投稿者: みかみ動物病院

ガンバレ 実習生9 病気用フードの勉強会2(肥満の話)&お盆も診察中

台風が何とか過ぎ去りました。今回の台風では、珍しく滋賀県も強い雨と強い風の1日でした。しばらくはどんよりした日が続くようです。お盆の期間の診察ですが、午前午後ともに診察しております。ただし、8月12日(火)、13日(水)、15日(金)は夜は19時までの診察です。また14日(木)は通常通り休診日となります。

さて、先日はヒルズさんの勉強会に引き続きまして、ロイヤルカナンさんの食事についての勉強会をひらいてもらいました。今回、話を聞いて一番ためになったのが、肥満の話でした。そんなわけで、今回も食事に関わる、肥満と病気の話です。

肥満は健康によくない事は、何となく聞いたことがあるという方は多いと思います。では、どの程度、健康な動物と比べて肥満の動物は、病気に差が出るのでしょうか。報告では犬に関しては、心臓などの循環器疾患は、肥満犬は約4倍の有病率。関節疾患などは、約3倍の有病率の増加があります。猫に関しては、糖尿病は約4倍、関節疾患は約5倍の有病率だそうです。一番衝撃的だったのが、肥満犬は理想的な体重の犬に比べると約2年間もの平均寿命に差があるというデーターがあるそうです。

肥満は万病の元であり、もはや寿命を減らす病気の一つとして捉えて、対策や予防をする必要があると強く思った勉強会でした。病院では、栄養バランスを変えずカロリーを控えて、それなりの量を食べても減量できる、肥満動物用の療養食。また、健康な動物が一番太りやすくなる避妊や去勢後の、バランスのとれた、肥満予防の一般食も扱っています。人と同様、動物のダイエットには無理なく長期的な計画をたてて、徐々に体重を落としていく必要があります。ダイエットの方法がイマイチわからない、最近体型が気になりだしたなどありましたら、ぜひご相談ください。また、肥満に関しては、動物自身の問題だけではなく、余分なものを与えてしまう飼い主さんに要因があったりします。もし、動物の健康的な生活と長生きを目標にするのであれば、心を鬼にしてもう一度食事やおやつにも気をつけてみてください。

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さて、2週間のインターシップに来ていた、市田さんの実習が終了しました。市田さんは積極的に待合室にいる飼い主さんにコミュニケーションをとったり、緊張する動物を励ましたりと、将来は飼い主さんや動物たちの近くに寄り添うことの出来る動物看護師になるのではと、期待しています。

市田さんからは、子犬とシニア犬の飼う上で誰しもが困る問題のポイントを可愛らしい、イラストにしてもらいました。右手の旗に子犬の話、左手の旗にはシニア犬の話が載っています。また、何と舌をひっぱると、為になることが書いてある非常に凝った仕掛けつきの力作のポスターです。病院に掲示する予定ですので、ぜひ見にきてください☆

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ガンバレ 実習生8 去勢手術&8月休診日

先日、ちょっと緊張気味で、とっても穏やかな男の子チワワのクゥちゃんが去勢の手術にきてくれました。さて、去勢の手術は名前は聞いたことがあっても、実際どうしたらいいかがわからない飼い主さんは多くおられると思います。手術はしたほうが良いのか?いつしたらいいのか?悩まれる方も多いと思います。そんなわけで、今回は犬の去勢手術についてのお話です。

犬の去勢手術の目的の一つは、繁殖の抑制があります。実は去勢手術には、それ以外にもメリットは多くあります。特にシニア期になってから前立腺の病気や、精巣の病気、またお尻できる腫瘍など、ホルモン関連性の病気が増えてくる為、手術によってそららを未然に予防することができます。また、雄のホルモンが関与するような問題行動の予防や治療にも効果があります。例えば、マーキングや攻撃的な行動などが、それにあたります。ただし、手術後は代謝などが変わりやや太りやすくなるために、食事の管理が必要になることが注意点です。これらのことより、将来的な病気が気になる方、またしつけで困られている方は、より積極的に矯正手術を考えてもらうのがよいかと思います。

