皮膚病動物の為のシャンプー&カット

10月も半ばとなりました。朝晩はずいぶんと寒くなってきました。さて、当院ではトリミング設備の準備が整い、10月より本格的に持病をもっている高齢動物と皮膚のケアが必要な動物専門の、カットやシャンプーをはじめております。

先日はチワワのプリンちゃんが、カットとシャンプーに来てくれました。プリンちゃんはカットをすると、その後すぐに皮膚が痒くなり、いつも皮膚病をおこしていました。特に毛の薄いお腹周囲が赤くなるために、バリカン負けなどが原因の可能性があるのではと考えて、ハサミのみでのカットを行いました。その後に薬用シャンプーにてすっきりです。プリンちゃんはとてもおとなしく、カットもシャンプーもかしこくできました。

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カット前

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カット後

続きましては、ランちゃん。ランちゃんは皮膚病で治療中です。お薬でどんどん良くはなっているのですが、さらに皮膚の状態を良くして、お薬が早く止めれるようにと、シャンプーを行いました。ランちゃんの皮膚は少し脂症で、少しべとつきが出て皮膚病を起こす菌たちが増える元となってるようでした。ばい菌はお薬で減らせますが、皮膚の脂は薬はでは落とせません。今回は皮膚病の元となる脂を抑えるために、脂をよく落とすシャンプーにてきれいになりました。

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よく皮膚病の診察のときに、シャンプーをして良いかどうかを聞かれます。もちろんケースバイケースですが、基本はYESです。多くの皮膚病に痒みが出てその部分を動物たちは、掻いたり舐めたりします。そのことで、さらに皮膚のばい菌が増殖し、悪循環となることがあるために、病院での治療はもちろん、さらにシャンプーを行うことで治療の助けになります。さらに定期的にシャンプーをすることで、皮膚病の予防にもつながります。ここで重要なのが、よく洗い流し、よく乾かすということです。中途半端な状態は、皮膚の負担になります。実は動物の皮膚は人よりもデリケートです。また、明らかにシャンプーがしみて痛そうなほどの場合は、先にある程度まで治療しながらが良いと思います。お家でのシャンプーについては、11月16日の秋の勉強会ではお手入れ講習会でも詳しくお話する予定です。

このように皮膚のケアは、特に皮膚病をよく繰り返す動物たちにとっては非常に重要で有用なことです。今後も皮膚に問題を抱える動物たちの皮膚のケアについても積極的行えたらと思います。もし、皮膚に不安がある方は是非一度ご相談ください。また、若く健康なワンちゃんネコちゃんの、部分カットや爪切りなどは今までどおりで常時受付中ですので、いつでもお申し付けください☆

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