投稿者: みかみ動物病院

当院の新型コロナ対策について

全国的に新型コロナウィルスの感染が流行しております。冬場ということもあるかもしれませんが、以前よりも流行は大きくなりそうです。様々な治療が試され、対策がとられてはいますが、まだまだ分からないことも多く、特に高齢の方は重症化するリスクが高いのは変わりないようです。

最近でも、海外では新型コロナウィルスの様々な動物に関する感染事例が報告されています。先日ではアメリカで動物園のゴリラにも感染したとニュースがありました。感染のしやすさには違いがあるかもしれませんが、様々な動物にも感染する可能性があると考えておく方が良いかもしれません。

もともと人と同様に、コロナウィルス自体は昔からある感染症の一つです。特にノラ猫は高い確率で感染したことがあります。しかし、新型コロナウィルスの動物への感染力や、症状等、まだまだ分からない事の方が多いです。診察時などに、ペットに関して新型コロナウィルスの感染を心配の声を頂くこともあります。出来ることは、現時点では基本的には人の間で流行してしまっている感染症なので、飼い主が感染しない事が一番の予防になると思われます。

さて、当院では引き続きに、新型コロナウィルスの感染予防の対策を行っています。

・予約診察は時間帯で枠を設けており、診察の分散が出来るようにしております。なるべく診察時間が分散できるように、予約診察もご利用下さい。
(ただし、食欲、元気がない等の重症の症状は、予約なしでも、なるべく早い時間帯の診察をお勧めします。)

・待合室が混雑している際は、お車でお待ち下さい。順番が近づき次第、お知らせいたします。

・混雑時には、長期の内服薬の処方・調剤には、時間がかかります。ご希望の方は診察後に会計だけを済ませて頂いて、後で薬のみ取りに来ていただく事もできます。

・当院では通常、動物の院内感染防止のため、一日2回の病院全体の消毒を行っております。人の感染症にも有効であるため、現在は消毒回数を増やしております。待合室等でお待ちいただいてる際も、消毒作業でご迷惑をおかけするかもしれませんが、ご了承下さい。

・入り口にて、アルコール消毒(自動)を設置しております、ご来院の際はお使い下さい。

・混雑を避けるため、院内にはなるべく少人数でおはいり下さい。

・皮膚病、外耳炎、ホルモン疾患等の継続した投薬治療が必要な病気で、当院での治療にて病状も安定している場合は、ご希望の方は相談の上、長期(約2カ月まで)の処方を検討いたします。

みかみ動物病院 院長

*今後、診察時間や対策等も、その時々の状況により、変更する場合があります。変更はホームページにも掲載いたします。

頑張れ受験生2021年

先週末は全国的に寒い一日でした。滋賀県の近江八幡周囲は幸いにも、雪は降りませんでしたが、最高気温も上がらず、寒い日でした。ここまで寒くなると、いつもは元気な犬猫も寒さにこたえると思いますので、少し寒さ対策をしてあげて下さい。また、こんな時ぐらいは特別ですので、少し散歩が短くなっても良いと思います。

今週末は、大学受験生にとっては、大事な共通テストです。昨年まではセンター試験、さらに前は共通一次試験と言われていた試験が、今年からリニューアルされたとのことです。時代と共に、いろいろな変わりがありますが、ちょうどこういった大事な試験の変わり目の受験生は、例年が分からないぶん対策が大変だったと思います。

今年は新型コロナの流行の影響で、受験生や高校三年生は、今までとは違う一年間を過ごしたのではないかと思います。その中で一生懸命頑張れた受験生は、それだけでも大変凄いなと思います。またそれを上手にサポートされた、学校、塾、受験生の親御さんも、大変だったと思います。

大学入試は夢へ向かう第一歩です。くれぐれも、どんなことがあっても夢をあきらめないでください。結果がどうであれ、やりたいことがあればチャレンジする方が良いのではと思います。努力した結果で起こった、受験の挫折や失敗は、長い人生を考えれば、きっと大したことないと思えると思います。多少の時間がかかっても、将来に譲れないほどに、就きたい仕事や勉強したい分野があるようであれば、それに向かって頑張って下さい。

