冬の膀胱炎に注意

異様にここ数日はあたたかめですが、紅葉がだいぶ綺麗になってきました。暖かいのはいいですが一気に寒くなると、体調も崩しやすいので気をつけねばなりません。

さて、これから寒くなるにかけて、心配な病気が膀胱炎です。11月になってから、ちょくちょくと膀胱炎の症状で来院する犬猫が増えてきています。これは寒くなり自然と水をあまり飲まなくなるため、尿を貯めこむ時間も増えて、膀胱炎の原因になる細菌や、尿石症の結晶が出やすくなるためです。

膀胱炎の症状は、血尿や頻尿です。血尿は比較的に分かりやすく、ペットシーツや猫のトイレ砂に血の色が付いたり、色が濃く見えると思います。ただ、目に見えて分かる血尿は、それなりの出血がないと分からない為、大丈夫に見えても注意が必要です。

頻尿も膀胱炎でよくある症状です。頻尿は、膀胱炎によって残尿感が残るため、トイレに行ったあとに、またトイレに行く事が典型的なタイプです。さらに、ほとんど尿が貯まっていない状態ででトイレに行くため、長い間トイレにこもり、結局はわずか出るだけです。中には、出ないので、いつもとは違う場所で尿をしようとすることもあります。

このような症状があると膀胱炎の可能性が高いです。可能であれば、尿検査が出来れば診断ができます。しかし、なかなか尿が取れる事も難しい場合もあるので、治療しながらで検査を行う事もあります。基本は内科治療ですが、膀胱結石などが関わったりすると、外科治療も必要になる場合もあります。食欲が落ちることは稀ですが、非常に不快な病気の為、早期の治療が推奨されます。特に、これまでに膀胱炎になった犬猫は、寒くなってから注意が必要です。

さて、当院の花壇が徐々に、冬の花壇に変化しています。パンジー、ビオラが花壇や、プランターに植わり始めました。まだ小さいですが、春にかけてきれいな花を咲かせてくれるでしょう。コキアもついに紅葉しはじめてきて、綺麗な赤紫になってきました。ぜひ、診察のついでにご覧ください☆

 

フィラリア予防は11月まで

ついに最低気温が10℃を切りました。朝夕は非常に寒くなってきました。あちこちで木が色づいてきました。イチョウはすでに綺麗な黄色に染まっています。まだまだこれから、本格的な寒くなっていきます。人も動物もますます、体を壊さないように気を付けて下さい。

さて、5月から投薬開始になる犬のフィラリア予防もそろそろに最後に近づいてきています。毎年ですが、この11月中旬の最後のフィラリア予防は忘れる方が多い傾向です。やはり、寒くなるとうっかりする事が多いようです。たしかに11月になると、蚊はほとんどいなくなりますが、11月の薬は必要なことでしょうか?

実は、フィラリアの予防は、予防といえど実は寄生したフィラリアを駆虫する駆虫薬です。蚊から犬に寄生するフィラリアは、一旦は皮膚から体内に入り成長しながら血管を目指します。次に血管の流れに乗って、心臓に向かいそこで成虫まで大きく成長します。最終的にはそうめんぐらいの太さの虫になりそこで子供を産みます。駆虫薬は成虫になってからでは効かないので、それまでの間に駆虫する必要があります。11月に飲ませるフィラリアの薬は、9月~10月で蚊にさされた分を駆虫するための薬になります。万が一にフィラリアにかかった状態で飲み忘れてしまうと、来年の春までに成虫に成長してしまい、もう駆虫はできません。フィラリアはかかってしまうと有効な薬もほとんどないため、だんだんと心臓に負荷をかけてしまい、最終的に心臓病になってしまい、命に関わります。そのため、寒くなっても決して忘れてはいけないお薬ですので、最後のお薬きっちりとのませてあげてください。

さて、今週末は今年最後のわんにゃんマルシェが開催されます。もし、保護犬、保護猫を迎えようと考えられている方は、ぜひぜひご参加ください。また、毎回素敵なお店もたくさん出展されています。犬猫グッズもたくさんありますので、犬好き猫好きなだけでも、覗きにいくだけでも楽しいイベントです。11月8日の日曜日、野洲のアルプラザの駐車場で開催です。ぜひぜひ、ご参加ください☆

 

