朝晩も10℃を下回り、本格的に寒くなってきました。まわりの木々もきれいに色づき、ますます秋になってきました。秋と言えば食欲の秋。今回はそんな食欲の話です。
診察の際にワンちゃんの飼い主さんから、うちの犬はあまりドッグフードを食べないという話を聞くことがあります。特にプードルやチワワなどの小型犬に多い傾向にあります。ただよくよく聞くと、その原因が人にもありそうな場合が比較的に多くあります。どんなことが原因で、どうすればよいのでしょうか?
まず、悪循環の入り口の話です。ドッグフードを食べないから、人の食事やおやつをあげるとよく聞くのですが、元々を聞くと、あげるようになったから食べなくなったと思われるケースが多いです。犬もおいしもを食べさせてもらえば味も覚えます。おいしいものが待てば出るのであれば、犬も待つことが多いです。
食が細い犬になるべくしない方が良いことの第一は、食べないからと言ってスグにおやつや人の食事などをあげないことです。大抵は根競べすれば、最終的には食べる犬は多いです。逆に、何かあげてしまえば、余計にドッグフードを食べなくなってきます。
また、食べない場合はそのまま置いといていいのか?とよく質問を受けます。犬の場合は、どちらかと言えば、10~30分ぐらいで区切りをつけて、下げるほうが結果的によく食べることが多いです。もともと、犬の祖先は狩りを行う動物であったため、いつでも食べ物がある置き餌の状態は、犬にとっては異常な環境です。ますます食に関心が薄れてしまうので、程ほどで食事は下げてるほうが良いです。多くの犬が、その次の食事はおなかがへっているのでよく食べてくれると思います。
ただし、中には本当に食べない犬もいます。根競べすると時のポイントは、体重が減るようなことがないかです。もし、標準以上に体重が減るほどであれば、根競べもできないので、その際はご相談ください。また、食が細いのではなく、体調不良による食欲不振もあるため、気を付けてください。特に好きな食べ物まで関心がなかったら、病気の症状の可能性もあります。
よく食べるからと言って、なるべくおやつや人の食事が多くならないように気を付けてください。やはり、ドッグフードが一番効率よく栄養バランスがとれます。缶詰や、パウチを混ぜたり、少し温めたりと、何とか工夫しながら犬用の食事が食べれるようにチャレンジしてください。
さて、今回のおまけは、スタッフの愛犬うるまくんと紅葉です。また、その同居猫のキャッティーちゃんです。二匹ともに秋のお散歩も大好きなようです☆