年末年始のお知らせ

早いもので、今年も残すところ数日となりました。当院でも地道に大掃除を始めています。さて、年末年始のお知らせです。

みかみ動物病院は、年内は30日まで診察しております。28日までは通常通り、午前9時~12時 午後16時~20時となります。29日、30日は時間変更をして診察をしております。

29日 午前10時~12時 午後14時~16時

30日 午前10時~12時 午後14時~16時

31日(木曜)は通常通りの休診日となります。

お正月休みとして、1月1~3日はお休みを頂きます。

また緊急の場合として、1月1~3日は、救急での診察を受けつけいたします。時間は以下の通りです。必ず一度お電話をお願いいたします。

1月1日 午前10時~11時

1月2日 午前9時~10時

1月3日 午前9時~10時

1月4日からは、通常通りの診察となります。

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猫の風邪&クリスマス

早いもので今年もあと一週間となりました。本格的に寒くなりました。体調を崩されている方も多いのではないでしょうか?手洗いやうがいを行い、乾燥には気を付けてください。

さて、この時期に動物にとっても、気を付けたい病気が猫の風邪です。主に猫の風邪は、様々なウィルスの感染により起こる病気です。この時期、猫から猫へ簡単にうつっていきます。そのため、外に行く猫は風邪をもらってきやすいです。ちなみに、人の風邪やインフルエンザが犬や猫にうつることは基本はありません。

典型的な症状は、くしゃみや鼻水などの呼吸器症状が出ます。また、充血や目ヤニなどの目にも症状も出てくることがあります。風邪が悪化すると、食欲や元気に影響することもあります。特に子猫、老猫の場合は重篤になり、命に関わることがあります。

風邪は基本的には内服薬で治療を行います。初期の場合は飲み薬だけで十分によくなってくれます。食欲などに影響があるようであれば、しばらくの間に点滴などの支持療法も必要になってきます。また、他に猫がいる場合は出来れば隔離する必要があります。重篤化を防ぐため、症状が出た場合は早い目の治療が重要になります。また猫風邪には、ワクチンで予防できるものもあるため、毎年のワクチンの接種も大事です。人の風邪と同じように、予防と早期治療が重要となります。

さて、今回のおまけは、院内のクリスマス飾りです。ステンドグラスの飾りは、飼い主さんの手作りの物を頂いたものです。スタッフに今年もにぎやかに飾り付けてもらいました。ぜひ、診察のついでにご覧ください☆

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パピーパーティー開催&おもちゃの話

先日、パピーパーティーを開催しました。

今回は、トイプードルのマルアークちゃん、コロンちゃん、柴犬のペロちゃん、ボーダーコリーのりくちゃんが参加してくれました。今回も小さいうちから、犬や家族以外の人と接することで、社会化の練習を行うことが目標です。また、飼い主さんからこの時期に多い悩み事や心配事を相談してもらいました。

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最初は少し緊張気味でしたが、上手にご挨拶したあとはみんな仲良くなりました。かなり早くから、活発に遊ぶことが出来ました。今回は特に小さいトイプードルのマルアークちゃんとコロンちゃんが元気いっぱいでした。ペロちゃんはおもちゃ大好きで、いろんなおもちゃで遊びました。りくちゃんは、小さい子たちとも上手に遊べました。

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さて、今回は犬用のおもちゃについての話です。現在、ペットショップなどには犬用おもちゃがたくさん並んでいます。たくさんありすぎて、どれがいいのか迷ってしまうほどです。犬にとってはおもちゃは非常に重要です。なぜかと言うと、おもちゃで遊ぶことで、効率よく犬の様々な欲求を満たすことができます。しっかりと犬の欲求を満たしてやることが問題行動の予防につながります。特に甘噛みや、家具などを噛んでしまうワンちゃんにとっては、必須です。また、留守番が苦手なわんちゃんにも、おもちゃを活用することで留守番も上手に出来るかもしれません。出来ることならば、複数のおもちゃを用意してもらうほうがいいです。中には、一切興味がないおもちゃもあるかもしれませんが、いろいろと試してもらうとよいと思います。