写真は毎年この時期に受付で飾っている、九州熊本の正月飾りの、大きな柑橘類の晩白柚(ばんぺいゆ)です。縁起ものです。今年は例年に比べて、きっと試験会場も換気多めで寒いかもしれません。受験生は、くれぐれも体調を崩さない暖かい格好で臨んでください。全ての受験生が、いつも通りの実力が出るようなテストであることを祈っております。頑張れ受験生☆

2021年謹賀新年&1月休診日のお知らせ

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。今年は丑年ということで、受付にも牛の(着ぐるみを来た犬の)の人形が飾られています。

1月の休診日のお知らせです。1月7日(木曜)、14日(木曜)、15日(金曜)、21日(木曜)、28日(木曜)はお休みを頂きます。1月11日(月曜 祝日)は午前・午後(14時~)ともに通常診察いたします。振り替えで、15日(金曜)はお休みを頂きます。

今年は昨年末からの久々の雪が残り、お家で過ごされる方も多かったのではないでしょうか?子供たちにとっては待ちにまった雪で、楽しいお正月だったと思います。寒さもまだまだ続きます、動物も人も体調に気を付けつつ、健康で素敵な一年が過ごせたらと願っております☆

2020年 動物たちとの約束

2020年もいよいよ終わりに近づいてきました。今年も当院へ通院して頂きました飼い主様、地域の皆様には大変お世話になりました。来年も動物を通して、地域に少しでもお役に立てるように精進したいと思います。

年明けは1月4日(月曜)の午前9時より、通常通りの診察を行う予定です。ただし、緊急の場合として、救急診察を行います。時間は以下の通りです。必ず事前に、お電話をお願いいたします。

1月2日(土) 午前10時

さて、今年の出来事で一番大きなことは新型コロナの流行ではないでしょうか。当院では去年より予約診察を導入しておりましたので、なるべく診察時間が分散できるようになりました。それでも時間帯によっては混み合うこともあり、お車で待ってもらったり等、ご迷惑をおかけました。今後もご協力を頂きながらの診察となると思います。よろしくお願いいたします。

また今年は開院以来行っていました春・秋の勉強会、パピーパーティーの開催は結局一年間見送らせてもらいました。なるべく診察の際に個別に相談を頂いたりしましたが、通常のパピーパーティーのように他の子犬同士のふれあい等は出来ませんでした。来年は何とか、対策をたてつつ、少しでも出来ればと思います。

さて、今年最後のブログも、「犬の10戒」をご紹介します。世界でも広がっている英語の詩だそうで、日本でも訳されて広がっています。ペットとしての犬と人との関係を、犬が人に語りかけるかたちでの、10の約束です。動物を飼っている事に慣れてしまうと、忘れてしまう動物の声が書いてあります。非常に多くのことを考えさせられれる文章です。いろんなものを参考に、自分なりに訳してみましたので、ご紹介します。

1.My life is likely to last ten to fifteen years. Any separation from you will be painful for me. Remember that before you get along with me.

私の命は10年や15年ぐらいです。どんな時でも、あなたと離れるのは辛いです。
私と一緒になる前に、ずっとそれが出来るか考えてください。

 

2.Give me time to understand what you want of me.

あなたがしてほしいことを理解するには、私は時間がかかります。
どうか根気強く待ってて下さい。

 

3.Place your trust in me- it’s crucial to my Well-being.

どうか私のことを心から信頼してください。
そんなあなたの心が、私の幸せのすべてなんです。

 

4.Don’t be angry at me for long and don’t lock me up as punishment. You have your work, your entertainment and your friends. I have only you.

あまり長い時間叱ったり、どこかに閉じ込めてしまう罰を与えないでください。あなたには、仕事もあります。楽しいこともあります。友達だっています。
でも、私にはあなたしかいないのです。

 

5.Talk to me. Even if I don’t understand your words, I understand your voice when it’s speaking to me.

