コリネバクテリウム・人獣共通感染症

先週末は、この冬で初めての本格的な雪となりました。センター試験の学生さんは大変だったことだと思います。近江八幡の駅伝大会も中止になったみたいです。その一方、あちこちで子供たちが朝早くから雪で遊んでいました。あっという間に溶けてしまいましたが、大人たちにはやっかいな雪でも子供たちとっては、冬の大事な雪です。IMGP0001 IMGP0004

さて、先日ニュースでも取り上げられましたが、動物から感染の恐れがある人獣共通感染症の「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」で、日本で初めて亡くなられた方がいたと発表がありました。人獣共通感染症とは、人と動物の間でも感染が起こる病気のことで、代表が狂犬病です。

コリネバクテリウムは、もともと牛などの病気として知られていた細菌による病気ですが、犬や猫への感染から人への感染が世界でも報告されるようになりました。日本では、2001年に発生が報告されてから、25人の感染が報告されています。症状は風邪のような症状が初期に出るようです。多くはノラ猫やペットの世話をされており、動物からの感染が疑われています。

動物の症状も同様に風邪のような症状や、皮膚病などがあるそうです。人から人への感染は稀ですが、動物同士ではうつしあう事もあるようで、特にたくさんの動物を飼われているケースの場合は注意が必要かもしれません。

基本的には、風邪をひいているような野良猫との過度な接触を避ける事と、ペットであっても一緒に食事をしたり、顔を舐められるなどを避けて、適度な距離で飼育をすることが予防となります。また、一般的な手洗いなどの衛生管理をしっかりすることも重要です。また、場合によれば抵抗力が弱い、赤ちゃんやご年配の方は、さらに注意をしてもらうと良いかもしれません。あくまでも、今まで通りの常識的な距離で、常識的なな対応をしていれば、過度に心配は必要ありません。

また、動物自体も適切に飼育してもらい、常に健康であるようにいてもらうことが重要です。猫の場合はあまり外に出さないことや、現時点ではこの病気に関してのワクチンは犬猫ともにありませんが、予防できる病気はワクチンで予防してもらい、健康でいてもらうことが重要であると思われます。

今後も、ペットと人との距離が近づいている現代において、まだまだ新しい病気も発見されるかもしれません。多くの癒しを与えてくれるペットとのより良い生活のため、改めて人獣共通感染症の存在を認識してください☆

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