投稿者: みかみ動物病院

高齢動物の話

前回の春の勉強会は、「高齢動物の体の変化と、病気」についての話をさせてもらいました。

だんだん生活環境の改善、予防医療の進歩などにより、動物にも高齢化がすすんできています。寿命が延びた分、動物たちの体にも様々な変化が起きています。前半は、高齢化に伴う体の様々な変化をお話をさせてもらいました。老化は病気ではありませんが、事前に知ってもらい対策をとることで、様々な変化と上手に付き合っていくことができます。また、介護についての話もさせてもらいました。

動物たちも歳をとると、心臓病や、腎臓病、癌などの病気になります。現在ではこれらの病気が人と同様に、死因のトップとなってきました。後半は、今回はそんな病気のメカニズムや、治療方法、また一番大事な早期発見の仕方などをお話しました。老齢期の病気は、早く見つけて、いかに進行を遅らしていくかがポイントとなります。

若いときは少々のことは大丈夫なことが多いですが、歳をとるとそうはいきません。少しでもおかいしいと気づかれることがあれば、高齢動物の場合は早い目にご相談ください。高齢動物の病気は「早期発見、早期治療」に勝るものはありません。また、病気ではなくても老犬老猫の介護などでお困りなことがございましたら、なんでも相談ください。我が家の犬は今年で20歳になります。歳はとりましたが、食欲もあり元気です☆目標は、より良い生活でより長生きができることです。

 

さて、次回の勉強会のお知らせです。今週末の4月27日(日曜)は、予防の話 第二弾になります。前回に引き続き、犬猫の予防の話を中心にお話をさせてもらいます。

 

もう一つお知らせです。先日、神戸にて老犬の写真展があるという話を患者さんから教えていただきました。

2014ガンバレ!老犬写真展

5月23日(金)~25日(日) GREEN DOG SQUARE神戸 

残念ながら、診察の為行けませんが、ご興味のある方はぜひ行って感想を教えてください☆

 

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狂犬病予防注射

日に日に暖かい日が増えてきました。昼間は、少し暑い日がでてきました。近江八幡の桜もだいぶ、散って寂しくなってきました。

さて、ちょうど4月、5月は狂犬病予防注射の季節です。決まった日にちの、決まった時間ですが、お近くの公民館や公園などに、獣医師と市の職員が、狂犬病予防注射に回らさせてもらっています。市からのお知らせのハガキや、公報などに詳しい時間や場所は記載されています。

先日は、東近江地区の五個荘周辺と湖東周辺の集合注射でお邪魔させてもらいました。桜舞う中、非常に良い天気でした。短い時間でしたが、多くの犬と触れ合わせてもらい、また地域の方々とお話をさせてもらい、貴重な時間でした。

狂犬病とは、人と犬ともに感染してしてまう、いわゆる人畜共通感染症です。死亡率は人、犬ともにほぼ100%です。そのため、犬を飼われている方は、毎年一回の予防注射が義務となっています。

日本では狂犬病予防注射が始まって数年後より、50年以上発生が見られない病気ですが、多くの野生動物にも感染が起こるため、ひとたび日本に入ると感染が十分に拡大する可能性があります。お隣の台湾では昨年に、50年ぶりに狂犬病の発生が見られました。

犬の命を守る為、またそのまわりの人たちを守る為に、一年に一回の狂犬病予防注射を受けてください。

ただし、健康に心配がある、妊娠しているなどの場合は、獣医師と相談のもと延期もしくは、中止も出来ます。また、動物病院ではこの時期以外でも、注射は可能です。健康が優先ですので、くれぐれも無理がありませんように。

五月は永源寺地区に、集合注射でお邪魔させてもらいます。春は狂犬病に、フィラリアに、ノミダニ予防、予防が続くシーズンですが、くれぐれもお忘れありませんように。

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勉強会 しつけ教室

3月30日に春の勉強会の第三回「しつけ教室」を行いました。

今回は5匹のワンちゃんに参加してもらい、またたくさんの人に集まってもらい一緒に勉強をさせてもらいました。

講師は大阪でしつけ教室や個別しつけなどをされている、大塚先生に来ていただきました。

前半は、しつけのコツの話、後半は実際ワンちゃんたちと一緒にしつけの基礎を勉強してもらいました。

まずは、人がどうしたいかを明確にすること、そのためには犬をどうさせたいかをきっちり考えることから始まります。人が曖昧であれば、ワンちゃんたちもどうしいいのかがわかりません。それを家族みんなが、同じように継続して行うことが大事です。動物も人も無理がないしつけ方法を選択することが大事です。

また、「怒る」ことよりも「褒める」を使う。出来なかったことを怒るよりも、出来た時にきっちり褒める。褒めるポイントは、教えたことが出来たまさにスグに行うが重要です。また、もしどうしてもいたずらをして、興奮しすぎて言うことを聞かない時は、「無視」をすることは、かまって欲しいワンちゃんには相当応えますので、「怒る」のではなくて、「無視」なんかも上手に使うといいようです。