たくさん、私に話かけてください。
言葉はわからなくても、あなたのその声をちゃんと私は理解していますから。

 

6.Be aware that however you treat me, I’ll never forget it.

いつでも、私の世話をどのようにするか気にかけてください。
私はそれを決して忘れません。

 

7.Remember before you hit me that l have teeth that could easily crush the bones of your hand but that I choose not to bite you.

私を叩いて叱る前に、思い出して下さい。
私が本気になれば、あなたの腕にかみつける牙があることを。
でも、私は決してあなたを傷付けないと決めてることを。

 

8.Before you scold me for being uncooperative, obstinate, or lazy, ask yourself if something might be bothering me. Perhaps I’m not getting the right food or I’ve been out in the sun too long or my heart is getting old and weak.

私のことを、言うことを聞かない、頑固だ、怠け者などと叱る前に、
私がそうなってる原因がないか、どうか自分に問いかけてみて下さい。

ちゃんと私にご飯をくれてはいますか?
暑い日に外に長い間ほってないですか?
もしかして、私の心臓が年老いて弱ってないでしょうか?

 

9.Take care of me when I get old ; you, too, will grow old.

私もあなたも年をとります。
いつか私が年老いても、どうか私を見続けてください。

 

10.Go with me on difficult journeys. Never say, “I can’t bear to watch it .” or ” Let it happen in my absence.” Everything is easier for me if you are there. Remember I love you.

 最期のときがきたら、どうかその時は私のそばにいて下さい。
「見てられない」とか、「私のいないこところで」なんて、言わないで下さい。あなたがそばにいてくれれば、私はどんなことだって、受け入れれるんです。

そして、どうか覚えいてください。私があなたを愛していることを。

 

病気の治療をしていると、どこまで治療してよいのか、ただの延命の治療になっているのではと悩まれる方も少なくはありません。特に高齢になれば、どうしても治らない病気もあります。高齢や治らないといっても、治療する=延命ではありません。付き合っていける病気もたくさんあり、その後にいい状態で長生きが出来る可能性があれば、大変な病気をしっかりと治療をした後に、安定していくための治療を病院は提案します。その治療は決して延命ではありません。

また、人も動物もいつかは必ず死は訪れます。そんな状態の時に、どのご家族もどのような事をしたらよいのかと悩みが出てきます。もう何も出来ないのか?むしろ、何もしないほうがいいのか?決して死が迫っている病気であっても何も出来ないわけではありません。痛みや吐き気など生活の質を落としてしまう症状を治療して抑えることは、出来ます。もちろんそれらの治療は、延命治療ではありません。緩和治療として、少しでもいい状態で生活が出来るようなための治療です。ただ近にいてもらって声をかけてもらう事も、広い意味での緩和治療です。

今年も多くの動物との出会いと別れがありました。どの動物も多くの事を私たちに教えてくれました。どの子たちも印象深い子たちばかりです。いろんな病気に対し、病気の治療だけではなく、ご家族とその動物にあった様々な過ごし方をご提示し、きっちりと相談し、しっかりとご家族に寄り添いながら治療をすすめていくことが、私たちが出会った多くの動物たちとの約束です。

今年は今まで出来ていた普通の事が出来ない事も多く、人との出会いも制限されていた一年であったと思います。改めて普通の生活を送る大事さを感じた一年となりました。また、こんな時だからこそ、動物に癒された方も多いのではないかと思います。

動物の健康を通して、動物を飼われている皆様に不安のない普通を届ける事が、大事なことなのではないかと思いました。その為には、病気の治療だけではなく、予防や日頃の細かな生活の仕方など、健康なうちにそれを維持するための提案にもより一層力をいれていかないといけないと思いました。来年も少しでも動物を通して、皆様の生活が明るく楽しく過ごせるお手伝いが出来ればと思います。来年も皆様と動物たちにとって良い年となりますよう願いまして、今年最後のブログとさせていただきます。ありがとうございました☆

