秋の勉強会5 老齢動物の病気の話(心臓、腎臓)
日に日に寒さが増してきました。ついに近江八幡にも、本格的な雪が降りました。花壇の花も雪でうもれてしまいました。
先日に、老齢期の動物の病気についての勉強会を行いました。今回は少し難しい内容ではありますが、今や人と同様に、長寿になってきた犬や猫の死因の上位を占める、心臓と腎臓の話をさせてもらいました。
通常は病気になってから初めて説明する、心臓病や腎臓病についての検査や治療についてを事前に知ってもらい、早期発見や早期治療に繋げてもらえればと思い企画しました。今回は通常病気の説明ではあまりしない、正常の心臓や腎臓についての話や、病気の仕組みや、初期の気付きにくい症状などをお話しました。
心臓の場合は、少し疲れやすくなったり、あまり運動を好まなくなるなどが、初期の症状です。また、腎臓の場合は、飲水量が増えることが初期の症状として起こります。いずれも、病気と認識しにくい症状ではありますが、この時期に見つかることが出来れば、治療の選択肢も多く、長期に良い状態を保つことが可能です。
心臓病、腎臓病ともに、高齢期になると高確率で罹患し、徐々に病気が進行、かつ決して完治ができない慢性疾患となります。治らない病気ではありますが、早期に見つけることにより、その後の進行の予防や、症状の緩和ができ、上手に付き合えば十分に寿命が伸ばせる病気です。老齢期になると、老化と病気の区別がつきにくい難しい時期です。普段からの様子をきっちり観察してもらい、何かおかしいと思われたら早い目に病院にご相談ください。
人も動物も、体調を崩しやすい時期です。皆様、体調にはぜひお気を付けください☆