さらに、特に若いワンちゃんの場合は、力が有り余ってます。きっちりストレス発散をすることが、問題行動の防止になるそうです。また、しつけのトレーニングなどでなかなか言うことを聞かない時は、一度散歩などに行って、少し疲れた状態でするほうが集中するとのことです。

実習では「ターゲットハンド」を教えてもらいました。手におやつをもって、それを目や顔で追わす。これが、いろんな動作を教えるコツになるそうです。まずは、手に注目できたら褒める、次にその手を動かして目や顔で追えたら褒める。これができるようになれば、その視線と頭を動かすことで、お座りや伏せができるようになるそうです。例えば、その手その子の頭のほうに動かしていくと、自然に重心がお尻のほうに移動して、座れるようになるそうです。また、その手を地面に近づければ、顔と体が下がっていきます。これを繰り返し、徐々におやつをなくしていくと、手や言葉だけで、お座りや伏せができるようになるそうです。また、それを自分の顔のところにもっていくと、アイコンタクトの練習になるそうです。ただし、何事も根気強く一歩ずつだそうです。

また、他の犬や人に怒る子、チャイムがなったら怒る子などの対処法など、いろいろと教えてもらいました。一気にできるということはないので、本当にゆっくり一歩一歩すすんでいく。トレーナーさんと言えど、近道はないそうです。みかみ動物病院では、様々な問題行動やしつけに関しても、しつけの専門家とも協力しつつで取り組んでいきます。何か悩まれてることがございましたら、病気だけではなくしつけに関してもお気軽にご相談ください。また、しつけ教室に関しても定期的に行えるようにと思っております。

さて、明日13日の勉強会第四回は、「老齢動物について」を予定しております。老齢期の体の変化や、老齢期に多い病気や、病気を早期に見つけるポイントなどをお話できたらと思います。ぜひ、ご興味のある方はご参加ください。

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4月休診日&春の予防のお知らせ

だいぶ暖かい日が多くなり、春らしい季節となってきました。近くでもやっと桜が咲き始めました。

犬猫ちゃんたちにとっては、ノミダニがそろそろつきだします。お外に行く子たちは、そろそろ予防をはじめてあげてください。

また、犬のフィラリア予防のシーズンが近づいてきました。一回目の投与は5月の半ばからになります。当院では、様々な形状のフィラリ薬を用意しおります。また、一年間有効な注射などもございます。それぞれにあったものをお選びください。詳しいことは、お気軽にお問合わせください。

また、狂犬病注射のシーズンです。4月5月はお近くの公民館や公園などでの集合注射があります。また、病院は一年中受けれますので、必ず一年に一回は注射をうけてあげてください。

 

4月の休診日のお知らせです。

4月3日(木曜)、10日(木曜)、17日(木曜)、24日(木曜)

尚、11日(金曜)は通常通りの診察を行いますが、院長は午前診察時間に地域の狂犬病予防注射のため不在になります。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

(4月29日(火曜 祝日)は午前・午後ともに通常診察いたします)

みかみ動物病院でも、パンジーやビオラがたくさん咲いて春らしくなってきました。これからチューリップも咲きそうです。来院の際は、ぜひ花壇も覗いて帰ってください☆

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勉強会 歯の話

先週末は春の勉強会 第二回で「歯の話」を開催しました。

動物と人の 歯の構造の違いから、なぜ人に比べて歯周病が多いのか、また予防や治療をどのようにしたらいいかなど、をお話させてもらいました。皆様、熱心に聞いてくださり、日頃の疑問なども質問していただきました。後半には、お家で歯磨きを行っている、トイプードルのアンちゃんにも手伝ってもらって、歯磨きのやり方を学んでもらいました。アンちゃん、ご苦労様でした。歯の勉強会に関しては、今後も定期的に行っていきますの、ご興味がある方は是非、ご参加くだい。

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最近は小型犬のお年寄りが増えてきたことにより、歯の病気が非常に多くなってきました。みかみ動物病院では、動物たちの歯の健康維持のため、積極的に治療や予防を行っていきます。

歯のに関して何か相談事がございましたら、いつでも受け付けております。また、歯磨き指導も随時行っておりますのでお気軽に病院スタッフにお声がけください。特に歯の匂いや汚れが気になりだした方、今から歯磨きをはじめたいと思ってる方、是非この機会におこしください。

 

 

春の勉強会 第二回内容

3月16日15:00より、第二回の春の勉強会を開催いたします。(参加費なし)

まだ少し席に余裕があるため、当日の飛び入り参加も受け付けております。また、事前にお電話頂ければ席は確保します。

さて、第二回のテーマは 「犬と猫の歯の話」です。

歯のにおいや汚れが気になりだした、これから歯磨きを教えたいなどと思われる方、特に必見です。

主な内容の、詳細は

1、犬猫の歯の仕組みについて(人と動物の歯の違いや仕組み)

2、歯の病気について (歯の病気を起こす原因や症状 主に歯周病について)

3、歯周病にならない予防について (歯石や歯垢がつかない、歯の手入れ)

4、歯磨きについて (これから、歯磨きをはじめるためのコツ)