時期的には、マーキングなど雄のホルモンによる問題行動が始まる前に行うのがよりベストです。一般的には生後半年から1歳ぐらいまでの間にできるとよいといわれています。

クゥちゃんの手術も無事に終わり、夕方には元気いっぱいでした。最初は緊張しがちだったのですが、帰りの時には実習生にカワイイスカーフをつけてもらって、尻尾フリフリでベッタリなクゥちゃんでした☆

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8月の休診日のお知らせです。

8月7日(木曜)、14日(木曜)、21日(木曜)、28日(木曜)はお休みをいただきます。

お盆期間も午前、午後ともに診察しております☆
ただし、12、13、15日の午後診察は19時までの受付けとなります。
よろしくお願いいたします。

ガンバレ 実習生7 新実習生&ご長寿ペットコンテスト

現在、新たにインターシップ実習生が来ております。大阪ペピィ動物看護専門学校の2年生の市田さんです。五個荘町出身で、毎日専門学校までの通学で滋賀県から、大阪まで通ってる頑張り屋さんです。お家には、犬が2匹と、ウサギを飼われています。

実は、今飼われてる犬たちの、さらに先代のワンちゃんは、以前に勤務医をしていた頃に僕が担当していた子でした。そのときは市田さんはまだ高校生でした。その市田さんが、その後に動物看護の専門学校に入学して、インターシップ実習生として再会しました。何とも言えぬ、感慨深いものがあります。

そんな市田さんの目標は、物言わぬ動物たちだからこそ、表情や仕草をきっちり観察し小さな変化でも気づくことができ看護につなげていける。また、些細なことでも相談してもらえるような動物看護師を目標にしているそうです。来週の日曜までの実習となりますので、是非皆様よろしくお願いいたします。

 

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先日、共立製薬さんのイベントで、「ご長寿ペットフォトコンテスト2014」のポスターを頂きました。敬老の日にむけて、高齢動物の長生きを応援する企画だそうです。

7歳以上の犬猫が対象だそうで、インターネットにより応募が出来るそうです。ぜひご興味のある方はご自慢のワンちゃんネコちゃんの写真をとって、ご応募してみてください。ちなみに、豪華賞品もあるそうです。詳しくは、共立製薬さんのホームページか、院内にチラシがありますのでぜひご覧下さい。期間は9月22日までです。

 

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ガンバレ 実習生6 病気用フードの勉強会

先週に比べると、夜は過ごやすい日が多いですが、昼は相変わらず暑いです。病院では、暑そうなワンちゃたちにはお水を用意しますので、もし必要であればお声がけください。

病気の治療にはもちろん薬が必要になりますが、他にも人と同様に病気を治療するために重要となってくるのが、食事による治療です。動物への栄養学も最近は非常に進歩しており、最近のペットの寿命が大きく伸びた要因には、食事の改良の成果が大きいとも言われています。先日、それらフードの事を学ぶために、フードメーカーのヒルズさんに来てもらい多くのことを教えてもらいました。そんなわけで、今回はそんな病気用の食事、いわゆる、療養食や処方食と言われる、病気用のフードの話です。

犬や猫も飼い方の多様化により、様々な病気にかかるようになり、それに合わして様々な食事による病気の治療や予防などができるようになってきました。処方食として現在は、アレルギー用、皮膚病用、心臓病用、肝臓病用、腎臓病用、関節疾患用、糖尿病用、下痢用、尿石症用、体重管理用、歯石用、癌用などなど、本当に様々な食事が開発されています。

一般的に処方食は、栄養学的にバランスを損なわないような形で、それぞれの病気について有益なものを加えてみたり、悪さをする栄養素を減らしてみたりと、様々なことに考慮されて作られています。例えば腎臓用の食事は、腎臓に負担がかかりにくい良質なタンパク質の割合を考えて、さらに悪化の要因になるリンの成分を減らしています。そのことで、一般の食事を食べている腎臓病の動物に比べて、病気の進行度がゆるやかになるために、病気が見つかってからの寿命が2~3倍に伸びたという報告もあります。また特に猫に非常に多い尿石症の食事は、尿石の原因になるミネラル分を極力減らすことにより、尿石を溶解したり、予防したりが出来るようになります。特に繰り返し、膀胱炎を起こす動物には、薬よりも食事で治療ができるために、非常に有用なものとなります。