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おもちゃにも、いろいろな役割をもった種類のおもちゃがあります。まず一つ用意してもらいたいのが、人と一緒に遊ぶようなおもちゃです。ボールであったり、綱であったり、人とコミュニケーションをとれるようなおもちゃです。一緒に遊ぶことで、飼い主とのスキンシップがとれますし、また比較的に体力を使いますので良い運動やストレス発散になります。中には音がなったり、噛み心地がよかったりと、犬の興味を引きやすいものもあります。これらの種類のおもちゃのポイントは、遊び終わりは人が決めて、ちゃんと人が管理することが重要です。

また、もう一つとしては、自分一人でも遊べるおもちゃです。噛むために作られたおもちゃや、知育おもちゃと呼ばれる食べ物などを入れて転がしながら遊ぶおもちゃです。特に知育おもちゃは、食べ物を出すために、あれやこれやと試行錯誤しますので、頭も体も使いながら遊べるおもちゃです。ただし、一人で遊ぶおもちゃはなるべく、壊れないものを用意しておく必要があります。簡単に壊れるものは、誤飲の恐れがあります。一緒に遊べないときなどは、これらのおもちゃを使うことで、比較的静かに集中して遊んでくれます。

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おもちゃに関しても、子犬の時期にうまく遊べない子は、成犬になってもイマイチ遊ぶことができません。いろいろなものに興味のある比較的に若いうちに、おもちゃで遊ぶことが出来ると、様々な問題をさけることに繋がります。ぜひぜひ、今からでもおもちゃで遊ぶことにも積極的にチャレンジしてください。今回参加してもらったワンちゃんは、比較的にみんなおもちゃを使って、上手に遊ぶことが出来ました☆

秋の勉強会第八回 しつけ教室

ニュースでも話題になっていますが大村さんが、ノーベル医学生理学賞を受賞されました。前にもご紹介しましたが、発見されたイベルメクチンとは人の寄生虫の治療薬として使われてる薬ですが、犬のフィラリア症の予防にも使われる薬です。一月に一回の投与でほぼ100%予防でき、今となっては当たり前のように処方されている薬ですが、土壌の菌から多くの実験を重ねられて、この薬の元の物質を発見された大村さんの努力は凄まじいと思います。未だに大村さんが発見された菌以外で、同じ薬を作る菌は見つかっていないそうです。多くの犬の寿命を、格段に伸ばしてくれた大村さんに、感謝せずにはいられません。

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さて、先日は秋の勉強会の第八回として、しつけ教室を行いました。今回も大阪の家庭犬のしつけを専門でされている大塚さんに来てもらい、しつけの基礎から、覚えておきたいコマンドなどを教えてもらいました。今回も5匹のわんちゃんに参加してもらい、一緒に勉強しました。

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特に今回に多かった悩み事が甘噛みです。子犬の頃はひどい傾向にあります。甘噛みをなるべく減らすには、飼い主がやっちゃいけないことと、やらなきゃいけないことがあります。

まず犬は、もともと噛む欲求があり、甘噛みはコミュニケーションの一つとして、行動を起こします。決してケガをさす為に、噛んでくるのではありません。特に子犬の場合は、遊びのきっかけとして、甘噛みをしてきます。

まず気を付けていかないといけないのは、なるべく日頃から手で遊ぶことを意識的に減らしていきます。手で遊ぶことが癖になると、手で遊んでもいいと認識します。また、噛まれてもなるべくリアクションをとらないことです。噛まれたときにリアクションをとると、より犬にとっては楽しいと認識します。また、中途半端に怒ることも逆効果の場合もあります。甘噛みをされた場合は、なるべく無視をしてください。

ただ、犬にとって何かを噛むということは重要な欲求でもあります。なるべく、手ではなく、おもちゃなどで日頃から遊んであげることが重要です。手よりもおもしろいおもちゃがあれば、手を噛む回数が減ります。また、犬自身が暇な時にも、噛んでもよいおもちゃを置いておくのも一つです。常に噛む欲求を十分に満たしてあげることが大事になってきます。これらを繰り返すことで、徐々に甘噛みが減ってくると思います。何事も根気強くすることが大事です。

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さて、秋の勉強会も第八回が終了しました。また、来年度もしつけ教室などの勉強会が開けたらと思います。子犬のパピーパーティーは随時、参加者を募集しております☆

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災害時に備えるために お知らせ

 

12月6日(日曜)に、甲賀市の甲南公民館にて、「その時、あなたとペットはどうしますか?~災害時に備えるために~」と題して、ペットの災害時のしつけのセミナーが開かれます。ご興味がある方は、ぜひ聞きに行ってください。

