投稿者: みかみ動物病院

2022年1月 休診日のお知らせ

あけましておめでとうございます。今年は年末年始は雪となりました。寒い日が続きます。新型コロナウィルスも、また一気に感染者数が増えてきております。まだまだ油断はできません。何とか今年も、さらに明るい一年になるとよいのですが。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、1月の休診日のお知らせです。1月6日(木曜)、13日(木曜)、14日(金曜)、20日(木曜)、27日(木曜)はお休みを頂きます。
また、11日(月曜・祝)は診察いたします。午前は9時~12時、午後は14時~16時で通常診察(予約も可)となります。振り替えで、14日(金曜)はお休みを頂きます。

今年も受付には、晩白柚(ばんぺいゆ)を飾っております。妻の実家の熊本の親戚より毎年に頂いており、熊本では正月飾りになるそうです。非常に大きな柑橘類で、直径20cm程あり、1.5㎏以上の重さがあります。匂いも柑橘系の良い香りがします。しばらく受付にありますので、ぜひご覧ください☆

2021年 動物たちとの約束

2021年も終わりになりました。本日31日の午前で、本年の診察も終わりになりました。ありがとうございました。

この一年間も昨年に引き続き、新型コロナウィルスの流行に右往左往する一年間でした。夏頃からワクチンも行きわたり、日本では感染者数も少なくなってきました。やっと落ちつたと思いきや、今も新しい変異株が世界から日本で出回りはじめています。何とか来年は、皆がもう少し自由な生活が出来る一年になればと期待しております。

今年の年末のニュースでは、2020年は全国の動物愛護センターや保健所で、7万匹の持ち込みがあったそうです。昔と比べると随分と減りました。また、殺処分は10年前に比べると10分の1となっています。今は持ち込まれ動物の約7割が、譲渡会等で新たな貰い手がみつかっているようです。
また、行政だけではなく、多くの個人やグループの方のご尽力でも様々な動物愛護の活動がされています。行政にしても、個人にしても、結果的に不幸になってしまった動物の命をたくさん救ってもらっています。もちろんまだまだ問題や課題はあるでしょうが、動物愛護に関しての取り組みもだんだんとすすんでいます。
今後、やはり行政の方より、さらに動物を飼う始まりのときから、動物愛護の精神を基に、不幸な動物がでないための予防の仕組みが必要になるのではと思います。来年からは、動物の販売業者はマイクロチップが義務化されます。ペットショップ等で飼った動物には、基本的にはマイクロチップが装着されます。迷子の動物の把握がしやすくなることはもちろんですが。飼い主としての責任感もより増すのではないかと期待されています。

多くの方の様々な活動が、いつか不幸な動物がいなくなる日に繋がっていくのではないかと思います。当院にも保護猫、保護犬もたくさん連れてこられます。多くの動物が保護された当初と比べると、顔つきや性格も大きく変わり、良い人生を送れる場所に巡りあえたのだなと思います。

 

さて、年末年始のお知らせです。1月1~3日まではお正月休みを頂きます。また、1月4日(火)から、通常通りの診察となります。

 

さて、今年最後のブログも、「犬の十戒」をご紹介いたします。英語の詩で、日本でも訳されて広がっています。ペットとして犬が家族である飼い主に守ってもらいたい、10の事を語りかけています。非常に多くのことを考えさせられれる文章です。

1.My life is likely to last ten to fifteen years. Any separation from you will be painful for me. Remember that before you get along with me.

私の命は10年や15年ぐらいです。どんな時でも、あなたと離れるのは辛いです。
私と一緒になる前に、ずっとそれが出来るか考えてください。

 

2.Give me time to understand what you want of me.

あなたがしてほしいことを理解するには、私は時間がかかります。
どうか根気強く待ってて下さい。

 

3.Place your trust in me- it’s crucial to my Well-being.

どうか私のことを心から信頼してください。
そんなあなたの心が、私の幸せのすべてなんです。

 

4.Don’t be angry at me for long and don’t lock me up as punishment. You have your work, your entertainment and your friends. I have only you.

あまり長い時間叱ったり、どこかに閉じ込めてしまう罰を与えないでください。あなたには、仕事もあります。楽しいこともあります。友達だっています。
でも、私にはあなたしかいないのです。

 

5.Talk to me. Even if I don’t understand your words, I understand your voice when it’s speaking to me.