2020年 11月休診日のお知らせ

11月5日(木曜)、6日(金曜)、12日(木曜)、19日(木曜)、26日(木曜)、27日(金曜)はお休みを頂きます。

また、11月3日(火曜・祝日)、23(月曜・祝日)は、午前・午後(14~16時まで)ともに診察しております。振り替えで、6日(金曜)、27日(金曜)はお休みを頂きます。

さて当院の春から夏の間にかけて、きれいに咲いてくれた花壇の花たちも、秋になり終盤です。今年の夏は特に暑かったのですが、ジニア、ペチュニア、マリーゴールド、ベゴニアなど、何とか負けずにきれいに咲いてくれていました。ベゴニアは秋になってからもよりきれいなピンク色の花をきれいに咲いてくれています。駐車場の入り口にある、コキアはみるみる大きくなり思った以上に巨大になってしまいました。コキアは紅葉する植物ですが、ちょうど太陽があたらない北の方だけが、早々と紅葉してきました。そろそろ冬から春の花壇に植え替えになりますが、終わりかけの秋の花壇をご来院のついでにご覧ください☆

秋の健康診断は10月末まで

現在、当院では秋の健康診断を行っています。健康診断では、身体検査や問診、また比較的多くの項目の血液検査を行います。特に、歳をとりはじめ健康が気になる方、若くて健康であっても一年以上血液検査をしていない方には、お勧めです。

血液検査では、多くの臓器に関わる項目を調べることにより、様々な病気の状態を把握します。腎臓や肝臓などは、非常に重要な臓器にも関わらず、予備能力が高いが故に症状が出にく臓器です。腎臓病や肝臓病の早期発見はもちろんですが、糖尿病などのホルモン疾患、栄養状態、貧血、炎症等を調べていきます。

血液検査の一番の目的は、まだわかっていない病気を早期発見することです。動物は人と違い、自覚症状を訴えることは出来ないので、症状が出るまで分かりません。特に、食欲や元気が落ちてくると、その時点でそれなりに重症です。早くに見つけ対策をとる事が、結果的に心配や治療までにかかる時間も少なくなります。もちろん全ての病気が発見できるわけではありませんが、事前に分かる病気は把握できるにこしたことはありません。

また、健康診断での血液検査のもう一つの目的が、その時点で健康であることを確認しておくことです。検査結果が問題がなかった場合、それ自体でも安心なことですが、この結果が病気になった時に役に立ちます。血液検査は、健康診断だけではなく、病気の際にも行われます。その際に、ひかかった項目があった場合には、それが今回の病気の原因としてひかかってる可能性もありますが、もともとある持病がたまたまこのタイミングでひかかったの可能性もあります。定期的に血液検査をしていると、普段と比べて何が悪くなっているかが、簡単に比較できるため、その時の原因により早くたどり着け、ベストな治療を早くから受けれるようになります。

一般的には若くても一年に一回。高齢期になれば、一年に二回ほどの検査がすすめられています。だいたい、一年間で犬猫は人間の5歳ほど歳をとります。人間が何らかの健康診断を毎年受けている方が多いと思います。そう考えれば、犬猫の一年間のうちに思っても見ない変化が起こっている可能性は十分あると思います。

秋の健康診断は10月末までとなっております。特に猫に関してはこの時期が一番お得になっております。健康で長生きを目指している方は、この機会にぜひ健康診断をご検討下さい☆

2020年10月休診日のお知らせ

近所ではコスモスがキレイに咲いています。本格的な秋になってきました。あっと言う間に寒くなってきました。皆様も風邪などひかれぬように、気を付けてください。動物では、特に猫では寒くなると膀胱炎が増えてきます。寒くなると自然と水を飲む量が減ってくるためです。膀胱炎になった事のある猫は、これからの時期、お水をしっかり飲ませつつ、ぜひ注意してください。

さて、10月休診日のお知らせです。10月1日(木曜)、8日(木曜)、15日(木曜)、22日(木曜)、29日(木曜)はお休みを頂きます。

当院の花壇も、暑さでばてていた花たちが、再び一気にきれいに咲き始めました。秋が終わるころまで、頑張ってくれると思います☆

動物愛護週間&動物を飼う前に

動物愛護週間が終わりました。今回も前回の動物愛護法が改訂さた話に続き、現在の全国の愛護センター等の犬猫の保護や殺処分について、環境省が平成30年度の状況を報告していますので、今回はそれを紹介いたします。

平成30年度、愛護センターに持ち込まれた犬猫の数は、犬3万5535頭、猫5万6404頭の合計9万1939頭です。犬はそのうち約3万頭が所有者不明(捨て犬、野良犬、迷子犬)として引き取られています。また、猫は4万頭近くが子猫です。

