2020年フィラリア予防薬、処方開始

三月も末になりました。そろそろと予防のシーズンが本格的にはじまってきました。当院も3月28日より、フィラリア予防薬の処方を開始いたします。例年では投与開始直前の五月中旬や週末が混雑する事が多くなりご迷惑をおかける時期になります。今年からはフィラリアシーズンも予約が出来ますので、ぜひご利用下さい。

さて、フィラリアは予防薬により少なくなりましたが、犬では有名な非常に恐ろしい寄生虫の病気です。犬は蚊に刺されることでフィラリアに感染し、心臓にフィラリアがわいて病気になります。数か月から数年かけて心臓を弱らせて、最終的には咳や呼吸困難がひどくなり最終的には死亡します。基本的には完治する治療薬はなく、リスクはありますが全身麻酔にて心臓からフィラリアを取る手術を行い、一時をしのぎます。有効な治療がないぶん、予防が非常に重要になります。昔は予防をせずにフィラリアに感染して、長生き出来ない犬は多かったのですが、今は月一回の予防薬で予防が出来る時代になりました。

現時点では昔に比べるとフィラリアに感染する犬は減りましたが、あくまでも予防が出来ている犬の場合です。やはり蚊はどこにでも入ってきますので、室内の犬でも予防をしてないことにより、感染がおこる場合があります。

フィラリア薬の投与の期間は、蚊が出てきてから一か月後、蚊がいなくなって一カ月後までになります。滋賀県の近江八幡周辺ではおおよそ、5月中旬~11月中旬までが予防薬の投与が必要な時期です。

フィラリアの予防薬は、食事に混ぜる事の出来る「粉薬」、何か包むことの出来る「錠剤」、最初からおいし「おやつタイプ」、飲み薬が全般に苦手な犬のための「注射薬」があります。また、同時にノミダニの予防までが出来る

毎年にフィラリアの予防薬を飲む前には、必ずフィラリアに感染をしてないかを調べる必要があります。簡単に少しの採血で調べることが出来ます。万が一にフィラリアに感染している場合は副作用が出て、死亡してしまう事があります。時々あるのが、昨年の飲み残しを検査をせずに飲んでしまう方がおられます。飲み残しがある場合は感染している可能性が十分にありますので、特に感染がない事を調べる必要があります。

チラホラと木によっては桜が咲いていきました。暖かくなってきましたが、年度末は生活が変わり、体調も壊しやすい時期です。ぜひ、お体には気を付けて、元気に過ごしましょう☆

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