雨とシャンプー

天気の悪い日が続きます。大きな被害はないものの、ここ数日は近江八幡市も大雨が降っております。これだけ雨が降ると、なかなか散歩に行くタイミングも難しいと思います。そんななか、雨の合間であっても散歩に行くと、気を付けていてもどうしても汚れがついてしますと思います。そんな時に必要な、シャンプーの話です。

まず普通は、どのぐらいの頻度でシャンプーをしたら良いかと相談を受けることがよくあります。基本的にはシャンプーは皮膚や被毛に汚れがなければ、そんなに頻繁に必要ではありません。

やらなさ過ぎもよくないですが、やり過ぎも皮膚にとってはよくありません。中には毎日しても大丈夫な強い皮膚の犬もいますが、もちろん、毎日や毎週は必要はありません。だいたいは、室内犬であれば1~2カ月に一回ぐらいでもよいのではと思います。ただし、例外として皮膚病や体質的に脂性の犬の場合は、治療や予防として1,2週間に1回ぐらいで必要な場合もあります。

ただ、雨の散歩などで汚れてしまった場合は、そのまま汚れをおいておくよりは綺麗な状態に保つ方が良いです。そのため、今回のような雨の中の散歩のときは、その都度で洗ってもらっていいと思います。ただし、汚れがついている場所を、度合いによっては、水だけで部分洗いするぐらいでいいと思います。どうしても汚れがひどい場合は、必要な場所にシャンプー剤をつけて下さい。

また、高齢動物の場合は、特に全身的なシャンプーは体力的にも負担になります。場合によれば、体を拭いてもらう方が良い事もあります。また、水洗いが必要ない、ドライシャンプーもありますので、上手に使い分けてもらえたらと思います。完璧よりは、ほどほど綺麗な負担のないお手入れにしてもらえたらと思います。一生懸命の方ほど、やりすぎる事もありますので、適度に手を抜いてください。

また、基本となりますが、犬猫にシャンプーをする際は、それぞれ犬猫用のシャンプーにしてください。人用のシャンプーは、毛や皮膚の働きも違うので、バサバサになってしまいます。後は、きっちりと乾かすようにしてください。決して晴れた日であっても、濡れたままにはしないで下さい。毛の中はなかなか乾かないので、生乾きのままだと、雑菌が増えて、むしろシャンプーのせいで皮膚病になる可能性があります。

もう少し雨の日は残りそうですが、この雨が終われば、一気に夏の終わりでしょうか。降りすぎると嫌な雨ですが、そんな雨の合間の中に綺麗な虹がかかっていました☆

 

 

2021年8月休診日のお知らせ

8月休診日のお知らせです。8月5日(木曜)、12日(木曜)、13日(金曜)、19日(木曜)、26日(木曜)はお休みを頂きます。

お盆期間も診察を行います。(14日、16日は午後診察に時間変更があります。)また、8月9日(月曜 祝日)は診察いたします。振り替えで、13日(金曜)にお休みをいただきます。

8月9日(月/祝日) 午前:9時~12時 午後:14時~16時
8月10日(火曜)  午前:9時~12時 午後:16時~18時
8月11日(水曜)  午前:9時~12時 午後:16時~20時
8月12日(木曜)  休診日
8月13日(金曜)  休診日(祝日振替)
8月14日(土曜)  午前9時~12時
8月15日(日曜)  午前9時~12時
8月16日(月曜)  午前9時~12時
8月17日(火曜)  午前9時~12時 午後:16時~18時

最近では、春に引き続きで、ノラ猫ちゃんたちの相談をよく受けるようになりました。春に出産した子供たちが、離乳もできて随分と大きく育つ時期となります。

もし、お家の敷地内や近所で生まれた子猫を保護したい場合は、親から離れても食事面等でも手がかからなくなっている時期です。また、まだ好奇心もあり、新しい家にも慣れやすい時期となります。ワクチン等も生後2、3か月で出来るようになります。里親に出す場合もちょうどよい頃だと思います。

出来れば、保護するときは最低限、ノミマダニ予防はしておいてください。家に入り込むと、特にノミはこの時期は家でも繁殖します。また、家にすでに猫がいる場合は、すぐには一緒にしないでください。寄生虫や猫の風邪等、うつる病気もあるため、出来れば1週間ほどの経過観察と、簡単な検査等は受けといてもらう方がよいと思います。

