秋の勉強会第六回 歯磨き教室

先日は秋の勉強会第六回として、歯磨き教室を行いました。最近は犬猫ともに、寿命が延びてきたために、高齢になってから歯に問題を抱える動物が多くなってきています。特に小型犬は、7・8歳より歯周病が多くなり、麻酔下での歯石取りや、抜歯が必要になることがあります。

歯周病は何より予防が重要です。今回はこれから歯磨きを始めたい飼い主さんや、一度はやってみたけど出来なかった飼い主さんなどを対象に、歯磨き教室を開催しました。

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前半は講義編として、動物と人との違いから、なぜ歯周病が多く、歯周病になるとどんな症状が出るかをお話しました。人に比べると、口腔内のpHが違うため、虫歯は少ないのですが、歯石は非常に多いです。歯垢が歯石になるまでの期間は、人の場合は1~2週間かかるところ、動物の場合は3日ほどで歯垢が歯石となります。そのため、歯磨きの頻度は2日に一回ほどが必要となります。

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後半は実際のデンタルケアを、デモンストレーションをしながらで説明しました。歯磨きも他のしつけ同様に、いきなりは出来ません。もし人が上手に出来たとしても、動物がそれを許容できる訓練が出来ていないと、歯磨きはなかなかうまくいきません。じっくりと時間をかけて、口を触る練習からスタートです。他のトレーニングと同様に、しっかりと褒めることです。その時に、歯磨きペーストが使えれば、さらにうまくいきやすいです。動物用の歯磨きペーストは、歯周病の予防効果があるだけではなく、動物好みの味になっているため、それ自体がご褒美にもなります。口に触りながら、歯磨きペーストを舐めさせることを習慣とします。最終的には、指のかわりにペーストを歯に塗り付けるように擦れると歯磨きが出来ます。重要なのは、決して嫌がるほどにしないことです。どちらかと言えば、完璧な歯磨きよりも、楽に長く続けられることのほうが大事です。お菓子の袋をもったら近づいてくるように、歯ブラシをもてばペーストがもらえると自ら近づいてくれるようになると理想です。

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また、最近に気になる事ですが。歯の診察や歯石取りをしながら、歯が欠けている犬が増えてきました。昔から石などを噛む癖がある犬で多かったのですが、最近ではヒヅメなどを与えてもらった犬で、歯が摩耗したり、歯が割れてしまっている事をよくみかけます。意外に動物の歯はもろいため、ヒヅメなどをおやつであげることはおススメできません。最終的には抜歯が必要なぜひ、ご注意ください。

さて、今週末はシニア教室の犬編です。これから高齢期を迎える犬をかわれている飼い主さんを対象として、事前に知っておいてもらいたい、体の変化や病気の事を事前に知ってもらいたいと思います。ぜひご参加ください☆

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