犬に関しては、安易に飼えないと言う理由で無責任に捨ている人が多いのでしょうか?ただし、所有者不明で引き取らた犬の中で、迷子犬の場合は約1万頭が飼い主の元に返還されています。いずれにしても、今後のマイクロチップの義務化は、捨て犬や迷子犬の減少につながるのではないかと期待できます。

猫は離乳が出来ていない子猫が多いのは、外にいる猫等が妊娠して近くで出産したものが持ち込まれたのではないかと思われます。その中には、つい外の猫にエサをあげてしまい栄養状態が良くなり妊娠した猫も多いと思われます。エサをあげはじめたらもとはノラ猫であっても、だんだんと外にいる飼い猫になり責任がでてきます。当然、思いもよらず子猫が増えると、エサをあげている人も、近所の方も困ります。やはり避妊去勢の徹底が必要になると思われますし、できれば地域と協力や理解をもらいつつ地域猫としてうまく共生ができるような環境が作れる世の中になればと思います。

さて、引き取られた動物の中で、殺処分になった動物は3万8400頭です。犬で7687頭、猫は3万757頭です。ここでも猫は子猫は約2万頭です。引き取られた動物の中で、約40%が殺処分となっています。これは多いでしょうか?多い少ないと考える問題ではないかもしれないですが、実はほんの10年ほど前までは90%以上の動物が殺処分となっていました。ここ数年で目に見えて減少しています。30年前はなんと年に100万頭の犬猫が殺処分となっていたようです。こういった経緯や、過去があった以上、動物愛護法もさらに厳しくなっていく事は仕方がない事かもしれません。

さて、引き取られた動物の中で譲渡として、約4万頭の動物が新たな飼い主の元に引き取られています。滋賀県でも特に犬の場合は、犬の数よりも譲渡希望の人の方が多い時があるそうです。もちろん、ペットショップ等で飼う事も悪くはないですが、もし一つの選択肢に入るのならばぜひ、犬猫を飼う前に加えてもらいたい選択肢かと思います。迷子犬と、譲渡とあわすと、引き取られた動物の約60%が、また元の飼い主や、新たな飼い主の元に行っています。これも10年前は10%ぐらいでしたので、大きな変化だと思います。

前回のブログでは、各個人が普通に飼ってもらい、普通に愛情をもってもらえたら厳しい決まりなんてとの話もしましたが。現状を考えると、社会全体としてはやはり様々な決まりや仕組みがないと進まないこともたくさんあり、そのおかげで効果が出ているのだと改めて考えさせられました。まさに、動物愛護がに関する過渡期にいるのだと感じました。それでも、なんとか今の子供たちが大人になるころには、本当に皆が理想と言えるような、社会にしなければならないと思いました☆

動物愛護週間&動物愛護法

暑さもおちつき、随分と涼しくなってきました。早いもので田んぼも稲刈りがはじまり、いよいよ秋がきたという感じです。朝夜は寒いぐらの時もあります。季節の変わり目は、人も動物も体調を崩しやすいので、ぜひ気を付けてください。

さて、9月20日~26日は、動物愛護週間です。ひろく国民の間に命あるものである動物の愛護と適正な飼養についての関心と理解を深めるようにするために、動物愛護法にて定められたものです。この時期は全国でも、いろいろな動物愛護に関わるイベントがひらかれていましたが、今年は中止になるものが多いようです。滋賀県でも、例年この時期は動物フェスティバルが開かれていましたが、今年は中止になりました。

今回はそんな動物愛護法の話です。動物愛護法(動物の愛護及び管理に関する法律)は、時折改正がありますが、昨年6月に改正が行われ、今年6月より段階的に施行されていきます。今回は簡単にそれらをご紹介いたします。

今回の大きな変更の一つが、繁殖業者へのマイクチップの装着、登録の義務化です。マイクロチップは主に動物の背部に装着します。以前より、迷子になったりしたときに、飼い主を見つけるための一つ方法として、犬も猫もつけられている方もずいぶんと増えてきました。特に最近では、地震などの災害が起きた時には、離れ離れになってしまった動物の飼い主を見つけるために、役に立ったそうです。今回義務化されるとのことで、迷子の動物が少なくなることはもちろんですが、より責任をもって動物を飼うことの意識が高まればと思います。