また、春に出産した親猫を手術するのも、離乳が終わり、次の妊娠出産がある前のこの時期がちょうど良い頃となります。それぞれ個人差はありますが、離乳が終わると、母猫は次の発情にむけてホルモンバラスが変わってきます。

猫の妊娠期間は2カ月(約60日)ですので、あっという間に次の出産が起こります。お腹が大きくなったころには、出産の前になります。

さて、当院の夏の花壇もだいぶ大きく育ってきました。毎日の水やりはかかせませんが、何とか綺麗な状態を保ちたいと思います。植物はこの暑さの中でも、いきいきと咲いてきます。植物を見習いつつ、夏を乗り越えていきたいと思います。皆様も暑さには無理なく、お気を付けください☆

夏の散歩に注意

全国的に梅雨が明けるニュースが出ています。蒸し暑い梅雨から、本格的な夏に移行します。さて、この時期からは人も動物も熱中症に気をつけなければなりません。連日暑さに人も動物もバテそうです。

実は犬は寒さにはそれなりに強いですが、暑さにはそれなりに弱いです。もともと、犬などは人間のように汗をかけないために、暑くてもあまり体温調整が上手には出来ません。犬を飼われていると、夏場の暑い午前中は食欲が少々落ちる印象がある方は多と思います。

特に暑い日に気を付けてもらいたい事が、毎日の散歩です。真面目な飼い主さんほど、毎日の日課になっているので、きっちりとしなければと思われていると思います。犬にとっても散歩は一日の中でも、大きな楽しみの一つだと思います。ただし、この時期は散歩は、体調を崩す可能性も多いです。

まずは、散歩に行く時間を注意してください。朝はなるべく早いうちに、夕方はなるべくに遅い時間帯にを基本にしてください。この時期は単純な気温だけではなく、アスファルト等の地面が熱くなるために、顔が地面に近い犬は人と比べると5℃近い暑さを感じます。散歩する前に、一度地面の温度を触って確認をしてみて下さい。

また、暑い日は、少々行く距離や時間を短くしてもよいと思います。本当に暑い日は、極端に言うと、排尿排便ができれば、1,2日ぐらい散歩がなくても良いです。それぐらいでは犬は運動不足やストレスになる事はありません。毎日の日課であっても、命がけでしないといけないことではありません。

なるべくですが、高齢の犬であればより気を使ってあげて下さい。もともと、余力も少なく暑さの変化にはついていきにくいです。また、心臓病や呼吸器疾患をもっていると、悪化する事もあります。

また、パグやフレンチブルドッグなどの短頭種と呼ばれる犬種も気を付けてください。鼻の穴が狭くただでさえも呼吸がしずらい中で、暑さとあわさって呼吸が荒くなり、非常にばてやすい犬種です。

また、若い犬でも、テンションの上がりやすい犬は気を付けてください。少々しんどい暑さでも、我を忘れて積極的に走ったりひっぱたりします。帰るころには、体温があがりすぎて熱中症の症状が出る犬もいます。

また、日頃から散歩後は自由にしっかり水が飲めて、直射日光があたらずに休める環境も作ってあげてください。熱中症についてのパンフレットがございますので、ご覧になりたい方はお声がけ下さい。散歩は犬にとっても楽しみだからこそ、今一度、安心して過ごせる夏の散歩の仕方を見直してあげて下さい☆

 

外耳炎オンラインセミナーのお知らせ 

犬の雑誌「いぬのきもち」が主催する、パソコンやスマートフォンからみれる、飼い主さん向けの無料のオンラインセミナーが開催されます。お題は、「夏にこそ気を付けたい皮膚と耳のトラブル」とのことで、実際にこの時期にも多い、皮膚と耳の話です。

7月10日(土曜)より、21時~22時半の一時間半です。講師の関口先生は、皮膚専門で検査や診察をされている獣医師で、獣医師向けのセミナー等でも有名な講師です。

犬の気持ちのホームページより7月8日(木曜)までの事前の申し込みが必要になるようです。https://dog.benesse.ne.jp/withdog/content/?id=104257

まだまだ、本格的な梅雨が続きそうです。ぜひ、この機会に、皮膚や耳のトラブルについて勉強して、快適な夏を過ごして下さい☆

2021年7月休診日のお知らせ

今週はどんよりと全国的に梅雨らしい日が続きます。暑さも湿気もあり、人も動物もばてやすい季節です。くれぐれも体調には気を付けて下さい。

さて、7月休診日のお知らせです。7月1日(木曜)、8日(木曜)、15日(木曜)、22日(木曜)、29日(木曜)、30日(金曜)はお休みを頂きます。また、7月23日(金曜 祝日)はスポーツの日とのことで祝日になりますが、診察いたします。振り替えで、30日(金曜)にお休みをいただきます。