日時:12月6日(日曜)13:30~16:30

場所:忍びの里プララ(甲南公民館)大会議室

講演:動物から人にうつる病気の予防、災害時に備えた犬のしつけ

実演:犬のしつけの実際

参加無料

 

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二周年&12月休診日のお知らせ

12月になりました。ますます、寒くなってきました。寒くなると、動物も体調を崩しやすくなります。飲水量がへることにより、犬猫は膀胱炎が増えてきます。しっかりとお水とトイレの管理に気を付けてください。また、鳥などの小動物も、寒暖の差が大きいと体調を崩しやすいです。窓際にケージがあるのであれば、昼は暖かくても夜はとても寒くなるため、防寒対策をとってあげてください。

12月の休診日のお知らせです。12月3日(木曜)、10日(木曜)、17日(木曜)、24日(木曜)、25日(金曜)、31日(木曜)はお休みを頂きます。12月23日(水曜 祝日)は午前・午後ともに診察しております。また年末は12月30日まで診察をおこなっております。ただし、12月29、30日は午前10時~12時、午後14時~16時までとなります。

さて、おかげ様で12月4日で近江八幡市江頭町で開院をさして頂きまして、丸2年となります。今後もより一層に地域の動物のホームドクターとして、何でも相談できる動物病院を目指します。これからも、ぜひよろしくお願いいたします。

今回のおまけです。先日に私事ですが、誕生日でした。スタッフより、サプライズでプレゼントを頂きました。なんと、お好み焼きです。しかも、マヨネーズでのメッセージ付きです。そんな素敵なチョイスが出来る、スタッフと共に、3年目もぜひ精進していきます☆

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秋の勉強会 第七回 シニアクラス犬編

寒さが増してきました。木々も色づいてきて冬も目の前です。病院前の花壇も、冬にむけて植え替えを行いました。まだまだ小さいですが、キレイな花を咲かせています。これからが楽しみです。

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さて、先週末は高齢犬の飼い主さんにむけて、シニアクラスの勉強会を開催しました。シニア期に起こる老化や高齢疾患の予防や対策を事前に知ってもらうことで、より良いシニアライフと長生きを目標としました。

犬の寿命は15年を超えるようになってきました。最近では人と同様に、犬でも問題となってきているのが、犬の痴呆症です。特に12歳を超えると約3割、15歳を超えると約7割で何らかの痴呆の症状が出てきます。

症状としては、よく寝る、排便の失敗、深夜の徘徊行動、昼夜の逆転、夜鳴きなど様々なことが見られます。中には、飼い主にとっても大きな負担になるような症状も出てきます。

痴呆の症状が出ても、対策法はあります。しかし、どれもが対症療法に近いことで、必ずうまくいくとは限りません。やはり、何より大事なことは痴呆にならないように予防することです。

一番重要なのは寝たきりにさせないことです。痴呆が出る頃は、同時に足腰も弱ってきます。歳をとったから、もう散歩が必要ないことは決してないです。実は、むしろ積極的に行くべきです。もちろん体調不良や心臓病などの持病がある場合は、無理はできませんが。高齢期の理想的なお散歩は、時間を短くして頻回に行ったり、途中で休憩をいれたりなどを気を付ける必要があります。適度な運動は、非常に重要な事です。

また、しっかりと刺激を与えることが重要です。いろんな人と触れ合ったり、他の犬と遊んだり、家族とコミュニケーションをとったりなど。もし、仮に寝たきりになったとしても、抱っこでも、乳母車にのせても良いので、外に出てお散歩をするほうがよいです。日光を浴びて、風を感じて、いろんな匂いや音がすることだけでも、刺激になります。決して、家に閉じ込めたままにしないように。積極的に刺激を与えてください。

体と脳に適度な刺激を与えて、寝たきりや痴ほう症が出ないように、精神的にも肉体的にも健康に長生きを目指しましょう。

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さて、来週は勉強会最終のしつけ教室が行われます。様々なしつけで問題を抱えた飼い主さんや、わんちゃんに来てもらい、しつけの先生から様々なしつけの基礎や、具体的な対策を勉強したいと思います☆

 

