプでは届かず、前足をつけてから、後ろ足を引き上げるなど。②段差を降りる際に、体を横向けにして一段ずつ下りる。ジャンプするのではなく、前足をついてから降りるなどです。③また、普段でも走るときに、途中で歩いたてみたり、急に走るのをやめたりします。

いずれも、直接的に痛がってるようには見えない、見逃してしまいそうな日常のわずかな変化が痛みのサインだったりします。

一カ月に一回の注射で副作用も少ない治療となります。実は我慢する事によって、隠された痛みを治療して、また犬らしい・猫らしい生活を取り戻すチャンスです。ご興味のある方は、まずは一度お試し下さい☆