今回、スタッフも改めて食事のことを多く学ばせてもらい、食事の重要性を再認識しました。やはり栄養面のサポートを適切にすることは、動物の健康面にも大きく関わりがあります。もし、食事や処方食のことでお困りのことがありましたら、ぜひ気軽に相談してください。

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2週間にわたってインターシップ実習に来ていた、藤井さんが先週末で実習終了となりました。多くの入院動物がいた時期でしたが、それぞれの動物の性格をしっかり観察して、自分なりにより良いと思ったことを実践できる、心のこもった看護や世話がでる学生さんでした。

そんな藤井さんから、実習中も多くの高齢のワンちゃんネコちゃんと接する機会があり、また自身でも動物福祉について感心があり勉強をしていることで、高齢動物の認知症についてポスター案内を作ってもらいました。最近は、人と同様に寿命以上に長生きできる動物たちが増えてきました。その一方で、夜鳴きや徘徊などの痴呆症状が出てくる動物たちもでてきました。そんな認知症のポイントや、対策、または予防などを分かりやすくまとめてもらいました。その他にも、子犬子猫を飼い始めてで、誰もが迷う、避妊手術や去勢手術のメリットなどをまとめたポスターも作ってくれました。近いうちに、病院に掲示する予定ですので、是非ご覧ください。

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熱中症対策のポイント&3匹の子猫

梅雨があけてから、本当に暑い日が続きます。滋賀県でも今年一番の暑さだそうで、じっとしているだけで汗がでます。長期予報では8月も暑い日が続くそうです。

さて、そんなときに多いのが、人と同様に動物たちも熱中症です。熱中症になり手遅れになれば、死に至る夏に起こる怖い病気です。今回はこれからの時期に実践していただきたい、熱中症対策のポイントを説明していきます。

まず、動物にはどの程度の熱中症対策が必要かという所から。動物は毛に覆われてるぶん寒さには比較的強いのですが、暑さは苦手です。どの程度から対策が必要かと言えば、目安としては人とおおよそ同じぐらいと考えてください。何がなんでもずっとクーラーの部屋にとはいいません。人が同じように過ごしていて大丈夫な環境であれば必ずしもクーラーが必要ではありません。ですが、人が耐えられない暑さの時は動物もぐったりします。例えば、お家に誰もいないとき、何も対策せずに閉め切った部屋で動物が留守番するようなことは、例え短時間であっても非常に危険ですので、充分注意してください。

程度としては、人が心地よいぐらいの温度に部屋を設定する。お外の動物は、涼しい風が通る場所で、きっちり日陰になるところに移動してください。熱中症対策でよくある間違いが、扇風機です。犬や猫は、汗をかいて体を冷やすということができません。そのため、いくら風をあてても、水分による放熱が出来ない為に、あまり暑さ対策にはなっていません。

あと、この時期に気をつけて頂きたいのが散歩の時間帯です。天気が良い日のアスファルトは焼けるように暑い為、日中なんかはもっての他ですが、朝夕もなるべく日が出てない涼しい時間帯に行くようにしてください。どうしても、体や顔が地面に近い分で、人が涼しいと感じ始めるぐらいではまだやや不十分です。

あとは、人と同様にいつも以上に、お水をしっかり飲んでもらう。少し氷なんかを入れてもらったりもいいかもしれません。特に若い活発な動物は、暑い時間にあまり興奮させないようにするなどです。最近は、冷感マットや、首に巻く保冷剤入りの冷たいスカーフなんかもありますので、それらを使うのもありと思います。

ただし、高齢期のワンちゃんネコちゃん、もしくは心臓病や呼吸器の病気を抱える動物、パグやフレンチブルなどの短頭種と言われるワンちゃんは、非常に暑さで体調を悪化させやすい為に、特に念入りに暑さ対策が必要です。人が暑いと感じたら、クーラーをつけることをおススメします。

さて最後に、最近はワンちゃんの写真が多かったので、ネコ好きの皆様に、先日きてもらった3兄弟を紹介。最初は全員、ひどいネコ風邪をひいていました。おそらく、保護されていなければ今頃は亡くなっていたかも。でも、今は3匹ともとっても元気でやんちゃなネコたちになりました。診察台の上やケージの中でも3匹で遊んで、非常に活発でした。早くも一匹は新たな飼い主さんがみつかりそうです。ネコ好きには暑さもふっとぶ可愛さいっぱいのスリーショットです☆

