猫が寄ってくると、冬の季節を感じます。暑い時期は人が近づくと逃げていきますが、寒い日が増えてくると、途端に猫がよってきます。犬にはあまりない、非常に猫らしい冬を感じる行動です。
さて、猫を新たに飼われる際に、何匹飼おうかと迷われている相談を受けます。近所で子猫が産まれて、どの猫がいいかだけではなく、そもそも何匹飼おうかと迷われます。その時のアドバイスとしては、飼えるのなら、猫は多頭飼いでもそれほど問題は少なく、むしろメリットも多いと答えます。犬とは違い、必ずしも散歩がいるわけではなく、トイレと食事の管理なども犬よりもしやすいです。
やはり、猫同士で一緒に過ごしている子たちは、一匹飼いでは見られない猫らしい姿がたくさんみることができます。兄弟で並んで眠る姿は、非常に癒されます。兄弟の猫を一緒に飼う一番のメリットというのは、ほっておいてもお互い兄弟で遊んでくれるということです。一匹では遊ぶにも限界がありますし、人もずっと構えるわけではありません。猫が複数いると、人と比べても、運動量はとても多く、ストレス発散になります。肉体的にも、精神的にも、満足して過ごせます。遊びに満足した猫は、人を遊びに誘うためにつきまとったり、甘噛みをしたりすることや、いたずらは随分と少なくなります。兄弟で遊んでくれる分、むしろ人の手間が減ります。
これは、直接的な血のつながりがなくても、同じ年代で小さいうちから一緒に住ごすと、遊びのペースの合うので兄弟と同じようなメリットがあります。そのため、必ずしも血のつながりは重要ではありません。
さて、メリットばかりではありません。デメリットの一つとしては、年が同じがゆえに将来的に歳をとって病気が出てくる時期が同じこともあります。老齢の病気の治療は、手間も時間もお金かかりますので、そこは随分に備える必要があります。
また、年齢が違う猫を迎える時は話が変わります。いくつか注意が必要です。猫を一匹飼っておられる方で、慣れたころにもう一匹猫を迎える計画を立てる方もおられます。一匹ではかわいそうと、猫のためにという方もおられます。ただ、年齢が違えば、遊びや運動のペースも違いますので、最初は合わないケースもあります。中には先住の猫にとっては、すごくストレスになる場合もあります。
先住猫の性格を見極めて、同じ環境に慣らすのには十分に時間をかけて、徐々にストレスが少なくなるようにしていく必要があります。特に雄同士の場合は、縄張り争いに発展するケースもありますので、去勢手術を早い段階でするなどの対策が必要です。
そんなことで、猫をこれから飼われる方で、兄弟猫たちでどの猫もかわいくて、どの猫を飼おうか迷われている方。一匹と言わずに、思い切って複数飼う事もありです。ぜひご検討下さい。一匹飼いにはない、新たな楽しい毎日がまっています。
さて、今回のおまけは、そんな兄弟猫です。毛色も、毛質も違いますが兄弟です。2匹ともに活発で、すごくかわいい猫たちでした。これからの成長が楽しみです☆