を、予定しております。

特に小型犬などは、歳をとるにつれて歯の病気が多い傾向にあります。

日頃の疑問をぜひ解決して、動物たちの健康にお役立てください☆

3月の休診日

寒い日が続きます。月曜は予想外に雪が積もりびっくりしました。

3月の休診日のお知らせです。

3月6日(木曜)、13日(木曜)、20日(木曜)、27日(木曜)、28日(金曜)はお休みをいただきます。

なお、21日(金曜 祝日)は本来であれば通常診察ですが、獣医師会の会議のため午後の時間を変更して診察を行います。

21日(金曜 祝日) 午前:9:00~12:00  午後13:30~14:30

もし、緊急の場合はご連絡ください。ご不便をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

 

先日、勤務医のときに大変お世話になっていました、竹内先生から開院祝いに素敵な時計をいただきました。

エンジュという木で作って頂いた、手作りの時計です。

エンジュはとても縁起がよいとされる樹木だそうで、「延寿」から無病長寿の意味もあるそうです。

木の手触りがなんともよく、世界に一つしかない非常に素敵な振り子時計です。

診察室に飾ってありますので、ぜひチェックしてみてください。

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春の勉強会第一回 内容(予定)

本日3月2日15:00より、第一回の春の勉強会を開催いたします。(参加費なし)

席が開いてる限りは、当日の飛び入り参加も受け付けております。また、事前にお電話頂ければ席は確保します。お気軽におこしください、お待ちしております。

さて、第一回のテーマは 「健康な犬猫の予防の話」です。

主な内容の、詳細は

1、混合ワクチンについて  (ワクチンの仕組み、防げる病気、いつに何を打てばよいのか など)

2、狂犬病予防注射について (狂犬病とは、なぜ打たないといけないのか、いつ打つのか など)

3、フィラリアについて (フィラリアとは、フィラリアの症状、予防の仕方 など)

4、ノミダニ予防について (ノミダニとは、ノミダニが運ぶ動物と人の病気、予防や対策 など)

5、寄生虫について (犬猫にかかる寄生虫、対策 など)

を、予定しております。なるべく詳しく、分かりやすくお話できるようにと思っております。

日頃の疑問をぜひ解決して、動物たちの健康にお役立てください☆

春の勉強会のお知らせ

地域の動物たちの健康レベル向上のため、勉強会を開催します。

いずれも、15:00~17:00(その後、相談会も開催) 参加費は不要です。

3月2日(日曜) 健康な犬猫の予防の話① (対象:動物を飼った、飼いたいけど、何をしていいかわからない方)

3月16日(日曜) 犬猫の歯の話 (対象:歯の汚れが気になりだした方)

3月30日(日曜) 犬のしつけ教室 (対象:しつけの基本、コツを知りたい方) *犬は5頭まで 要予約

4月13日(日曜) 犬猫の老齢期の話 (対象:高齢動物を飼っている方)

4月27日(日曜) 健康な犬猫の予防の話② (対象:動物を飼った、飼いたいけど、何をしていいかわからない方)

気軽な勉強会ですので、ぜひ気軽に起こしください。基礎的な内容から、通常の診察でも説明しないようなちょっと深い話など、幅広い話を予定しております。また、日頃の疑問や心配事などございましたら、ぜひ質問などもお待ちしております。なお、定員がございますので、事前にお問い合わせください。

また、定期的に勉強会を開催したい思いますので、興味のある分野などございましたら、リクエストしてください。今後のお知らせなどは、随時ホームページ、facebookにてお知らせいたします。

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チョコの話

今日はバレンタインデーでした。

そんなわけで、今日はチョコレートにまつわる話。人はおいしく食べれるチョコレートですが、実は犬では身近に中毒をおこす食べ物のひとつです。

チョコレートにはテオブロミンという物質が含まれており、大量に食べると「チョコレート中毒」をおこしてしまいます。人と比べて、犬は体の中からテオブロミンを代謝・排泄するのに時間がかかるために蓄積しやすいからです。テオブロミンの蓄積は、中枢神経への刺激作用、また強心作用を有します。

症状としては、興奮や不安、頻脈、嘔吐、多尿などがあり、ひどいと痙攣を起こすことがあります。

犬では体重1kgあたりの中毒量はテオブロミンが100mg~150mgです。普通の板チョコでは170mgほどのテオブロミンが含まれています。一般的に、ビターチョコレートのような苦いチョコはテオブロミンの量は多いですし、ミルクチョコレートのような甘いチョコレート含有量はすくないようです。

今まで少しぐらいは大丈夫でも、チョコの種類や、量によっては症状がでる場合があります。病院では、直後であれば吐かす処置、時間がたっていれば対症療法になります。有効な解毒剤や、特効薬もない病気ですので、十分注意が必要です。

やはり、何よりよいののは、手の届くところ(口の届くところ?)に、チョコレートを置かないようにしてもらうことです。中毒を起こすといえど、犬にとってもチョコレートはおいしいものですから。ぜひぜひ、お気をつけください。

さて、私事ですが今日は休診だったにも関わらず、うちに通院して頂いている猫ちゃんから素敵なチョコレートをいただきました。おいしくいただきます。

ちなみに妻がくれたのは、ピーナツとスルメでした。

 

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