たくさん、私に話かけてください。
言葉はわからなくても、あなたのその声をちゃんと私は理解していますから。

 

6.Be aware that however you treat me, I’ll never forget it.

いつでも、私の世話をどのようにするか気にかけてください。
私はそれを決して忘れません。

 

7.Remember before you hit me that l have teeth that could easily crush the bones of your hand but that I choose not to bite you.

私を叩いて叱る前に、思い出して下さい。
私が本気になれば、あなたの腕にかみつける牙があることを。
でも、私は決してあなたを傷付けないと決めてることを。

 

8.Before you scold me for being uncooperative, obstinate, or lazy, ask yourself if something might be bothering me. Perhaps I’m not getting the right food or I’ve been out in the sun too long or my heart is getting old and weak.

私のことを、言うことを聞かない、頑固だ、怠け者などと叱る前に、
私がそうなってる原因がないか、どうか自分に問いかけてみて下さい。

ちゃんと私にご飯をくれてはいますか?
暑い日に外に長い間ほってないですか?
もしかして、私の心臓が年老いて弱ってないでしょうか?

 

9.Take care of me when I get old ; you, too, will grow old.

私もあなたも年をとります。
いつか私が年老いても、どうか私を見続けてください。

 

10.Go with me on difficult journeys. Never say, “I can’t bear to watch it .” or ” Let it happen in my absence.” Everything is easier for me if you are there. Remember I love you.

 最期のときがきたら、どうかその時は私のそばにいて下さい。
「見てられない」とか、「私のいないこところで」なんて、言わないで下さい。あなたがそばにいてくれれば、私はどんなことだって、受け入れれるんです。

そして、どうか覚えいてください。私があなたを愛していることを。

 

ペットにとって人とは、なくてはならない存在です。また、人にとっても動物はなくなてはならない存在です。動物たちは多くのことを人に教え、影響を与えてくれます。人の心を癒し、気持ちを優しくしてくれます。

今年も多くの動物と出会いがありました。同じく、多くの動物たちとの別れもありました。動物は人より寿命が短いものです。誕生からその生涯を終えるまで、身をもって人に多くの事を学ばせてくれます。時には手のかかる子供のような存在であり、一緒に楽しい時間を過ごせる兄弟のようであったり、優しく話を聞いてくれる頼れる親のような存在であったり。愛らしい姿や仕草で、癒しや楽しい時間も与えてくれます。自分の一生を使い、家族それぞれに、多くの事を教えてくれて、我々を成長させてれます。

そして、家族になってくれた動物たちの最後の役目が、生きるものには死がある事を教えてくれることです。年老いていく姿や、病気なる姿を見せることで、限りある「命」の重みを考える時間を与えてくれます。これから自分たちがいかに生きていくか、そしていつかは終わりがある事を、命について一番身近に教えてくれる存在になります。ずっと、私たちの人生のとなりにいてくれて、多くの事を教え、思い出せてくれると思います。

今年は、うれしい出会いも多くありました。以前に愛犬や愛猫を飼われていた方が、いったん動物とお別れをされた後に、また新たな動物と出会われ、当院にまた来て頂くことがありました。我々にとっても、新たな動物を飼いたいと思い、再び楽しく過ごしている話を聞く事は本当に嬉しい出来事です。

しかし、ずっと飼っていた動物とお別れした後に、新しい動物を飼っていいのかと悩まれている方は多いです。新しい動物を飼う事は、決して前の動物を忘れることではありません。新しい動物の出会いも、また、今までいてくれた動物からの縁だと思います。あの子がいてくれたからもっと動物が好きになれたと思い、また新しい動物を飼う事になったとすれば、素敵なことです。もちろん、前の動物を忘れるために、無理に新しい動物を飼う必要はありません。お別れのすぐは、悲しく寂しい時間が多いと思います。しかし、時がたてば寂しい気持ちだけではなく、自然と多くの楽しい思い出の方があふれてきます。

無理に飼う必要も、無理に飼わない必要もありません。無理をしなくても、動物が好きな人には、不思議とまた新しい動物の縁があったりします。その時にタイミングがまた合えばぐらいの気持ちがちょうどよいのではと思います。また、その新しい動物が、前の動物と同じように私たちをさらに成長させてくれます。新しい動物が成長するたびに、前の動物の事を楽しく思い出されると思います。
私たちも、動物とお別れがあっても、また、縁があればいつか動物を飼ってみようかと思ってもらえるような、そんなお手伝いが日頃よりできればと思っています。 

