9月より秋の勉強会がはじまっています。第一回とし、歯磨き教室を開催しまいた。近年、犬も高齢化しています。長生きができるようになった分、高齢期になってかから酷い歯周炎を起こすワンちゃんが急増しています。また、小型犬は口の病気が非常に多く、2歳以上の犬の約80%に何らかの問題があるという報告もあります。
歯周炎になってしまうと、歯を抜かなくてはならなくなります。また、歯周病になる前であっても、原因になる歯石が付き始めると、歯石取りをしなければなりません。いずれも、全身麻酔をかけてになりますので、高齢期になってくると、歯の病気が増えてくるにもかかわらず、治療を行うにもリスクが高まります。やはり、予防が一番になってきます。
予防としては、しっかりとした歯磨きが必要となります。歯磨きガムなどは、あくまでもオプションです。犬は人間と比べると非常に歯石が付きやすく、歯周病は非常に多いです。そのため、歯石をつけないことが予防として重要となってきます。ちなみに、虫歯はほとんどありません。
今回の勉強会は、初めは獣医師による、動物の歯の仕組みや、歯の病気についての講義を行いました。犬の歯石は、歯に汚れがついてから2,3日で形成されてしまうため、なるべく毎日で少なくとも2,3日に一回は歯磨きをする必要があります。
続いては、動物看護士による、実践編です。今回もスタッフのわんちゃんのうるま君に手伝ってもらいました。実はうるま君が歯磨きを始めたのは、5歳を越えてからです。若い犬の方が慣れやすいですが、ある程度大人になってからでも歯磨きを習得することは可能です。ポイントは、徐々に嫌がらないように、慣らすことです。動物用の歯磨きペーストは甘いものが多く、ご褒美にもなりますので、利用するとうまくいきます。
最後は実際にスタッフと一緒に、歯磨きに挑戦です。みんなペーストや、歯ブラシに興味津々です。遊びの延長で、このまま徐々すすめていけば、一か月後には歯磨きができるようになります。今回参加してもらったワンちゃんは全員素質ありです。
今週の土曜には、犬種別セミナープードル編です。プードルの飼い主さん向けの、プードルの事をもっとしって、もっとプードルが好きになるセミナーです。ぜひご参加ください☆