5月も中旬となりました。まだ肌寒い日もありますが、時間帯によってはずいぶんと暑く感じる日も増えてきました。
4月から処方を開始していましたフィラリア予防薬ですが。5月中旬より、フィラリア予防が開始となります。まだのませてない方はそろそろ、一回目を飲ませてください。
フィラリアの開始の時期は、蚊が出だしてからおおよそ1,2カ月後からとなります。4月頃から蚊は出てきますが、感染が起こっても成長して心臓に行くまでに駆虫出来ればよく、それには時間がかかります。滋賀県では5月中旬ごろで大丈夫なのです。なので、5月中旬にのませる薬が、4月から5月前半に体に入ったものをまとめて駆虫する薬になります。なので、厳密にはフィラリアの予防薬とは、予防薬と言いつつも体に入ってきたものを駆虫する駆虫薬となります。イメージとしては、1,2カ月前の蚊からかかったものを、やっつけると言う感じです。毎年、気温などから感染の開始時期が計算されており、ここ数年は五月中旬ごろが適期となります。
そのため、最後は11月中旬ごろを越してからのぶんも、忘れずにのませてください。時々に寒くなって蚊がいなくなったとのことで、最後の薬を飲ませてない方がおられますが、10月に蚊にさされたぶんを、やっつける薬です。そのため、10月などにフィラリアをもった蚊にさされて、薬の飲み残しがあった場合は、そのまま来年の春までフィラリアが成長し続けて心臓への感染が成立してしまいます。
フィラリアは基本的には治療薬がない病気ですので、この時期からの予防が非常に重要になります。遅くとも6月の初めまでには開始する必要がありますので、早めの受診をお願いいたします。
また、昨年の薬が残っていたとしても絶対にのませないでください。フィラリアの予防薬は、フィラリアの感染が無い事を確認してから飲ませる薬となります。感染がない犬がのむぶんには副作用はほぼ無い安全な薬の一つですが、もし万が一に心臓に感染がおこっていた場合は、命に関わることがあります。そのため、昨年の薬が残っていたとしても、必ず検査を先に済ませてください。
また、フィラリア予防の薬は飲み薬だけではなく、1年間きく注射もあります。薬が苦手な犬や、どうしても飲み忘れが出てしまうお家にお勧めです。持病がなく健康な犬が対象となります。量に限りがありますので、ご希望の方は早い目にお越しください☆