 

当院も開院で9年目となりました。ちょうど、開院したときに子犬子猫で来てもらった動物たちが、年齢的にはシニア期の入り口になります。人と同じく、シニア期からは、ちょっとした体調不良や、付き合っていく持病が増えてきます。体調や食事の管理が、より一層必要となってきます。
来年も、何でも相談してみようと思ってもらい、小さな不安であってもなくなるような動物病院を目指したいと思います。また、来年には、新型コロナウィルスの流行からほぼ中止していました、子犬のためのパピー教室や、シニア教室等も開催できればと思っています。

今年も、それぞれの家庭や動物にあった治療法を常に意思をしながら、診察を行いました。やはり、どの治療の選択肢が正解というわけではなく、家族全員でしっかり決めた治療が、一番納得のいく治療なのかと思います。治療の目標は完治だけではなく、うまく付き合っていくことも選択肢です。治らない病気でも、何も出来ないわけではありません、積極的な緩和的な治療もあります。今後も最期を迎える動物に、その家族の皆様と、治療だけではなく、あらゆることで何が出来るかを一緒に考え、寄り添えことも使命だと感じています。それが、今まで私たちが出会い別れた、多くの動物たちとの約束です。

これからも、どんな時でも動物の一番の味方でありたいと思います。動物に関する多くのことにも関わり、少しでも幸せな動物が増えてくれればと思います。また、そんな動物たちが多くの人たちを幸せにし、間接的にでも人の役に立てればと思います。

動物たちに感謝し、多くの動物たちとその周りの人たちが幸せに暮らせるため、2022年もよりいっそう精進することを誓い、今年の締めくくりとさせて頂きます。ありがとうございました☆

みかみ動物病院 院長 三上直樹

 

 

冬の温度管理

先週末は近江八幡にもこの冬初めての雪が降りました。病院周辺も早朝は雪が積もっていましたが、診察開始時間には道や駐車場は雪はほとんど溶けましたので良かったです。今年の冬は寒いらしいので、まだまだこれからかもしれません。

さて、この時期には冬の温度管理についての相談をよく頂きます。確かにこの時期は、ストーブの前を陣取ったり、こたつに潜り込んだりと、いかに暖かい場所で過ごす動物は多いです。今回は冬に動物が健康的に過ごすことについての話です。

まず、少なくとも人が普通の服装でいれる部屋であれば問題ありません。犬猫のために、室温を過剰に上げる必要はありません。犬猫に関しては、寒さにはそんなに弱くはありません。確かに、暖かいところを好む動物もいますが、人が大丈夫な寒さに耐えられない事はほとんどありません。

ただし寝床の場所は、寒く無いかを確認してください。例えば、窓の傍や、ドア近くは直接に冷たい空気が流れてきます。寒い空気はどちらかと言えば、床に近い方に溜まりますので、人と比べても寒さは増します。場所の移動や、寝床を囲ってもらったりで対策をたててもらい環境を整えて下さい。

では、人がいない時間帯や、場所はどうすればよいでしょうか?これも、特に若い犬猫に関しては、24時間エアコンをつけたりするような完全な温度管理はあまり必要はありません。ある程度に暖かい寝床があれば、そこで寒さをしのげます。また、昼間は日の当たる場所に寒ければ移動すると思います。きっちりエアコンをつけてもらうとしても、一年のうちでも、寒波がのような突然の寒さがあったりするようなときぐらいでよいと思います。

ただし、体温の調整がやや苦手な、子犬子猫や老犬老猫に関しては、ある程度の温度管理が必要です。エアコンであれば人が心地よく過ごせるぐらいの20℃以上の室温がある方がよいと思います。電気代の節約としては、ペットボトル等で簡易的な湯たんぽを、寝床の近くに置いてもらうと良いです。寒ければ近づきますし、暑ければ少々離れると思います。

また、鳥類、亀などの爬虫類などの、小動物は寒さには凄く弱いです。この辺りは、きっちりと専用のヒーター等で寒さ対策をきっちりとしてください。この時期の体調不良のきっかけは、寒さからくるものが多いです。

