春の予防シーズンスタート

暖かな日が増えてきて、桜がちらほらと咲いてきました。来週が見ごろでしょうか。お散歩には良い季節となってきました。いよいよ4月になり、ワンちゃんにとっては様々な予防が必要な時期になりました。しかし、しなくちゃいけない事がたくさんあり、何が何だかという方も多いと思います。今回は春に必要な予防について、簡単にご紹介いたします。

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1.フィラリア予防

蚊から感染する寄生虫の病気です。心臓にフィラリアが寄生して、心不全の原因になり、呼吸困難などの症状が出て死に至ります。基本的に治療は困難で、予防が重要となります。

基本的には一月に一回の飲み薬で予防を行います。予防期間としては、5月半ばより、11月末まで必要となります。当院では、おやつタイプ、粉薬、錠剤を用意しております。薬が苦手なワンちゃんも、それぞれ合うものを相談して選んでもらうことが出来ます。また、どうしても飲み薬が苦手なワンちゃんには、最近は一年間有効の注射もあります。この時期、一番重要な予防です。

 

2.狂犬病予防注射

ウィルスによる感染症で、犬から人に感染する人獣共通感染症です。現在は日本での発生はありませんが、世界では未だに発生が多く、いつ日本に再び持ち込まれてもおかしくはないと言われています。犬も人もほぼ、100%の致死率をもちます。そのため狂犬病予防注射は、法律により一年に一回の接種が決まっています。ただし、体調が悪い場合や持病を持っている場合は、獣医師と相談の上に延期も可能です。

四、五月は公園や集会所などで行われる集合注射があるため、役所からのお知らせはこの時期にあります。動物病院では年中接種可能ですので、基本的には前回の接種日よりちょうど一年で問題ないです。フィラリアの処方と、同時接種は可能ですので、この時期に合わせてもOKです。また、他の注射(混合ワクチン)との、同時接種は出来ませんので、2~4週間ほど間隔をあけてください。

 

3.ノミ、ダニ予防

ノミ、マダニは動物から吸血することで生活します。刺された場所は、強い痒みが出て皮膚病を起こします。ノミは、一度でも家の中に持ち帰ると家の中でも増えることがあります。マダニは、草むらにて、動物が通るのを待ち構えています。1回寄生すると1週間ほどかけて血を吸い続けます。ノミ、ダニともに、人にも付くことがあります。

基本的には背中に滴下する、スポットタイプの薬にて予防と治療ができます。簡単に塗布できるため、お家での塗布も問題なくできます。ダニには約1ヶ月、ノミには2ヶ月の予防効果があります。ノミ、ダニは暖かくなってくると活発になり、寄生の機会が増えてきます。積極的にお散歩で草むらにいく場合は、1ヶ月に一回。外にあまり行かなくても、2ヶ月に一回は予防をおススメします。

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やはり、健康、長生きの秘訣は、人と同様に予防に勝るものはありません。当院では、それぞれの生活スタイルに合った予防を提案いたします。また、春の時期は病気の早期発見を目的とした、健康診断のキャンペーンなども行っています。また、しつけなど飼い方などの基本的な相談を随時受け付けております。何でも相談してください。

また、これからの予防シーズンは、通常フィラリア予防薬の開始の5月半ば前後が通常混み合うことが多いです。4月はまだ、比較的にまだ待ち時間が少ない日が多いです。待ち時間の苦手なワンちゃんは、早い目の来院をおススメします☆

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