随分と涼しくなってきました。だんだんと日が短くなってきました。夜になると月もキレイです。夏の花壇も、暑さも落ち着き再び花が増えてきました。さて、秋が深まってくると、世の中にはたくさんおいしものが出回ります。人もおいしいものに誘惑されますが、動物もおいしいものには目がありません。
特に秋になるとフルーツ類もおいしいものがたくさん出回ってきます。人も食べる機会が増えると思います。そんな時に、動物たちは普通のフードにはない味やにおいがします。しかしその時に、おうちの動物たちにねだられてもなるべくあげないようにしてください。
また、人間は栄養素に偏りがでないように、野菜や果物をたくさん食べる方が健康的です。しかし、犬や猫の食事のほとんどは、総合栄養食として作られており、それで基本的な栄養素は過不足なく補えております。様々な栄養に対する仕組みとしても、犬猫がもともとに食べ慣れていないフルーツなどは、人には必要であっても、犬猫には必要のない栄養素もたくさんあります。
まず、フルーツ類は、犬や猫にとっては消化が比較的にしにく食べ物になります。人間は雑食ですので、肉も魚も野菜も果物も多くの物を消化できるような体です。しかし、犬や猫はもともと肉食寄りの動物です。食べれない訳ではありませんが、消化は苦手な食べ物です。なかには下痢をする場合もあります。
さて、様々なフルーツ類の中でとくに気を付けてもらいたいのが、リンゴやナシです。リンゴやナシは甘酸っぱさがあり、犬猫も気になる食べ物です。もちろん一個を丸ごとあげることはありませんが、一口サイズにしてあげることがあるかもしれません。人は味と食感を楽しみながら食べると思います。しかし、犬や猫はあまり食事を噛むことをしません。そのため、そのままに丸のみにしてしまう事があります。その際に、時々にのどにひかかることがあります。のどを通らなくて、飲み込むことも吐く事もできなくなると大変です。また、詰まるところが悪ければ、呼吸にも影響することがあります。夜間病院などで、のどにつまるもので非常に多いものが、そのような果物類だそうです。人の感覚では大丈夫なそうでも、危ない食べ物もあります。
また、もう一つきをつけてもらいたいフルーツが、ブドウです。ブドウは実は、犬猫にとっては、腎臓へ中毒症状を起こすことがあります。腎臓はおしっこを作るところですが、腎臓がダメージを受けると、最悪は急性腎不全になり、おしっこがでなくなる事があります。おしっこがでないところまで、腎臓がやられてしまうと、高確率で命に関わります。また、なった際に有効な特効薬のようなものもありません。何とか運よく、乗り切ったとしても、腎臓は再生力が乏しい臓器であるために、その後に慢性腎不全に移行して、一生に持病として付き合わないといけない場合があります。寿命も当然にかなり短くなります。ブドウの中毒は比較的に有名なので、日頃から気を付けてもらっている方も多いと思います。ただ、ブドウはパンにも入っていたりしていますので、レーズンパンなどうっかりあげないように気を付けてください。
ねだられたとしても、人の食事は良かれと思ってあげたものが、調子を崩す可能性があります。ほしがっているとあげたくなる気持ちはよくわかるのですが、健康のために、なるべくですが人用の食べ物は極力上げないようにしてください。どうしてもの場合は、ペット用のおやつを適量用意してください。人も動物も、食欲の秋に負けずに、健康的な秋をお過ごしください☆