さて、今回は、飼い主さんより頂きました猫の姿のせんべいのご紹介です。実にかわいい姿で、食べるのがもったいないぐらいでした。猫ブームのなか、伝統あるせんべいの世界にも進出している、猫の今後の動向に目が離せません☆

梅雨と外耳炎

梅雨も真ん中ぐらいでしょうか。関西は例年より早く始まった梅雨ですが、梅雨の中でも晴れもありますが、蒸す暑い日もあり湿気が多いです。さて、この時期に気を付けたい病気の一つが外耳炎です。ここ最近は外耳炎での来院される犬が一気に増えました。

外耳炎とは、耳の見えるところから、見えない耳の中の鼓膜までの間で炎症を起こす病気の総称です。いろいろな事が複合的に関り起こる病気です。耳の中にたまる汚れに、普段は悪さをしないような細菌やカビが一気に増えたり、耳の中にミミダニが入る事でも起こります。また、アレルギーの症状の一つとして、耳が痒くなることがあります。この時期に多いのは、細菌やカビが悪さをする外耳炎が多いです。

特に、耳が垂れている犬や、耳の穴が狭い小型犬、耳の周りに毛が多い犬などが、特に外耳炎が多いです。一番の人気犬種、プードルはどれにも当てはまり、非常に外耳炎が多いです。特に、この梅雨の時期は暑く蒸れるため、耳の中に細菌やカビが増えやすくなり、この時期に注意が必要な病気となります。

一番に目立つ症状は痒みで、痒みが出たことで病院に来られることが多いです。もともとでも少々はどの犬も掻いたりはしますが、後ろ足でしきりに掻いたり、耳をふったりするような痒みの症状が強く出てきます。また、見た目としては、それに伴い耳のまわりに掻き傷や、耳垢も増えるので汚れが目に見て増えることもあります。また、その耳垢から普段よりも匂いが強く出てくることで気づく場合もあります。

治療は、非常に軽い症状であれば、耳のお手入れだけで済むこともあります。だいたいは多くの場合は、薬を使った治療がメインです。基本的には耳に薬を入れる点耳薬での治療が多いです。初期にさえ見つかれば、点耳薬を2週間前後すればだいたいは治ります。あまりにも長期に症状をおいておくと、耳の中が腫れたり、大量の耳垢がたまったりすることで、治療は長期になり、持病として慢性化する場合もあります。早めの治療が必要となります。最近では、家での点耳が難しい犬のために、病院だけで投与できる長期に効く薬も出てきており、治療の選択肢は広がっています。

予防としては、日頃のお手入れが重要となります。小型犬は、トリミングにも行ってると思いますので、おかしければそこで教えてくれる場合もあります。もし可能であれば、トリミングとトリミングの間に一回、家でも耳の回りだけでも軽く汚れをふき取ってもらえれば、尚いいと思います。耳掃除をしてもらうことにより、綺麗になる事ももちろんですが、日頃の耳の把握ができるので、病気の早期発見に役に立ちます。

蒸している梅雨の時期は、耳が蒸れやすい、耳の垂れている小型犬は、ぜひぜひご注意下さい。皮膚病もこの時期はやや増加の傾向にあるので、お気を付けください☆

 

大恐竜展 佐川美術館

現在、守山市の佐川美術館で大恐竜展が開催されています。今週末で終わりだそうです。生き物好きですので、恐竜ももちろん、興味のある生き物の一つです。

福井の恐竜博物館の協力のもとに、有名な恐竜の復元骨格がたくさんありました。学生の頃に、動物の骨のスケッチをたくさんして、骨や体の仕組みを勉強しました。さすがに、恐竜の骨は大学でも習ってはいないので、興味津々で観察しました。数億年前に栄えていた恐竜と、1万年前に出てきた犬などの動物の骨格がほとんど同じなのは、非常に興味深いです。肢の作りなんかは、恐竜も、牛も、犬もほとんど同じです。