 みかみ動物病院 院長 三上直樹

クリスマスのチキンに注意

もう2020年も残り一週間となりました。子供たちはそろそろ冬休みがはじまります。さて、この年末の時期によくある、気を付けてもらいたい、クリスマスの定番のチキンのお話。

この時期の大きなイベントごとはクリスマスです。子供たちにとってはサンタからプレゼントがもらえる、無くてはならない楽しみの日です。きっと食卓にもクリスマスの御馳走が並ぶかもしれません。さて、そんなクリスマスの日に時々起こってしまう、ペットを飼われているお家で気を付けてもらい事が、犬がチキンを食べてしまう事です。

まず、基本的には、チキンだけではなく食べ慣れていない食べ物はおなかを壊す可能性があります。特に、油分が多いものは消化しきれずに下痢をすることが多いです。特に、ひどい嘔吐や下痢につながる膵炎になったことのある犬は、油分が引き金となって発症することがあります。膵炎は人と同様に、重症化する事があるために、通常の胃腸炎と比べても注意が必要です。

さらに気を付けてもらいたい事が、骨付きチキンです。骨付きチキンは、間違って骨ごとたべると食べ方によっては、骨が胃や腸を傷つける場合があります。鶏の骨は、噛んでしまうと縦に割れる事が多く、割れ方によっては尖った骨の状態で飲みこんでしまう場合があります。運が悪いと、胃や腸を突き破ってしまい、ひどいと胃や腸の中身がおなかに漏れ出して、腹膜炎をおこし命に関わることもあります。

胃や腸の途中で問題を起こすと、お腹を手術しないといけな事もあります。お腹を手術すると、一週間ほど入院が必要な場合もあります。クリスマスから年末年始の楽しいイベントが台無しになっていまします。くれぐれもそうなりませんように。

また、こちらがあげるつもりがなくても、チキンは犬にとっては魅力的な匂いでもあるので、盗み食いされるケースもあります。ぜひお気をつけ頂いて、楽しいクリスマスをお過ごしください☆

ペットの寒さ対策

近江八幡でもついに雪がふりました。滋賀県でも北の方ではそれなりに積もったようです。さて今回は、そんな寒い季節の、ペットの寒さ対策の話です。

まず、外飼いの犬の場合は、直接に寒い風や、雪がはいらないように、きっちりとした対策をしておいてください。小屋などがあれば、暖かめのベッドや布団を用意して下さい。また、冬場は体温を維持するにもエネルギーがたくさんいりますので、中には冬場は痩せることもあるので、食事量を少し増やしてもらう方がよい犬もいます。

また、シニア犬や、持病がある場合は、なるべく室内がよいです。できれば冬の夜は、玄関でもよいので室内のほうがより理想だと思います。犬によっては外に出たがる場合もあるので、難しい場合もありますが。なるべく、気温、時間帯、場所などを工夫して、できる最大限の対策をしてください。

室内犬の場合は、若ければ基本は対策は必要ありません。エアコンやストーブなども、特に犬だけのためにであれば必須ではありません。強いて言えば、少し暖かめで安心できる寝床があればよいです。むしろ、気を付けてもらうとすれば、寒いからと言って直接にエアコンやストーブなどの温風がかからないようにして下さい。

シニア犬や、持病をもっている室内犬の場合は、理想で言えば病人が心地よいぐらいの室温があればよいと思います。人と違うのが犬は地面に近い場所にいるため、室内でも上側の空気は温まっている場合でも、足元は随分と冷えている場合もあるので、空気を循環するなどして暖かくしてください。また、寝床も窓側にある場合は、夜は極端に冷えますので、お気をつけください。

