たまねぎ中毒

6月も半ばになりました。梅雨に入りましたが、比較的に良い日が続いています。さて、今回はこの時期に旬の玉ねぎの話です。玉ねぎの収穫期の5月末より、玉ねぎを食べてしまった犬の診察や問い合わせが増えてきます。玉ねぎは動物にとっては気を付けなくてはならない、中毒を起こす食べ物の代表です。

玉ねぎの成分は動物の血液中の赤血球にダメージを与え、壊してしまいます。そのことにより、貧血を起こし体調を崩します。中には死に至ることもあります。見た目では貧血はわかりにくいですが、玉ねぎ中毒で貧血を起こす場合は、壊れた血液が尿に出るので、赤いおしっこが出ることも特徴の一つです。

万が一に玉ねぎ中毒になったとしても、特効薬はありません。貧血がおさまるまでの間に支持療法や対症療法を行い、貧血が改善するのをまちます。あまり貧血が激しい場合は、輸血が必要な場合もあります。もし、玉ねぎを食べたとしても、数時間以内であれば、玉ねぎ自体を吐かせれる可能性があります。直後に気付いた場合は早い目に動物病院に行ってください。しかし、一番良いのは玉ねぎを食べないことです。やはり、どの飼い主さんもちょっと油断している間に、盗み食いされるようです。口の届く範囲には玉ねぎを置かないように、くれぐれもお気を付けください。IMGP9424 IMGP9426さて、今回のおまけは、この時期に旬の花のアジサイです。先日に守山の湖岸近くにあるアジサイ園のもりやま芦刈園を訪れました。様々な種類のアジサイ約10000本が、綺麗に咲きほこっています。7月半ばぐらいまで、綺麗だそうです。梅雨の合間の癒しにぜひどうぞ。さて、当院の花壇もそろそろ夏の花に植え替え予定です。今年は比較的に、パンジーやビオラがまだまだきれいに咲いてくれています☆IMGP9432

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