2024春の勉強会 パピークラス トイレ編 

桜も終わり、一気に暖かくなりました。今回は春の勉強会第一回のパピークラスが行われました。パピークラスは「日頃の生活の困りごと少しでも解決につなげてもらう事」と、「同じ年代の子犬同士が犬との関りあいをもつための最初のきっかけになる事」を目的にしています。今回はトイレ編として、トイレのお困りごとのある子犬を中心に集まってもらいました。

トイレのしつけは、人と一緒に暮らしてもらう中で重要なしつけの一つです。トイレのしつけに失敗すると、犬との生活はやはり大変になってしまいます。ただし、基本は犬はキレイ好きの為、正しくトイレのしつけをしてもらえば、きっとうまくいくはずです。

トイレのしつけの基本は、成功を褒めることです。トイレでちゃんと排尿が出来た時にしっかりと褒めてもらえると、犬もそれを覚えます。褒めてもらえることで、またトイレで排尿をします。特に最初は、声掛けも重要ですが、しっかりとご褒美をあげてください。犬にとって、うれしい印象が残れば残るほどに、褒めてもらえるように、上手に繰り返すようになります。

逆に、トイレのしつけでやっていけない事は、失敗をしかる事です。時にはしつけの中で、叱る事が必要なケースもあるかもしれませんが、特にトイレは余計に失敗に繋がることがあります。トイレを失敗した際に、人は場所が悪くて叱っているつもりでも、犬にとっては場所を怒られたのではなく、そもそも排尿をしたこと自体を怒られていると思い込む犬もいます。ますます、犬は隠れて排尿をするようになり、さらなる失敗につながります。基本的には失敗した際は、たんたんとかたずけてもらうという事が一番です。

徐々に成功で褒める体験を重ねていくと、だんだんと成功率もさらに上がっていきます。いきなりではなく、段々とです。生後半年前後では、まだまだ失敗があっても普通ですので、何とか気長に褒めてあげてください。仮に成功が続いていたとしても、少なくとも1歳になるまでは、しっかりと褒めてもらえたらと思います。

また、今回のパピークラスは3匹の子犬さんが参加してくれました。飼い主さんに、トイレに関しての話を聞いてもらいつつ、途中で徐々に犬同士がリラックスした雰囲気で軽い挨拶から始まり、最終的には少し一緒に遊べるように、もっていきます。子犬ももともとに、犬が好きな子もいれば、苦手な子もいます。ちょうど、同じ年ごろ同士で、慣れ合うことにより、例え一回であっても、犬とこれから触れ合うための、良いきっかけになります。今までもパピークラスにきてもらった子犬たちは、その後も犬が苦手になる子は少なく感じます。

パピークラスは、ご希望の方が集まり次第に、定期的に開催する予定ですので、ご希望の方は、ご連絡下さい。日時を調整しまして、開催ができればと考えています。まだまだ、5月6月も春の勉強会は続きますので、ぜひご参加下さい☆

春の健康診断キャンペーン

近江八幡もあちこちと桜が綺麗に咲いています。今年はなんとか入学式のシーズンまで桜が残ってくれました。ちょど気候的にもお散歩にもよい時期となりました。ゆっくりと桜でもみながら、愛犬とお散歩はとっても良い時間です。

4月になりました。狂犬病注射、フィラリアやノミ・マダニ予防の本格的なシーズンとなりました。当院では3月末よりフィラリアの予防薬の処方を開始しております。処方は今ですが、フィラリアの投薬は5月からとなります。また、飲み薬が苦手な犬のために、一年間有効である注射タイプもあります。さて、このシーズンはお得なキャンペーンとして、春の健康診断をおススメしております。

毎年にフィラリアの処方の前には、昨年までの感染がないかの確認の血液検査が必須になります。このフィラリア検査の採血と同時に、年一回の健康診断が可能です。特に、この時期は一年で一番お得なキャンペーンとなり、普段よりお安くできます。さらに、お散歩に行くワンちゃんは、ご希望の方はノミマダニの予防薬を院内にて一回サービスをしております。

健康診断は、理想的には若い動物で年に1回、7歳以上のシニア動物では年に2回の検査が推奨されています。目的として、「病気の早期発見」と、「健康の確認と、その際の数値の把握」の2点が、どの年齢にも重要な役割となります。

人と同様に病気の早期発見は、長生きで、健康を保つためには非常に大事なものとなります。特に、自覚症状を説明が出来ない動物にとっては、外からは分からない病気や、進行して症状が出るまで分からない病気を、健康診断にて早めに見つけれるチャンスです。

また、健康診断は病気の早期発見だけではなく、もう一つ重要な役割があります。それが、その時点での健康であることの確認です。健康な時にきっちりと、血液検査で健康な数値の把握をすることで、病気の時に血液検査をする際の比較ができます。体調不良の時にしか血液検査をしてない場合や、長い間に血液検査をしたことのない場合は、病気の際に少々の異常値がでたとしても、病気と関りの判断が難しい場合が多々あります。

