子犬・子猫を迎えたら 直後編
当院は子犬・子猫の病気の治療や予防だけではなく、基本的な飼い方、しつけの仕方、お手入れの仕方等の相談にも力を入れております。初めて動物を飼う多くの方は、動物を迎えた後、「動物を飼ったけど、ひとまず何をどうしていいか」と不安を抱えられている方が多いと感じています。今回は、最初の診察の際によく相談を受ける、「最初の一週間の過ごし方と食事」について簡単にご紹介します。
まずは最初の一週間ほどに大事な事は、「家の環境に慣らす事」と、「体調に変化がないかを見る事」です。もともとペットショップやブリーダーさんの所で暮らしていた動物にとっては、環境が変わる事は大きな変化です。最初は体調も壊しやすく、なるべく負担が少なく生活をする事が大事です。
最初はなるべく積極的に構わず、動物のペースで、そっと見守るかたちで、お家の環境に慣らてみて下さい。フリーにしても良いですが、最初は一部屋など狭いスペースのほうが良いと思います。あちこちの匂いを感じたり、確認しながら、安心な場所と分かると、数日ぐらいで慣れて、だんだんと遊んだりできるようになると思います。
また、動物にとって怖いと思われてしまう事があると、警戒心が生まれ結局は人に慣れるのも時間がかかり、遠回りになってしまいます。なるべく、大きな音に気を付けて、急な動きをせずに、警戒することなく、穏やかに過ごせる接し方が理想です。
また、食事に関しても、どうしたら良いのかが分からないと相談を受ける事も多いです。生後半年ぐらいまでは、可能であれば一日に3回以上に分けて、食事をあげる事が理想です。大抵は食事のパッケージに、生後何カ月で何キロの動物は一日で、これぐらいの量と書いてあると思います。その量を目安に、分割してあげてもらうといいです。必ずしもふやかす必要はないですが、ペットショップ等であげてもらっていたあげ方と最初の1~2週は同じで良いと思います。
基本的には子犬子猫の成長期用であれば、ドライフードでもウエットフードでもなんでも良いと思います。どちらかと言えば、食いがよいのはウエットフードですが、ドライフードの方が管理が楽なため、ドライフードを中心にあげられる方が多いです。おやつなどは、最初の時期は必要はありません。
この春は、今まで新型コロナの流行で開催ができなかった、子犬教室(パピーパーティー)を開く予定をしております。ご希望の方が複数おられましたら、可能であれば追加で開催日を随時調整していきたいと思います。
動物の飼い始めの時期には、ペットショップやブリーダーさんに説明は受けたけど、本やインターネットで調べたけど、いろいろな話がありすぎて、結局どうしたらいいかわからない。そもそも、何を、誰に聞いていいのか、わからない方。どんな相談でも構いません。子犬、子猫の時期の接し方は非常に大事です。そんなときは、ぜひ相談を頂けたらと思います☆