猫の場合はどうでしょうか。猫は、その時その時で家で一番心地よい場所を見つけることが得意ですので、あまり心配はいりません。また、こたつの中や、ストーブの前にずっといるけどどうしたら良いのかとの相談を受けます。基本はほっておいて良いです。また、暖房器具に寄ってくるからといって、わざわざに猫のためにつけてもらう必要はありません。猫も心地よい場所が好きではありますが、寒くて耐えられない事はありません。

シニア猫の場合も、だいたいは自分で暖かい場所に移動しますので、さほどには対策は必要ありませんが、強いて言えば、すごく寒い場所に長時間いないようにしてもらう事と、寝床を少し暖かくしてもらうと良いと思います。犬にも使えますが、簡単に寝床を暖かくする方法としては、ペットボトルにお湯などをいれて、簡易的な湯たんぽを作ると、安全で、温まりすぎもなく、便利で経済的です。

まだまだこれから寒くはなりますが、特にシニア犬、シニア猫は少し対策を考えて下さい。元気な犬に関しては、本人が行きたがれば、散歩などはOKです。若い犬は、雪なども好きな子も多いです。猫は寒くなると、普段は近寄ってこない子も、人の近くに寄ってくる事も増えてきます。人も動物も適切な寒さ対策をしつつ、寒い冬ならではの犬や猫との生活を、ぜひ楽しんでください☆

みかみ動物病院 開院7周年

当院は12月で7年目を迎えました。当院に通って頂いてる飼い主様、地域の皆様のおかげです。ありがとうございます。今後も地域のかかりつけ動物病院として、一層精進しますので、よろしくお願いいたします。

あっという間の7年目です。今年は新型コロナウィルスの流行もあり、どの方も思いもよらない、変化を求められていた一年間であったのではないかと思います。再流行の兆しもあり、まだまだどのような世の中になるかは分かりませんが、様々な対策を考えていきながら、よりよいサービスをご提供できればと思っています。

さて、12月も中盤に入りました。年末まで当院は診察を行っています。もし、処方食などを使っている飼い主さんは、年末年始は業者さんがお休みとなり、注文が出来なくなります。お正月にむけて早めの注文をよろしくお願いいたします☆

2020年12月休診日のお知らせ

早いもので12月となりました。残り1ヵ月はもっとあっという間かもしれません。やり残したことがないようにせねばなりません。

さて、12月の休診日のお知らせです。12月3日(木曜)、10日(木曜)、17日(木曜)、24日(木曜)、31日(木曜)はお休みを頂きます。年末は30日まで診察を行います。29日、30日は午後の診察は時間変更、予約診察となります。年明けは、1月4日より診察を行う予定です。

当院もささやかですがクリスマスの飾り付けを行いました。ささやかですが、お越しの際はご覧ください。まだ雪がふる気配はないですが、予報では今年の冬は寒いようなので、お体にはお気を付けください☆

猫を何匹飼うか?

猫が寄ってくると、冬の季節を感じます。暑い時期は人が近づくと逃げていきますが、寒い日が増えてくると、途端に猫がよってきます。犬にはあまりない、非常に猫らしい冬を感じる行動です。

さて、猫を新たに飼われる際に、何匹飼おうかと迷われている相談を受けます。近所で子猫が産まれて、どの猫がいいかだけではなく、そもそも何匹飼おうかと迷われます。その時のアドバイスとしては、飼えるのなら、猫は多頭飼いでもそれほど問題は少なく、むしろメリットも多いと答えます。犬とは違い、必ずしも散歩がいるわけではなく、トイレと食事の管理なども犬よりもしやすいです。

やはり、猫同士で一緒に過ごしている子たちは、一匹飼いでは見られない猫らしい姿がたくさんみることができます。兄弟で並んで眠る姿は、非常に癒されます。兄弟の猫を一緒に飼う一番のメリットというのは、ほっておいてもお互い兄弟で遊んでくれるということです。一匹では遊ぶにも限界がありますし、人もずっと構えるわけではありません。猫が複数いると、人と比べても、運動量はとても多く、ストレス発散になります。肉体的にも、精神的にも、満足して過ごせます。遊びに満足した猫は、人を遊びに誘うためにつきまとったり、甘噛みをしたりすることや、いたずらは随分と少なくなります。兄弟で遊んでくれる分、むしろ人の手間が減ります。