さて、当院も少々はクリスマスの飾り付けがされています。クリスマスは寒くなるようで、雪も降るかもしれません。今年も我慢が多かった子供たちには、サンタもプレゼントをしっかりもって来るのではないでしょうか?今年の年末は29日午前まで通常の診察を行っております。診察や、お薬等のお忘れがありませんようにしてください☆

 

2021年12月休診日のお知らせ

2021年も最後の月になりました。12月休診日のお知らせです。12月2日(木曜)、9日(木曜)、16日(木曜)、23日(木曜)、30日(木曜)はお休みを頂きます。

年末の通常診察は29日(水)午前9時から12時まで行います。
ただし、31日(金)は緊急の場合のみ、午前9時から12時まで予約診察を行います。
年明けは1月4日(火曜)からの診察となります。

冬から春の花壇もちょこちょこと花が咲いてきました。真冬の間は、花の成長はお休みになりますが、それでも寒くても少しずつ成長している植物には感動します。春には綺麗になってくれると思います。楽しみにしていてください☆

フィラリア予防は最後まで

11月も中旬になりました。少しずつですが、秋も後半に進み昼は暖かいですが、朝晩は随分と冷え込むようになりました。

さて、5月よりスタートしてもらっているフィラリア予防薬も、そろそろが最終の投与になります。お忘れがありませんように、きっちりと投薬してください。

11月になると、確かに蚊もほとんどいなくなります。うっかりとフィラリア予防薬の投与を忘れいてしいそうです。しかし、寒くなったまさに今のフィラリア予防薬は非常に重要で、忘れずに飲んでもらいたい薬です。

そもそも、フィラリアの予防薬とは、厳密に言うと、蚊によってフィラリアの寄生虫が侵入するした後に、心臓に到達する前の成長段階でやっつけるための、駆虫薬となります。結果的に、心臓を悪くするフィラリア症を予防をします。

そのため、11月中旬の薬は、そこからの感染を防ぐのではなく、むしろそれまでの9月や10月に蚊に刺されたことによって、感染しているかもしれないフィラリアをやっつけることとなります。逆に、春の早い時期に蚊がでたとしても、5月の薬が3,4月の蚊にさされた分をやっつけてくれます。蚊の時期より1カ月間ずれることとなります。

そのため、11月がいくら寒くても、必要となります。特に最後の薬が抜けると、次は来年の春まで薬を使う事はないために、春にかけて成長を続け最終は心臓に到達して悪さをされてしまいます。

うっかり忘れていて12月になっていたとしても、その時点で最後のフィラリア予防薬を投与してください。また万が一に、うっかり忘れがあって薬が残ったとして、次の春に飲ますことはやめてください。もし、感染が起こっていた場合は、通常のフィラリア予防薬は重大な副作用が出る場合があります。必ず感染がないことを、検査してから投与する事が重要です。

11月の薬を決してお忘れありませんようにしてください☆

2021年11月休診日のお知らせ

11月の休診日のお知らせです。11月4日(木曜)、5日(金曜)、11日(木曜)、18日(木曜)、25日(木曜)、26日(金曜)はお休みを頂きます。

また、11月3日(水曜・祝日)、23日(火曜・祝日)は診察しております。振り替えで、5日(金曜)、25日(金曜)はお休みを頂きます。

11月になりました。病院の花壇は、春から夏にかけて頑張って咲いてくれた花も植え替えの時期となりました。夏の間は緑できれいに茂っていたほうき草も紅葉を迎えて、赤紫色の綺麗な姿になりました。一旦は花を片付けて次の花に向けて、花壇を休ませつつ、たい肥や肥料をいれつつ、冬から春にかけての花壇に代わっていきます。寒くなってもどんどんと育って、綺麗に咲いてくれる花たちに元気をもらえる花壇にしたいと思います☆

寒い季節の膀胱炎

10月も終わりに近づいてきました。10月の前半は半袖で過ごせていましたが、後半の2週間ほどで一気に寒さがましてきました。この時期は、膀胱炎の症状で診察に来られる方が増えてきます。