 

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ガンバレ 実習生5 トイレトレーニング

今朝はどんよりとした天気ですが、近畿地方もやっと梅雨があけたそうです。暑い日が続くみたいですので、老犬老猫ちゃんは特に体調管理が必要です。

先日は7ヶ月のダックスの子犬のサクちゃんがシャンプーと去勢手術で来院されました。すごく活発なワンちゃんで、シャンプー用のスポンジに興味津々で、泡だらけではしゃぎながらのシャンプーでした。実習生に手伝ってもらいながら、サクちゃんもスッキリきれいになりました。ドライヤーも賢くできました。去勢手術ももちろん無事に終わり、術後もすぐに元気いっぱいでした。

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さて、そんなサクちゃん。 手術前に、お父さんからトイレのことで相談をいただきました。どうやら、トイレがうまくいかない様子。さらに、おしっこをしてしまった場所でも平気で寝てしまうとの事。

詳しく聞いてみると、以前はケージで上手にトイレが出来ていたそうですが、2ヶ月程前から、うまくいかなくなったとのことです。最近は、ご家族が仕事から帰ってくると、トイレを破壊してのトイレシーツをぐちゃぐちゃにし、その上で寝てる状態だそうです。ご家族も、トイレを変えたり、ケージを大きくしたりと対策を立てたのですが、うまくいかずでした。ご家族も相当お困りの様子。

ワンちゃんは基本はキレイ好きなため、そんな性格を利用してトイレトレーニングをするのですが。だんだんトイレで寝ることが平気になってくると、ますます今後のトイレトレーニングには害がでて、悪循環が起こってきます。そこで、サクちゃんの普段の様子や、トイレの様子などをさらに詳しく聞いて分析したところ、トイレのしつけだけに問題があるのではないことが分かってきました。

以前は、きっちりトイレが出来ていたのに、出来なくなってきたのはナゼかという所から原因を考えていきました。さらに、実習生がサクちゃんの性格や、トイレの素材の好みや、排泄のパターンを観察してもらい、たくさんの方法を考えてもらいました。結論としては、どうやら成長したにつれて、必要な運動がサクちゃんには足りてないようでした。以前は少しの遊びで足りていたのが、今は体力があり余っているために、一番近くにあるトイレやシーツをぐちゃぐちゃにすることで、欲求を満たしている様子です。また、そのために、トイレと寝床が区別がつかなくなり、どこでもトイレをしちゃうようになったと考えました。さらに、入院中に実際のトイレを持ってきて使ってもらったのですが、サクちゃんにとってはどうやら小さい様子でした。

このような事より、いくつかの提案を行いました。

① 誰も家族がいないときは今まで同様にケージで過ごしてもらう。ただし、今使っているトイレを無しにし、普段いるケージにペットシーツを敷いてもらうこと。ケージの外に出すときは、必ず誰かが見ていてトイレの仕草があれば、いったんケージに戻すこと。うまくいけばもちろん、しっかりと誉めること。ゆくゆくは、それがうまくいけば徐々にシーツの範囲を狭めていくこととしました。

このことで、今までの失敗していた環境を大きく変化させて、ケージ全体をひとまずトイレとし、一からトイレトレーニングをしていくことにしました。多少、失敗はあると思いますが、トイレを教える基本となります。

② 排泄するタイミングを記録してみる。動物は基本的には生活のリズムがあり、排泄行動も1日のうちでパターンがあったりすることが多いです。比較的どの子も、食事や運動などの後は排便が多いことが多いです。

このことで、外に出すタイミングと、ケージの中にいる方がよい時間を前もって予測することが出来るので、失敗の回数もずいぶん減っていきます。

③ そして今回一番重要視したのが。遊びの時間や、お散歩の時間を少し増やしてもらう。お散歩の中に遊びや運動を積極的にといれてもらい、より疲れる時間を作ってもらい、室内でも遊べる時間をしっかりとってもらうこととしました。