人同様に、症状のない軽い持病をもっている動物もいるため、病気の際の検査でひかかった数値が、いつから高いのか?この病気が原因であたったのか?が判断しずらい事もあります。しっかりと健康なタイミングに、状態を把握していることにより、病気の判断がつきやすくなります。

また、当院では基本的には健康診断の結果は、結果表をお渡しするだけではなく、直接にしっかり説明さしてもらいます。その際には、何でも疑問点等があれば、ぜひぜひお聞きください。その後の生活や健康の注意点等も、詳しくお伝えします。

当院ではTELにて予約も、予約なしでも受付ております。また、特にこの春の時期は、特に土日は比較的に混雑しますので、なるべく平日の午前の診察をおススメしております。春の予防、健康診断、ぜひお早い目にお越しください☆

 

 

2024年4月 休診日のお知らせ

暖かくなってきました。そろそろ滋賀県も桜は咲き始めるでしょうか。4月の休診日のお知らせです。4月4日(木曜)、5(金曜)、11日(木曜)、18日(木曜)、25日(木曜)はお休みを頂きます。ゴールデンウィークも診察の予定です。時間変更があります、詳細は決まり次第お伝えいたします。

さて、予防シーズンがはじまりました。フィラリア、ノミマダニ等の処方ができます。特にノミマダニは暖かくなると、一気に増えて寄生される機会が増えてきます。ぜひぜひ、予防をしてあげてください☆

フィラリア予防注射開始

当院ではフィラリア予防注射が開始されました。通常のフィラリア予防の投薬は5月頃から、11月終わりごろまで、月一回の飲み薬となります。錠剤、粉など様々な形があります。また、おいしいオヤツタイプもありますので、オヤツ感覚で投薬ができます。しかし、中にはどう工夫しても、ダメなワンちゃんもいます。

注射タイプは、病院での一回の注射で済みますので、投薬が必要ありません。投薬が苦手なワンちゃんや、その家族にとっては、非常にストレスのない、楽なお薬です。フィラリア予防注射は、効果が一年間あるため、少し早めのこの時期にうっても、春から秋終わりまでしっかり予防効果が持続します。

また、中にはどうしても毎月の投薬をうっかり忘れてしまう方にとっても、非常によいです。基本は若いワンちゃん向けの注射ですが、健康であればシニア入り口でも打つことは可能です。また、4月以降はだんだんと病院は狂犬病等でも混雑してきますので、混み合う前に是非お越しください。尚、フィラリア予防注射は数に限りがありますので、無くなり次第終了となります。

さて、3月中旬となり、少し春らしい暖かい日も増えてきました。春の花壇もいっきに花が増えてきました。だんだんと春の足音が聞こえてきます☆

 

2024年3月休診日のお知らせ

3月7日(木曜)、14日(木曜)、21日(木曜)、28日(木曜)、29(金曜)はお休みを頂きます。

3月20日(水曜 祝日)、は午前・午後(14時~)ともに診察いたします。
振り替えで、29日(金曜)にお休みを頂きます。

犬と一緒にお出かけできるスポットに、三重県にいなべ市梅林公園というところがあります。近江八幡からも1時間半ほどで、ドライブにはちょうどいいぐらいです。わんちゃん連れのご家族も多くこられています。

ちょうどこの時期は、まさに梅の時期です。もし、まだまだ寒い日は続きますが、少し早い春を感じる事ができます。今年は梅は少し早いそうなので、さっそく週末に天気がよければぜひ行ってみて下さい☆

頑張れ学生実習&猫の日

大学生や、動物看護師の学生さんも、春休みになりました。この時期は動物病院では、学生さんがよく見学や実習にこられる時期です。今年も見学や実習の申し込みもあり、実際に何人か実習にきてもらっています。実習の際は、実際の診察室や受付等で、お邪魔させてもらう事があると思います。

中学生の頃から知っている、今は獣医学部の学生さんも、北海道から滋賀県に帰省するたびに、顔を出してくれています。いよいよ春から最高学年になり就活だそうです。子供の時から知ってると、いよいよ就職かと思うと、感慨深いです。

当院では、学生さんの実習、見学は、基本的にお受けしますので、もしご希望の方はぜひご連絡下さい。また、中学生、高校生等でも、将来の進路で見学したい方は、また学校が春休みになったり、土日を利用して見学OKです。

さて、2月22日は、にゃんにゃんにゃんで、猫の日だそうです。猫は言うまでもなく、素敵な魅力をもった動物です。飼ってしまたら最後、その魅力に取り付かれる事間違いなしです。猫の人気は右肩上がりで、最近は猫の飼育数は、以前に比べると増えているそうです。ただ、その一方で、まだまだ飼えない猫が保護される事もたくさんあります。ぜひ、猫を飼う際は、保護猫等もご検討下さい。2月22日は、猫を飼っている人は、猫をいつもよりいっそう愛でてあげて、猫の日を満喫して下さい☆

