フィラリア予防開始

5月も中旬になりました。今年は梅雨が早くも始まったようです。お散歩時期の犬には、ちょっと辛い時期になります。さて、5月中旬は、フィラリア予防薬を開始の時期となります。月一回で約半年間の予防期間となります。

フィラリア予防薬は、おおよそ蚊が出てから約1ヵ月後ぐらいからの開始となります。フィラリアが蚊から犬の体に入り、心臓で成長する前にやっつける事を目的としているために、蚊が出た後で十分に間に合います。また、逆に蚊がいなくなっても約1ヵ月後までは必要となります。この地域ではおおよそ11月中盤以降までは予防薬の投与が必要となります。特に寒くなると忘れやすいのですが、11月の薬が10月に刺された分をやっつけます。

フィラリアの予防薬は、必ず昨年の感染が無い事を、血液による検査にて確認する必要があります。もし、昨年の薬が残っていたとしても、検査をする前に飲ませないようにしてください。基本的には安全な薬ですが、万が一に感染が起こっていた場合は、大きな副作用が出る可能性があります。時々に昨年に残った分を、事前に飲ませた上で残りを取りに来られる場合がありますが、非常に危険ですので、まずは検査を受けてください。

フィラリア予防は、遅くとも五月中には開始してもらう必要があります。まだの方がおられましたら、早めにご来院ください。フィラリア予防薬は、基本的には飲み薬です。粉、錠剤、おやつタイプ等があり、選んでもらう事が可能です。また、ノミダニ予防も出来る、オールインワンの薬もあります。量に限りはありますが、一年間予防が出来る注射の予防薬もあります。薬を飲むのが苦手な犬にとっては非常に心強い薬です。フィラリア症は感染すると命に関わるため、注意が必要な病気です。くれぐれも予防のお忘れがありませんように☆

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