ただ、頭の骨や口の作りは、様々でおもしろかったです。恐竜が栄えた時代は、酸素濃度も高く、気温も高めで、生き物はどんどん大きくなったそうです。また、骨格から推測された恐竜の動く標本がなんともリアルでした。化石では皮膚の色合いなどは分からず、最近では恐竜には羽毛があったなんて発見もあるそうです。

映画のように、いつか本物の恐竜が蘇る事ができてしまって、病気になった恐竜が動物病院に運ばれる日が来ない事を願いながら、恐竜展を後にしました。ご興味のある方は、あと2日ですが、ぜひ足をお運びください☆

2021年6月休診日のお知らせ

梅雨に入りましたが、晴れがしばらく続いたと思えば、激しい雨が降るような梅雨です。例年のようなシトシトとした梅雨ではなく、今年も少し例年にないような気候です。雨での災害も心配ですし、またただでさえも調子を崩しやすい時期です。体調にはお気を付けください。

さて、6月休診日のお知らせです。6月3日(木曜)、10日(木曜)、17日(木曜)、24日(木曜)はお休みを頂きます。

冬から秋にかけて、頑張ってくれた花壇もいよいよ、終わりが近づいてきました。今年は暖かく雑草の勢いがあったうえでに、ほとんど草抜き自体も出来ませんでしたので、草だらけの花壇になりました。まもなく、夏の花壇に代わります。夏の花壇は、なるべく草がないよう、綺麗な花壇を保ちたいと思います。ご期待下さい☆

フィラリア予防開始

5月も中旬になりました。今年は梅雨が早くも始まったようです。お散歩時期の犬には、ちょっと辛い時期になります。さて、5月中旬は、フィラリア予防薬を開始の時期となります。月一回で約半年間の予防期間となります。

フィラリア予防薬は、おおよそ蚊が出てから約1ヵ月後ぐらいからの開始となります。フィラリアが蚊から犬の体に入り、心臓で成長する前にやっつける事を目的としているために、蚊が出た後で十分に間に合います。また、逆に蚊がいなくなっても約1ヵ月後までは必要となります。この地域ではおおよそ11月中盤以降までは予防薬の投与が必要となります。特に寒くなると忘れやすいのですが、11月の薬が10月に刺された分をやっつけます。

フィラリアの予防薬は、必ず昨年の感染が無い事を、血液による検査にて確認する必要があります。もし、昨年の薬が残っていたとしても、検査をする前に飲ませないようにしてください。基本的には安全な薬ですが、万が一に感染が起こっていた場合は、大きな副作用が出る可能性があります。時々に昨年に残った分を、事前に飲ませた上で残りを取りに来られる場合がありますが、非常に危険ですので、まずは検査を受けてください。

フィラリア予防は、遅くとも五月中には開始してもらう必要があります。まだの方がおられましたら、早めにご来院ください。フィラリア予防薬は、基本的には飲み薬です。粉、錠剤、おやつタイプ等があり、選んでもらう事が可能です。また、ノミダニ予防も出来る、オールインワンの薬もあります。量に限りはありますが、一年間予防が出来る注射の予防薬もあります。薬を飲むのが苦手な犬にとっては非常に心強い薬です。フィラリア症は感染すると命に関わるため、注意が必要な病気です。くれぐれも予防のお忘れがありませんように☆

2021年5月休診日のお知らせ

5月6日(木曜)、13日(木曜)、20日(木曜)、27日(木曜)、28日(金曜)はお休みを頂きます。月末の28日(金曜)は、ゴールデンウィークの診察の振り替えでお休みを頂きます。

ゴールデンウィークももう終わりです。今年はあまりお出かけする事が出来ませんが、ゆっくり過ごされたでしょうか。近江八幡市でも、例年この時期に行われている地域のお祭りも今年も縮小になっているようです。何とか来年こそは、もう少し楽しい連休になるといいのですが。

当院はこの連休中は、通常の診察に加えて、フィラリア予防、狂犬病予防注射等も多く来ていただき、お待たせした時間もありご迷惑をおかけしました。まだしばらくは、予防シーズンは混み合うと思われます。

まだ、5月後半程までは混み合うと思われます。この時期の傾向ですが、土日はお客さんはやや多いです。また、水曜午後は休診日の前日のため多いです。特に、午前の最初、各診察時間の終わりの時間帯がやや混み合います。また午後の時間帯より、午前の方が待ち時間は少ない傾向にあります。また、雨の日も通常より待ち時間は少ないです。あくまでも傾向ですが、ご参考にしてください☆