これは、直接的な血のつながりがなくても、同じ年代で小さいうちから一緒に住ごすと、遊びのペースの合うので兄弟と同じようなメリットがあります。そのため、必ずしも血のつながりは重要ではありません。

さて、メリットばかりではありません。デメリットの一つとしては、年が同じがゆえに将来的に歳をとって病気が出てくる時期が同じこともあります。老齢の病気の治療は、手間も時間もお金かかりますので、そこは随分に備える必要があります。

また、年齢が違う猫を迎える時は話が変わります。いくつか注意が必要です。猫を一匹飼っておられる方で、慣れたころにもう一匹猫を迎える計画を立てる方もおられます。一匹ではかわいそうと、猫のためにという方もおられます。ただ、年齢が違えば、遊びや運動のペースも違いますので、最初は合わないケースもあります。中には先住の猫にとっては、すごくストレスになる場合もあります。

先住猫の性格を見極めて、同じ環境に慣らすのには十分に時間をかけて、徐々にストレスが少なくなるようにしていく必要があります。特に雄同士の場合は、縄張り争いに発展するケースもありますので、去勢手術を早い段階でするなどの対策が必要です。

そんなことで、猫をこれから飼われる方で、兄弟猫たちでどの猫もかわいくて、どの猫を飼おうか迷われている方。一匹と言わずに、思い切って複数飼う事もありです。ぜひご検討下さい。一匹飼いにはない、新たな楽しい毎日がまっています。

さて、今回のおまけは、そんな兄弟猫です。毛色も、毛質も違いますが兄弟です。2匹ともに活発で、すごくかわいい猫たちでした。これからの成長が楽しみです☆

冬の膀胱炎に注意

異様にここ数日はあたたかめですが、紅葉がだいぶ綺麗になってきました。暖かいのはいいですが一気に寒くなると、体調も崩しやすいので気をつけねばなりません。

さて、これから寒くなるにかけて、心配な病気が膀胱炎です。11月になってから、ちょくちょくと膀胱炎の症状で来院する犬猫が増えてきています。これは寒くなり自然と水をあまり飲まなくなるため、尿を貯めこむ時間も増えて、膀胱炎の原因になる細菌や、尿石症の結晶が出やすくなるためです。

膀胱炎の症状は、血尿や頻尿です。血尿は比較的に分かりやすく、ペットシーツや猫のトイレ砂に血の色が付いたり、色が濃く見えると思います。ただ、目に見えて分かる血尿は、それなりの出血がないと分からない為、大丈夫に見えても注意が必要です。

頻尿も膀胱炎でよくある症状です。頻尿は、膀胱炎によって残尿感が残るため、トイレに行ったあとに、またトイレに行く事が典型的なタイプです。さらに、ほとんど尿が貯まっていない状態ででトイレに行くため、長い間トイレにこもり、結局はわずか出るだけです。中には、出ないので、いつもとは違う場所で尿をしようとすることもあります。

このような症状があると膀胱炎の可能性が高いです。可能であれば、尿検査が出来れば診断ができます。しかし、なかなか尿が取れる事も難しい場合もあるので、治療しながらで検査を行う事もあります。基本は内科治療ですが、膀胱結石などが関わったりすると、外科治療も必要になる場合もあります。食欲が落ちることは稀ですが、非常に不快な病気の為、早期の治療が推奨されます。特に、これまでに膀胱炎になった犬猫は、寒くなってから注意が必要です。

さて、当院の花壇が徐々に、冬の花壇に変化しています。パンジー、ビオラが花壇や、プランターに植わり始めました。まだ小さいですが、春にかけてきれいな花を咲かせてくれるでしょう。コキアもついに紅葉しはじめてきて、綺麗な赤紫になってきました。ぜひ、診察のついでにご覧ください☆