膀胱炎は、尿を貯める袋状の臓器である膀胱に炎症が起こる事で、尿に関わる症状が出てきます。一般に血尿と、頻尿が典型的な症状です。

血尿は、ペットシーツや猫砂の場合は、赤色の尿で気づきやすいですが、散歩中の排尿では分かりにくい場合があります。また頻尿とはトイレの回数が増える事ですが、ずっと見ている訳には行かないので分かりにくいかもしれません。どちらかと言えば尿回数が増える事により、一回の排尿の量が減るので、まるで尿が出てないように見えることで気づく事の方が多いかもしれません。

さて、特にこの寒い時期に膀胱炎が増えてくる要因としては、暑い時期に比べると水をあまりのまないことによります。あまり水を飲まないと、排尿回数も減り、膀胱の中が空っぽになる回数が減ります。排尿回数が減ると、膀胱炎の原因になる細菌や、膀胱結石の元が増えやすい環境になります。このため、寒い時期は膀胱炎になりやすいくなります。

そんな寒い時期の膀胱炎の予防としては、お水をしっかりと飲ませることです。例えば、水替えの頻度を増やし、なるべく新鮮なお水を置いてもらったり、水飲みの場所を増やす事も対策になります。

特に今までも膀胱炎に何回かなったことのある動物は、特に冬場は予防ができると理想です。それでもなかなか飲水量が増えない場合は、ドライフードの食事から缶詰やパウチに変更することもありです。缶詰やパウチは半分以上が水分ですので、自然と尿が増えます。また、ドライフード自体を、水で少しふやかすのも一つです。

基本的には膀胱炎症状だけであれば、命に関わる病気ではありませんが、生活の質を落とす非常に不快な症状です。治療も長期になる可能性もあり、場合によれば食事の変更等も必要になります。特にトイレに行く回数や、少量の尿の跡、長い時間トイレの格好をしている場合は、膀胱炎の可能性があります。寒い時期にこれから本格的になりますが、膀胱炎にならないようにお気をつけください☆

2021年秋の健康診断

10月も中旬となりました。春と秋には犬猫ともに健康診断のお得なキャンペーンを行っています。9月から行っております秋の健康診断のキャンペーンは、10月末までとなります。特に猫ちゃんは一年で、秋のこのタイミングが一番お得な時期です。春はフィラリア予防や狂犬病ワクチンの時期でもあり、この時期についでにわんちゃんは健康診断を受けることが多いです。春に比べると待ち時間も少なくなることもあり、秋には猫の健康診断をご希望の方が多いです。

健康診断では、身体検査や日頃の様子を聞いて問診も行います。血液の検査では、腎臓や、肝臓、また血糖値やコレステロール等、20項目ほどの数値をチェックします。もちろん全ての病気が見つかるわけではありませんが、できるだけ多くの病気の兆候がないかを調べていきます。犬猫は人とは違い、自覚症状を訴える事をしません。むしろ弱っているところを隠すこともあり、些細な症状を見つけてもらう事は難しいです。そのため、一見は健康に見えても、隠れた病気をもっているということがあります。

そのため、健康診断は、動物にとって病気の早期発見のチャンスになります。時々に体調不良がある動物は、場合によれば血液検査をするチャンスがあります。逆にあまり体調を崩した事がない動物は、病院にきたり、検査をするチャンスがそもそもありません。本格的に体調が悪くなってはじめて、それなりの症状と共に、すすんだ病気が見つかる事も少なくありません。

特にシニア期以降は、猫は腎臓病が非常に多いです。初期ではほとんど症状がでないために、実際に体調不良になり病院に来るときには、中期や末期になってからであることが多いです。腎臓病は人と同様に治療で元に戻る事があまりない臓器です。そのぶん、早期に発見する事で、主に進行の予防を年単位で行う事が出来ます。血液の検査にて、症状が出る前に見つけて対策をしておきたい重要な病気の一つです。

一般猫用、高齢猫用、お外に行く猫用(伝染病チェック)等の血液の検査の選択肢がいくつかあります。身体検査や問診等も行いながら、体の様々な状態を調べています。シニア期にはできれば一年に2回、若くても一年に1回の健康診断が一般的に推奨されています。特に今までに健康診断を一度も受けたことがない犬猫はぜひともに、とりあえずは一度は健康診断を受ける事をおすすめします。

さて、秋になり、近くではコスモスが綺麗な時期になりました。そんな秋に咲く綺麗なコスモスと、スタッフの愛犬のコムギさんです。犬にとっては、散歩や運動をしても暑くならないこの時期が一番過ごしやすいかもしれません。ぜひぜひ、素敵な秋をお過ごしください☆

