秋のマダニに注意
だんだんと日も短くなり、18時には真っ暗になってきました。朝夕も本当に寒くなってきました。さて、この秋の季節で気を付けたいことに、マダニがあります。マダニは虫ですので、暖かい時期に多いです。梅雨ぐらいからが増えるのですが、実は一年で一番多いのが9月~10月です。
昨日のニュースで、9月にこの近江八幡でマダニに刺されてることでかかる、日本紅斑熱という病気になり50代の方が亡くなられたと伝えられていました。日本紅斑熱は現時点では人間だけの病気ではあり、動物にはかかりません。しかし、動物にも様々な害を起こします。
マダニは草むらにひそんでおり、血を吸うために動物が近くを通った時に乗り移ってきます。一旦、噛まれるとそのまま数日間も血を吸い続けます。この間は、がっちりと皮膚に食いつきますので、ちょっとやそっとでは取れません。噛まれたところは、傷になり皮膚炎や化膿したりします。
マダニはさらにいろいろな病気を伝播します。赤血球に寄生し貧血を起こしてしまうバベシア症や、人にもうつるSFTSなど、命に関わる病気が多数あります。
今はマダニを運ぶ野生動物も山から人が住んでいるところに来るようになってきました。気候もだんだんと暖かくなってきており、昔に比べると住宅地でもマダニをもらう事が増えてきているようです。当院でもマダニのついた犬や猫が来ることが、昔に比べると増えてきた気がします。
やはり、予防が一番重要です。背中につけるだけのスポットタイプやおやつタイプの薬で、一カ月予防と駆虫が出来ます。もし、外に出る犬や猫を飼われている方はぜひお気を付けください。ニュースを聞いて、改めて人も動物も、さらに気を付けていかないといけない事だと思いました。
さて、今週末の日曜はびわ湖わんにゃんマルシェが開催されます。心配していた台風も、何とか日曜には滋賀県は過ぎ去りそうです。今月は私は参加はできませんが、今月も楽しい事がたくさんのマルシェだと思います。秋の気持ちの良い日のお出かけに、ぜひご参加ください☆