気温も暖かい日が続きます。桜もきれいに咲いています、今週末が一番の見ごろでしょうか。病院では4月になり、狂犬病注射や、フィラリア予防のワンちゃんの来院が多くなってきました。
4月の休診日のお知らせです。4月7日(木曜)、14日(木曜)、21日(木曜)、28日(木曜)はお休みを頂きます。29日(金曜 祝日)は、午前午後ともに診察しております。また、20日(水曜)は、通常通りで診察をしておりますが、院長は狂犬病集合注射で午前中は不在です。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
さて、先日は春の勉強会の第一回として、しつけ教室を行いました。今回は体の大きなワンちゃんから、小さいワンちゃん。そして子犬から成犬のワンちゃんまで、様々な犬が参加してくれました。そのため、性格も悩み事も様々です。今回も、大阪より家庭犬のしつけを専門にされている、大塚先生に講師として来てもらいました。
まずは、講義編として、これから問題行動を解決するに必要な、全てに繋がるしつけの基礎を学びました。犬のしつけや問題行動を解決するには、それぞれ問題により、解決する方法があります。ですが、解決するしつけを行う前に確認しておくべきことがあります。こちら側が、犬の必要な欲求を充分に満たせているかどうかです。最低限の欲求が満たされていない事が、実は問題行動や、しつけの失敗の根本原因だったりします。例えば運動(散歩、遊び)が足りてない事がないか?犬はやはり、子犬の時からしっかりとお散歩に行くことは必須です。もし、小型犬は散歩がいらないですと言われて飼った人は要注意です、そんなことありません。お散歩に行けてない犬は、体力も余り、外部からの刺激もなく、その代わりとして、身近な人への甘噛みや、無駄吠えに繋がることも。やはり、小さい頃よりしっかりと遊びの欲求が満たされているワンちゃんは、もともとが問題行動が少ない傾向にあります。散歩に行けてないのに、犬を大人しく言う事を聞かすことは不可能です。
その後は、それぞれの問題となっていることを、相談してもらいました。他の犬の問題行動を一緒に聞いてもらうことで、みんな同じような事で困っていることが分かったり。また若い犬にとっては今後に起こりえる事だったりします。問題行動の原因は、追究していくと人に原因があったりもします。例えば問題行動は、叱ることで悪化することがあります。犬が何で叱られているかを理解できる叱り方でなければ、意味がありません。これでしつけを覚えさすには、かなりのテクニックが必要となります。それよりも、褒めるほうが確実で簡単です。失敗を叱るよりも、成功を褒めてその行動を伸ばす方が、実は近道だったりします。言葉でもよいですし、ご褒美でも構いません、しっかりと成功と報酬が関連付けれると、自然に正しい行動がきっと出来ます。
最後は、実践編として、様々なしつけの基礎になる、犬とのコミュニケーションの取り方や訓練の仕方の基礎を一緒に学んでもらいました。今回はオヤツをご褒美にして、様々な号令を学んでもらいました。特に、オイデとハウスは、身につけておくと良い号令です。ケージの中でおやつがもらえる経験が、ケージを良いイメージにして、号令によりケージに入る習慣がつきます。
さて、今週末は春の勉強会第二弾の歯磨き教室です。高齢期に入り、歯が悪くなるワンちゃんが非常に増えてきています。歯の汚れは歯石になると、全身麻酔下で超音波などで歯石をとらなければなりません。しかし、高齢期になると麻酔のリスクも上がってきます。やはり、予防が第一です。今回は、様々な歯の病気を学んでもらいながら、失敗しない歯磨きの仕方を学んでもらいます。ご興味のある方は是非参加してください。