秋の勉強会第六回 歯磨き教室

先日は秋の勉強会第六回として、歯磨き教室を行いました。最近は犬猫ともに、寿命が延びてきたために、高齢になってから歯に問題を抱える動物が多くなってきています。特に小型犬は、7・8歳より歯周病が多くなり、麻酔下での歯石取りや、抜歯が必要になることがあります。

歯周病は何より予防が重要です。今回はこれから歯磨きを始めたい飼い主さんや、一度はやってみたけど出来なかった飼い主さんなどを対象に、歯磨き教室を開催しました。

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前半は講義編として、動物と人との違いから、なぜ歯周病が多く、歯周病になるとどんな症状が出るかをお話しました。人に比べると、口腔内のpHが違うため、虫歯は少ないのですが、歯石は非常に多いです。歯垢が歯石になるまでの期間は、人の場合は1~2週間かかるところ、動物の場合は3日ほどで歯垢が歯石となります。そのため、歯磨きの頻度は2日に一回ほどが必要となります。

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後半は実際のデンタルケアを、デモンストレーションをしながらで説明しました。歯磨きも他のしつけ同様に、いきなりは出来ません。もし人が上手に出来たとしても、動物がそれを許容できる訓練が出来ていないと、歯磨きはなかなかうまくいきません。じっくりと時間をかけて、口を触る練習からスタートです。他のトレーニングと同様に、しっかりと褒めることです。その時に、歯磨きペーストが使えれば、さらにうまくいきやすいです。動物用の歯磨きペーストは、歯周病の予防効果があるだけではなく、動物好みの味になっているため、それ自体がご褒美にもなります。口に触りながら、歯磨きペーストを舐めさせることを習慣とします。最終的には、指のかわりにペーストを歯に塗り付けるように擦れると歯磨きが出来ます。重要なのは、決して嫌がるほどにしないことです。どちらかと言えば、完璧な歯磨きよりも、楽に長く続けられることのほうが大事です。お菓子の袋をもったら近づいてくるように、歯ブラシをもてばペーストがもらえると自ら近づいてくれるようになると理想です。

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また、最近に気になる事ですが。歯の診察や歯石取りをしながら、歯が欠けている犬が増えてきました。昔から石などを噛む癖がある犬で多かったのですが、最近ではヒヅメなどを与えてもらった犬で、歯が摩耗したり、歯が割れてしまっている事をよくみかけます。意外に動物の歯はもろいため、ヒヅメなどをおやつであげることはおススメできません。最終的には抜歯が必要なぜひ、ご注意ください。

さて、今週末はシニア教室の犬編です。これから高齢期を迎える犬をかわれている飼い主さんを対象として、事前に知っておいてもらいたい、体の変化や病気の事を事前に知ってもらいたいと思います。ぜひご参加ください☆

秋の勉強会第五回 シニアクラス猫編

猫びよりという、猫専門の月刊誌があります。11月号は、京都の猫という特集をされています。実は京都の猫特集に、当院の患者さんである、バサラちゃんが登場しています。木工の工房で凛々しくしている姿は、女の子ですがなかなか男前です。他にも京都のいろんな場所の味のある猫がたくさん載っています。現在発売中ですので、本屋さんでぜひ手にとってみてください。当院の本棚にもおいてありますので、ぜひご覧ください。

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さて、先日は秋の勉強会として、高齢猫を飼われている方や、これから高齢になる猫ちゃんを飼われている方を対象とした、シニアクラスを開催しました。猫の寿命は現在、16歳ほどとなってきました。昔は感染症で亡くなっていた猫ちゃんも長生きが出来るようになり、人と同様に老化や高齢疾患を抱えるようになりました。今回は、老化と高齢疾患の違いを知ってもらい、老化の対策と高齢疾患の早期発見が出来ることが目的です。

最近になり、猫でも問題となっていることは肥満です。7,8歳をこすと猫もシニア期になります。この時期から、代謝や運動量の低下により徐々に太りやすい体質となってきましす。およそ、8歳をこすと約40%程の猫が肥満傾向となります。肥満は、糖尿病や尿路疾患などのリスクとなります。この時期から、おやつを減らし、肥満がみられた場合は食事量の調節が必要となります。

