果物の喉つまりに注意

木々が色ずいてきました。寒いですが、晴れた日は散歩をするには非常に気持ちの良い日になってきました。食欲の秋です。おいしいものが増えてくる時期でもあります。

今回はそんな食欲の秋に気を付けたい、果物の話です。まずは、大前提として、犬は肉食に近い雑食の動物であり、猫は完全な肉食動物です。果物は人間とは違い、あまり消化をするには向いていないため、あげる必要はありません。食べすぎるとお腹を壊す可能性もあります。また、普通の総合食のペットフードであれば、それだけで十分栄養もとれていますので、栄養面でも必要はありません。

それでも、どうしても果物をあげてしまう場合があるかもしれません。念のために気を付けて頂きたいのが、果物をのどに詰まらせないことです。実は動物が果物をのどにつめるケースは比較的に多くあります。動物の救急病院で一番のどに詰まらせることが多いのが、特にリンゴが一番だそうです。

のどに詰まらせた場合は、場所によっては呼吸が出来なくなりますし。幸い呼吸に影響がなくても、食道で詰まると動物は非常に苦しみます。もちろん、薬で治すことはできないので、救急で麻酔をかけて、胃カメラなどを使い処置をする必要があります。果物一つで、かなりのおおごとになります。

人間にとっては一口サイズであっても、その何分の一の体格である犬や猫にとっては、飲み込むには大きいサイズではあります。また、動物は食事の際には、必ず噛むとは限りません。丸のみ出来そうであれば、飲み込みます。肉のように、柔らかいものであれば、のどを通る際も少々は形が変わりますが、リンゴのようなものは形が変わらずひかかってしまいます。そのため、もし果物をあげるにしても、ごくごく小さくにしてください。

もう一度言いますが、基本的には果物をあげることはあまりお勧めはできません。なるべく、ドッグフードをきっちりとあげてください。

さて、当院の花壇も病院前の花壇の夏の花を撤去し、土づくりの最中です。準備が出来次第で、冬から春にかけての花が植わります。楽しみにしておいてください☆