小型犬の乳歯

犬や猫も人と同様に、子犬、子猫の時は乳歯が生えています。その後、徐々に大人の歯である永久歯にかわっていきます。基本的には犬歯と呼ばれる、牙が比較的に最終の生え変わりになります。およそ、半年から10カ月頃までには通常、生え変わりが終了します。

ただ時々、大人の歯が生えたにもかかわらず、乳歯が残ってしまう動物がいます。特に小型犬が非常に多いです。恐らくは、通常と比べて口が小さく、生え変わりがうまくいかないためだと思います。特に、犬歯(牙)や、切歯(前歯)が残る事が多く、一番多いのは上の犬歯が残る事が多いです。

すぐに問題となる事は少ないですが、乳歯と永久歯の間に歯石が溜まります。歯石が溜まれば、将来的には歯肉炎になります。

ちょうど、一歳ぐらいは去勢手術、避妊手術を考えられることが多い時期だと思います。動物の場合は、歯を抜くには局所麻酔ではなく、全身麻酔をかけることとなりますので、このタイミングで同時に抜く事をお勧めします。

さて、写真は乳歯が残っている犬の歯です。大人になってから去勢手術をした際に歯を抜きました。前の歯が永久歯、後ろの小さい歯が乳歯です。反対の歯と比べると、すでに歯石がついていることが分かると思います。まだ、歯肉には大きく影響はないですが、このままではそれなりの歯肉炎になっていたかもしれません。小型犬には多くあることです。もし、歯の事で気になる事があれば、ご相談下さい☆

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