ただし、逆に12歳をこすと今度は徐々に痩せやすくなってきます。胃腸の消化吸収の働きの低下や、食欲自体の低下が原因となります。15歳をこすと、約50%の猫が痩せ気味となるそうです。もちろん痩せていなければそのままで大丈夫です。特に12歳頃からは、食事量を増やす必要がある猫もいます。例えば、食事をウェットフードに変えたり、台を使い食べやすいように工夫などが出来る良いと思います。また、食事回数もなるべく一日に4回ほどの食事に増やせるほうが、胃腸の負担が減ります。

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最近ではなんと20歳をこえる猫ちゃんも、多くなってきました。まだまだこれからも猫は寿命が延びる可能性があります。高齢期を迎えるにあたり、多くのことに少しずつでも気を使うと、元気で長生きできる時間がきっと増えると思います。また、長生きすればする程に、様々な介護での悩み事も出ると思います。もし、何か困りごとがありましたら、ぜひご相談下さい。

さて、今週末は歯磨き教室を行います。歯磨きも元気で長生きするためには重要になります。歯磨きのコツをお話する予定です。もし、これから歯磨きを考えてる方や、歯磨きがうまく方はぜひご参加ください☆

 

秋の勉強会第四回 お手入れ教室&11月休診日

11月の休診日のお知らせです。11月5日(木曜)、6日(金曜)、12日(木曜)、19日(木曜)、26日(木曜)、27日(金曜)はお休みを頂きます。尚、11月3日(火曜・祝日)、23日(月曜・祝日)は通常通り、午前午後ともに診察しております。

先日は、お手入れ教室を開催しました。人が爪を切ったり、お風呂に入ったり、耳掃除をすることと同様に、動物たちにも様々なお手入れが必要です。特に、小型犬は様々な毛質や体型になり、お手入れが必須の犬種も増えてきました。今回は、そんなお手入れが必要な動物の飼い主さんを対象に、お手入れ教室を行いました。

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お手入れが必要な事であるのは知ってるけどやり方が分からない。自分で勉強してやってみたけど、うまくいかなかったなど、お手入れについても様々なご相談を頂きます。特に爪切りは、家でやってみたら思った以上に暴れたり、痛がってしまったなど、それ以降できなくなったなどはよくあるケースです。

シャンプー、耳掃除、ブラッシング、爪切り、臭嚢しぼりなどを中心にお話をさせてもらいました。また、今回はわんちゃんと一緒に参加してもらいました。講義→デモンストレーション→実践の流れで、実際に自分のわんちゃんにむけて実践をしてもらいました。

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お手入れの一番のポイントは、実は飼い主さんのテクニックではなく、動物が安心して身を任せてくれる練習が出来るかです。多くのお手入れは、動物が落ち着てくれていれば、そんなに難しことはありません。逆に、大暴れしている動物に向けては、誰がやっても簡単には出来ません。

例えば、爪切りをしようと思う動物が足を触らしてくれなければ、爪切りは出来ません。そのため、まずは爪切りをするには、足を触る練習や大人しく抱っこさせてくれる練習からはじめます。嫌がる足を引っ張って爪切りをしても、動物がさらに嫌がるようになるのは当然です。最初は、足を触っては、褒めることから始めます。それが出来るようになって、はじめて爪を切ります。この時も、決して動物が嫌がる前に止めることです。一日で1.2本の指でも、最初はいいと思います。

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強いてテクニックと言えば、しっかりと血管の位置を確認して、それより余裕がある所を目標に切る事です。ショーに出るわけではありませんので、尖ってる爪でなければ問題はありません。ギリギリを切ると、出血する可能性があります。今回参加してもらった、飼い主さんもワンちゃんもコツを掴んでもらえば、短時間でしっかりうまくいきました。あとは、このままお家でいかに慣らすことが出来ることかです。

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どんなお手入れも、目標は1.2か月ぐらいかけて、最終的にうまくいけば大成功です。もっと時間がかかっても構いません。また、やはり若い動物のほうが、先入観も少なくうまく行くケースが多いので、ぜひ若いうちからチャレンジしてもらえると一番よいと思います。シャンプーが苦手にならないように、小さいうちからお風呂に連れて行ったり、タオルでふく練習をするなどもしてもらうと良いともいます。

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今週末は、高齢を迎える猫ちゃんを飼っておられる飼い主さんを対象に、高齢期に起こる体の変化やその対策。高齢期に起こりやすい病気の症状や治療、早期発見のコツなどをお話する予定です。ご興味がある方は、ぜひ参加してください☆