先日に春の勉強会の第二回として、歯磨き教室を行いました。
以前と比べると、歯にトラブルを抱える犬が増えてきています。理由としては、昔は中型犬以上の犬が多く、口も大きいので汚れが溜まりにくかったのですが、最近は小型犬の犬が多く、汚れが付きやすい事。また、昔に比べて随分と長生きが出来る事になったことによって、寿命が来るまでに先に歯が悪くなる動物が増えてきました。特に、小型犬の7歳以降のシニア期になった頃より注意が必要です。
シニア期に歯に大きなトラブルを抱えないためには、人と同様に、悪くなってから歯のお手入れをしても、歯の病気はあまり良くなりません。何より、なるべく若い時期から歯のケアが大事になってきます。特に、歯磨きでのお手入れは重要です。
歯磨き教室では、前半は、歯の構造や、病気について、また基本的な歯磨きの仕方を勉強してもらいました。後半は実践編として、連れてきてもらったわんちゃんと一緒に歯磨きの練習を行いました。
歯磨きのコツは、なるべく嫌がらない歯磨きを行う事です。そのためには、時間をかけて、遊びやコミュニケーションとしてスタートすることです。なるべく、人の子供が初めて歯磨きを行うように、どんなことでも褒めて行う事が重要です。また、なるべく歯磨きペーストを利用します。歯磨きペーストは、それ自体に歯のケアの効果があります。さらに、歯磨きペーストは、おいしい味になっているものが多く、味のしない歯ブラシよりも、おいしい味がするもが口に入る事で、非常に歯磨きが受け入れやすくなります。
当院でも様々な歯のケアのグッズを使用しております。また歯磨き教室も、定期的に開催する予定です。ご希望がありましたら、また開催時にはお声がけをしますので、ご連絡下さい。また、歯のケアだけではなく、既に歯にトラブルを抱えている場合など、診察時に歯の事で気になる事がありましたら、ぜひご相談ください。健康な長生きの為に、歯のお手入れは重要です☆