2021年10月休診日のお知らせ

今年も残り3カ月となりました。何とか新型コロナの流行も感染者は減り、緊急事態宣言も解除となりました。このまま感染者が増えることなく、終息に向かってくれるとよいのですが。当院でも予約制にて、なるべく診察を分散しております。また、混雑の際は、車でお待ちいただくなどしております。

さて、10月休診日のお知らせです。10月7日(木曜)、14日(木曜)、21日(木曜)、28日(木曜)はお休みを頂きます。

秋も深まってきました。当院の花壇では、コキアも生き生きと成長しています。コキアはほうき草とも呼ばれて形もおもしろく特徴的な植物です。昨年のこぼれ種で、春よりすくすくと育ってきました。これからの時期は、寒くになるにつれてきれいに赤に紅葉してきます。ぜひ楽しみにしてください☆

食欲の秋に注意

随分と涼しくなってきました。だんだんと日が短くなってきました。夜になると月もキレイです。夏の花壇も、暑さも落ち着き再び花が増えてきました。さて、秋が深まってくると、世の中にはたくさんおいしものが出回ります。人もおいしいものに誘惑されますが、動物もおいしいものには目がありません。

特に秋になるとフルーツ類もおいしいものがたくさん出回ってきます。人も食べる機会が増えると思います。そんな時に、動物たちは普通のフードにはない味やにおいがします。しかしその時に、おうちの動物たちにねだられてもなるべくあげないようにしてください。

また、人間は栄養素に偏りがでないように、野菜や果物をたくさん食べる方が健康的です。しかし、犬や猫の食事のほとんどは、総合栄養食として作られており、それで基本的な栄養素は過不足なく補えております。様々な栄養に対する仕組みとしても、犬猫がもともとに食べ慣れていないフルーツなどは、人には必要であっても、犬猫には必要のない栄養素もたくさんあります。

まず、フルーツ類は、犬や猫にとっては消化が比較的にしにく食べ物になります。人間は雑食ですので、肉も魚も野菜も果物も多くの物を消化できるような体です。しかし、犬や猫はもともと肉食寄りの動物です。食べれない訳ではありませんが、消化は苦手な食べ物です。なかには下痢をする場合もあります。

さて、様々なフルーツ類の中でとくに気を付けてもらいたいのが、リンゴやナシです。リンゴやナシは甘酸っぱさがあり、犬猫も気になる食べ物です。もちろん一個を丸ごとあげることはありませんが、一口サイズにしてあげることがあるかもしれません。人は味と食感を楽しみながら食べると思います。しかし、犬や猫はあまり食事を噛むことをしません。そのため、そのままに丸のみにしてしまう事があります。その際に、時々にのどにひかかることがあります。のどを通らなくて、飲み込むことも吐く事もできなくなると大変です。また、詰まるところが悪ければ、呼吸にも影響することがあります。夜間病院などで、のどにつまるもので非常に多いものが、そのような果物類だそうです。人の感覚では大丈夫なそうでも、危ない食べ物もあります。

また、もう一つきをつけてもらいたいフルーツが、ブドウです。ブドウは実は、犬猫にとっては、腎臓へ中毒症状を起こすことがあります。腎臓はおしっこを作るところですが、腎臓がダメージを受けると、最悪は急性腎不全になり、おしっこがでなくなる事があります。おしっこがでないところまで、腎臓がやられてしまうと、高確率で命に関わります。また、なった際に有効な特効薬のようなものもありません。何とか運よく、乗り切ったとしても、腎臓は再生力が乏しい臓器であるために、その後に慢性腎不全に移行して、一生に持病として付き合わないといけない場合があります。寿命も当然にかなり短くなります。ブドウの中毒は比較的に有名なので、日頃から気を付けてもらっている方も多いと思います。ただ、ブドウはパンにも入っていたりしていますので、レーズンパンなどうっかりあげないように気を付けてください。

ねだられたとしても、人の食事は良かれと思ってあげたものが、調子を崩す可能性があります。ほしがっているとあげたくなる気持ちはよくわかるのですが、健康のために、なるべくですが人用の食べ物は極力上げないようにしてください。どうしてもの場合は、ペット用のおやつを適量用意してください。人も動物も、食欲の秋に負けずに、健康的な秋をお過ごしください☆