このことで、今回トイレの失敗のきっかけになった、シーツをグチャグチャにしたりする問題行動が減るはずです。特にダックスの子犬は活発な事が多いため、しっかりとした運動が不可欠になります。

手術後の一泊の入院中に、実習生にサクちゃんのお世話をしてもらいながら早速それらを実践してもらいました。すると、予想した通りに運動後はシーツをグチャグチャにすることなく、トイレもシーツにきっちり出来ました。また、サクちゃんも同様に、食後や運動後におしっこやうんちをする事もわかり、ある程度生活のパターンをつかめれば、うまくトイレのタイミングも予測できそうでした。入院中の一日で失敗は一回もなしでした。今後お家でも、1,2ヶ月のトレーニングを目標にして、今後もご家族の協力のもと、サクちゃんも頑張ってくれると思います☆ちなみに今回は実習生が、さくちゃん専用のトイレのしつけマニュアルを絵入りで作ってくれたので、それも一緒に持って帰ってもらいました。

しつけの問題は、目の前のことだけが原因ではないことが多いです。特に子犬の場合は、いろんなことが影響するために、非常に慎重にしつけの問題をみつけていく必要があります。決して諦めずに、それを解決すればきっとうまくいくと思います。子犬の頃のしつは生涯に関わるため非常に重要です。病気同様に、しつけでお困り事があれば一度ご相談ください。出来る限り、その子にあったよい提案が出来るよう努力します。

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ガンバレ 実習生4 新実習生

月曜日より、大阪ペピィ動物看護専門学校より、藤井さんがインターシップ実習にきています。今は大阪で一人暮らしですが、出身は近江八幡です。一般的な動物専門学校の多くは2年制ですが、藤井さんはより専門的なことを学ぶ為に三年制の看護コースにすすみ、その3年生になります。

藤井さんは、どんな時も飼い主さんの気持ちになり、飼い主さんや動物に寄り添うことができる看護師さんになりたいそうです。専門学校では海外研修にも選抜され、いろんな事に積極的にチャレンジする頑張り屋さんです。飼っている動物は、犬と猫。そして、なんとペットとしてスッポンを飼う、珍しい看護学生さんです☆

さて、先日はショコラちゃんが診察にきてくれました。だんだん毛も伸びてきて、顔まわりの毛が目にあたりかけていたため、目の周りのカットをしました。前髪パッツンのカワイイ仕上がりになりました。ちなみに、ショコラちゃんはトイプードルとシェルティーのミックスの子犬です。これからどんなワンちゃんに育つのか楽しみです☆ 実習生にも、お手伝いをしてもらいました。2週間の実習になります、皆様よろしくお願いいたします。

当院では、学生には単なる見学ではなく、実際に患者様、飼い主様と直に接して、一つでも多くのことを学び、将来につながる実習にしてもらいたいと考えております。不慣れな対応にてご迷惑をおかけすること、また診察時にお邪魔をさせて頂くことがあるかと思いますが、ご協力のほど何卒よろしくお願い致します。

 

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小学校のお手伝い&7月休診日

先日、近江八幡市内の小学校の授業のお手伝いにいってきました。2年生の生徒たちと、うさぎの体の仕組みを勉強したり、みんなで心臓の音を聞いたりしました。ウサギになれてない生徒は、少しこわごわでしたが上手に抱っこできました。また、動物好きの生徒たちの積極的な姿にはびっくりしました。実際に動物とふれることで、きっとたくさんのことを感じとってくれたと思います。元気いっぱいな生徒たちの相手をしてくれた、ウサギさんたちもお疲れ様でした☆

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さて、7月の休診日のお知らせです。

7月3日(木曜)、10日(木曜)、17日(木曜)、24日(木曜)、25日(金曜)、31日(木曜)はお休みをいただきます。

また、23日(水曜)は通常通りの診察を行っていますが、獣医師会会議のため、午後の診察は18時頃まで院長は不在になります。ご迷惑をおかけします。

尚、21日(月曜 祝日)は、通常通り午前午後ともに診察を行います。よろしくお願いします。

 

 

 