二つ目が、生後8週齢以内の犬猫の販売が禁止です。小さな子犬子猫はかわいくて魅力的ですが、本来であれば親や兄弟の元で様々な事を学ぶ非常に大事な時期です。やはり、子犬時代に親犬などと適切に触れ合えている犬の方が、穏やかに育ってくれると思います。さらに、早い時期に移動する事は感染症にかかる可能性をあげることもあります。

三つ目が、動物虐待、殺傷等の厳罰化です。これまでは2年以下の懲役または、200万円以下の罰金でしたが、5年以下、500万円以下に引き上げられました。引き上げられたからといって、普通の人にはなんてことはないですが、これで少しで抑止力になってくれるのであれば良いのではと思います。

それ以外にも、適正な飼育ができなくなるような環境と認められた場合は、避妊去勢手術を義務とするようなこともあるようです。

もともとに、適正な環境で、愛情をもって飼育していれば、厳しい決まりなんてのは必要ないと思いますが。少しでも動物にとっても人にとっても、幸せに過ごせる機会が増えてくれる世の中になってくればと思います☆

 

2020年9月休診日のお知らせ

9月休診日のお知らせです。9月3日(木曜)、10日(木曜)、17日(木曜)、24日(木曜)、 25日(金曜)はお休みを頂きます。

通常の休診日に加え、お盆での診察の振替で、9月7日(月曜)~9日(水曜)にお休みを頂きます。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

尚、9月21日(月曜・祝日)、22日(火曜・祝日)は通常通り、午前午後ともに診察しております。振り替えで、25日(金曜)にお休みを頂きます。

さて、早いもので9月になりました。まだまだ秋の気配はなく、暑い日が続きます。人も動物も夏バテ気味です。当院の花壇も、あまりの暑さにくたびれております。早く涼しくなってほしいものです☆

2020年ご長寿ペットフォトコンテストのお知らせ

お盆が過ぎてから、いっそう暑い日が続きます。人も動物も暑さでばててしまいそうな毎日です。以前もお知らせしましたが、このぐらい暑い時は、日課にして頂いている犬のお散歩などもいつもよりも控えめで構いません。数日ぐらいは、お散歩が減っても問題ありません。むしろ、人も動物も熱中症の危険がある中で外にでてもらうことのほうが、よくありません。この時期は、時にお気を付けください。

さて、今年も動物のお薬を作っている共立製薬さんが、動物の元気で長生きすることを応援する、フォトコンテストが開催されます。毎年この時期に開催され、今年で13回目になる、敬老の日にちなんだイベントです。

現在は動物も長生きが出来る動物が増えてきています。今は平均寿命は犬で約14.5歳、猫で約15歳と、昔に比べると随分と長生ができるようになりました。その要因としては、食事の改善、安全な環境、医療の発達など、様々な要因が関わっていると言われています。まだ寿命は延びる可能性はあり、18歳を越える動物も珍しくなくなってきています。

さて、今回のフォトコンテストは7歳以上のワンちゃん、ネコちゃんが対象となります。また、受賞者に選ばれると豪華なプレゼントがあるそうです。また、参加賞として、応募した全員の写真がのった本がもらえるそうです。申し込みの締め切りは、敬老の日の次の日の9月22日(火)までとなります。お気に入りの写真をとって、インターネットで申し込むだけですので、高齢動物を飼われている方はぜひご参加ください☆

お盆も診察中

暑い日が続きます。お昼だけではなく、夜も暑い日もあります。特に一年でも特に暑い日は、お散歩も控えめにしといてください。毎日お散歩にしっかり行ってもらうことは健康にも、ストレス発散にも非常にいいいです。しかし、1,2日ぐらい散歩が短い日があっても構いません。人が暑さでばてそうな気温は、犬も無理するとばててしまいます。毎日の日課であっても、特に暑い日は気を付けてください。

さて、お盆も診察を行っています。診察時間が変更となります。

10日(月/祝) 午前9~12時  午後14~16時(16~18時は予約のみ)
11日(火) 午前9~12時  午後14~18時(14~16時は予約のみ)
12日(水) 午前9~12時  午後休診
13日(木)     休診日
14日(金) 午前9~12時  午後休診
15日(土) 午前9~12時  午後休診

さて、当院の夏の花壇も梅雨の間に一気に育ってきました。緑のモフモフのコキアも、ますますモフモフと育ってきました。天気が良いと水やりが大変になりますが、何とか暑さに負けずに、元気に育ってほしいです☆