3月30日に春の勉強会の第三回「しつけ教室」を行いました。
今回は5匹のワンちゃんに参加してもらい、またたくさんの人に集まってもらい一緒に勉強をさせてもらいました。
講師は大阪でしつけ教室や個別しつけなどをされている、大塚先生に来ていただきました。
前半は、しつけのコツの話、後半は実際ワンちゃんたちと一緒にしつけの基礎を勉強してもらいました。
まずは、人がどうしたいかを明確にすること、そのためには犬をどうさせたいかをきっちり考えることから始まります。人が曖昧であれば、ワンちゃんたちもどうしいいのかがわかりません。それを家族みんなが、同じように継続して行うことが大事です。動物も人も無理がないしつけ方法を選択することが大事です。
また、「怒る」ことよりも「褒める」を使う。出来なかったことを怒るよりも、出来た時にきっちり褒める。褒めるポイントは、教えたことが出来たまさにスグに行うが重要です。また、もしどうしてもいたずらをして、興奮しすぎて言うことを聞かない時は、「無視」をすることは、かまって欲しいワンちゃんには相当応えますので、「怒る」のではなくて、「無視」なんかも上手に使うといいようです。
さらに、特に若いワンちゃんの場合は、力が有り余ってます。きっちりストレス発散をすることが、問題行動の防止になるそうです。また、しつけのトレーニングなどでなかなか言うことを聞かない時は、一度散歩などに行って、少し疲れた状態でするほうが集中するとのことです。
実習では「ターゲットハンド」を教えてもらいました。手におやつをもって、それを目や顔で追わす。これが、いろんな動作を教えるコツになるそうです。まずは、手に注目できたら褒める、次にその手を動かして目や顔で追えたら褒める。これができるようになれば、その視線と頭を動かすことで、お座りや伏せができるようになるそうです。例えば、その手その子の頭のほうに動かしていくと、自然に重心がお尻のほうに移動して、座れるようになるそうです。また、その手を地面に近づければ、顔と体が下がっていきます。これを繰り返し、徐々におやつをなくしていくと、手や言葉だけで、お座りや伏せができるようになるそうです。また、それを自分の顔のところにもっていくと、アイコンタクトの練習になるそうです。ただし、何事も根気強く一歩ずつだそうです。
また、他の犬や人に怒る子、チャイムがなったら怒る子などの対処法など、いろいろと教えてもらいました。一気にできるということはないので、本当にゆっくり一歩一歩すすんでいく。トレーナーさんと言えど、近道はないそうです。みかみ動物病院では、様々な問題行動やしつけに関しても、しつけの専門家とも協力しつつで取り組んでいきます。何か悩まれてることがございましたら、病気だけではなくしつけに関してもお気軽にご相談ください。また、しつけ教室に関しても定期的に行えるようにと思っております。
さて、明日13日の勉強会第四回は、「老齢動物について」を予定しております。老齢期の体の変化や、老齢期に多い病気や、病気を早期に見つけるポイントなどをお話できたらと思います。ぜひ、ご興味のある方はご参加ください。