ガンバレ 実習生3 シャンプー勉強会

どんよりとした蒸した、梅雨らしい日になりました。今週は台風にも注意が必要のようです。

さて、夏になると犬猫ともに増える病気が皮膚病です。この時期は、暑さや湿気のせいで、全身を毛で覆われた動物の皮膚には、ばい菌やカビなどが増えやすい環境なり皮膚病を起こしてしまいます。そんな皮膚病の治療や予防が出来るようにと、スタッフ向けのシャンプーの勉強会をシャンプーメーカーさんに開いてもらい、シャンプーの選び方や、効果的なシャンプーの仕方を教えてもらいました。

まず、動物にも人のシャンプーが使えるかと言えば、ダメなんです。人のシャンプーは動物からすると、非常に強くできています。肌のpHも違い、カサカサの元となるので、動物用のシャンプーが必要になります。さらに、美容向けのシャンプーと、皮膚病が多い動物向けの薬用シャンプーがあります。

また、一言で薬用のシャンプーと言っても、実は様々な皮膚に合わしたものがあります。中には、間違ったシャンプーを使ったりすると、薬用成分の効果が乏しく皮膚の改善が見られなかったり、逆に悪くなることもあります。

意外なことに、犬や猫の皮膚は人よりも繊細にできています。犬や猫の皮膚のバリアになる角質層が非常に弱く、ばい菌やアレルギーの元となるものが侵入してきやすいのです。さらに、皮膚病を起こしやすい子は、カサつきやベタつきがひどい子、ばい菌にやられやすい子、アレルギー体質の子、それぞれの皮膚が抱えている問題も違います。そのため、その皮膚の病状に合ったシャンプーにしなければなりません。

いわゆる薬用のシャンプーと言われるものは、洗浄の効果だけではなく、さらに皮膚それぞれの問題を少しでも抑えるように作られています。もちろん皮膚病には薬も大事になりますが、長期的に続けられる負担の少ない治療としては、シャンプー療法は非常に良い武器となります。

今回はスタッフみんなが、改めてシャンプーの重要性を学べ、非常に為になった勉強会でした。もし、皮膚に心配事があったり、シャンプーのやり方などでご質問などあれば、ぜひ相談してください。

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さて、10日余り実習に来ていた、谷川さん、三上さんが実習終了となりました。多くのことを経験してもらい、また飼い主さんとお話をさせてもらい、直に動物たちと接することで、たくさん思うことがあったようです。良い看護師さんと、良いトリマーさんになれること間違いなしの、勉強熱心なお二人でした。ご苦労様でした。

そんな二人が実習最終日に、今回の勉強会で習ったシャンプーの仕方を、非常に分かり易くしたイラスト付きのパンフレットを作ってくれました。

効果的な薬用シャンプーのポイントを少しご紹介すると

1.シャンプー前のクシがけを行う(抜け毛を事前にとっておく)

2.30℃以下ののぬるま湯で洗う(暖かすぎるとかゆみの原因に)

3.泡の状態で10分間(薬用の成分が浸透する)

4.しっかり乾かす(なるべく冷風)

その他にも、歯磨きの仕方や、爪きりの仕方のパンフレットを作成してもらいました。いずれも素晴らしい出来で、近いうち飼い主さんにもお渡しできるようにと思っています。ひとまず、また病院内の壁に掲示しますので、ぜひご覧ください☆

 

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ガンバレ 実習生2 爪きり&顔のお手入れ

早いもので、7月になりました。一年の半分がもう終わってしまいました。

さて、先日フレンチブルのおしとやかなお姉ちゃんパンナちゃんと、元気いっぱいのマシュマロくんが、病院に来てくれました。
今日は診察の後に、2匹とも爪きりと顔のお手入れをしてくれました。

パンナちゃんも、マシュマロくんもに大人しく、お手入れの間はじっとしてくれてました。実習生2人にも、ベテランの看護士さんのもとに、少しお手伝いをしてもらいました。緊張はしたみたいですが、うまくできました。

パンナちゃんも、マシュマロくんも、爪もお顔もすっきりです☆
よく頑張りました♪

お家の中の生活が中心のわんちゃんは、どうしても爪が伸びるのが早いです。もし、爪や耳など、お手入れが必要であれば、そんなことでも気軽に病院を利用してください☆

 

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