 

誤食:チョコレート中毒の話

2月も中旬になりました。さて、バレンタインの付近は、チョコレートでのご相談を受けることが多いです。

そんなわけで、今日はチョコレートにまつわる話。人はおいしく食べれるチョコレートですが、実は犬や猫では身近に中毒をおこす食べ物のひとつです。もともと、チョコレートの盗み食いは多いです。

チョコレートにはテオブロミンという物質が含まれています。コーヒーや緑茶などに含まれているカフェインの仲間です。人の場合は、適度であれば、眠気覚ましにもなります。

犬猫の場合は、大量に食べると「チョコレート中毒」をおこしてしまいます。人と比べて、犬は体の中からテオブロミンを代謝・排泄するのに時間がかかるために蓄積しやすいからです。テオブロミンの蓄積は、中枢神経への刺激作用、また強心作用を有します。

症状としては、興奮や不安、頻脈、嘔吐、多尿などがあり、ひどいと痙攣を起こすことがあります。

犬では体重1kgあたりの中毒量はテオブロミンが100mg~150mgです。普通の板チョコでは170mgほどのテオブロミンが含まれています。そのため、一般的なチロルチョコサイズであれば、多くの動物は中毒は起きにくいです。ただ、他の食べ物同様に、食べ慣れていない食べ物は下痢等は起こす可能性があります。

一般的に、カカオが多いチョコレートが中毒になりやすく、ビターチョコレートのような苦いチョコはテオブロミンの量は多いですし、ミルクチョコレートのような甘いチョコレート含有量はすくないようです。

そのため、同じ食べたということでも、チョコの種類や、量によっては症状の出やすさはかわります。病院では、直後であれば吐かす処置ができますが、時間がたっていれば対症療法になります。有効な解毒剤や、特効薬もない病気ですので、十分注意が必要です。

病院に連絡してもらう時は、動物の大きさ(体重)、チョコレートの種類、食べた量、食べた時間を、教えて頂けると、その後の対処の計画がたてれますので、ご参考にして頂けたらと思います。

やはり、何よりよいののは、動物の手の届くところに、チョコレートを置かないようにしてもらうことです。中毒を起こすといえど、犬にとってもチョコレートはおいしいものですから。ぜひぜひ、お気をつけください☆

 

2024年2月休診日のお知らせ

2月になりました。まだまだ寒いですが、少しずつ花壇の花もゆっくり咲いてきました。さて、2月休診日のお知らせです。2月1日(木曜)、8日(木曜)、15日(木曜)、16日(金曜)、22日(木曜)、29日(木曜)はお休み頂きます。

また、12日(月曜・祝日)は、午前のみの診察となります。(救急のみ予約にて診察いたします。)23日(金曜)の祝日は、通常通り午前・午後(14時~)で診察を行います。また、祝日の振り替えで16日(金曜)、3月1日(金曜)にお休みを頂きます。

 

そろそろ春に向けて、猫の発情のシーズンがはじまります。だいたい産まれて6カ月を過ぎると発情が来ることが多いです。発情がくると、精神的に落ち着きがなくなったり、外が気になり脱走をしたり、食欲にムラがでたりします。雄などは、マーキングがひどくなったりもします。人も動物にもストレスの多い時期になる事があります。

手術も生後6か月から可能ですので、そろそろと考えておられる方は、本格的な発情のシーズンまでに手術を済ましておくことをおススメします。若く健康な猫の場合は、当院では朝に預かり、夕方に退院の日帰りが可能です。もちろん、日帰り、入院に関わらず、術後しばらくは安静は必要になります。手術などで、なんでも分からない事がありましたら、ご相談いただけたらと思います☆

2024年1月休診日のお知らせ

1月休診日のお知らせです。1月4日(木)、11日(木)、12日(金)、18日(木)、25日(木)はお休みを頂きます。1月8日(月曜・祝日)は、午前・午後(14~16時)に診察を行います。12日(金曜)は振替でお休みを頂きます。

今年は元旦に石川を中心とした、北陸での地震がありました。数年前には私の妻の実家である熊本でも地震がおき、親戚も被災をしました。改めて、日本はどこにいても地震が起こる地域であり、やはり日頃の備えは大事と感じました。ニュースでも、時折ですが、被災したペットについての話題も取り上げられています。

最近で同行避難という言葉も浸透しており、避難所でもペットの避難スペースが準備されている場所もあるそうです。

人の避難グッズに数日分のペットフードの用意をしてもらうと理想かと思います。また、持病を持っている動物に関しても、薬もあった方がよいと思います。特に心臓病等の場合は、薬が抜けることは体調に大きく関わります。

以前より、ケージトレーニングをおススメしております。日頃の生活においても役にはたつのですが。特に、このような災害の場合では、ケージ自体に慣れておくことができるようになると、動物にとってはすごく良いのではと思います。ケージが安心できる場所であれば、避難がスムーズでき、避難所でも安心して過ごせるようになります。できれば小さい時からのケージトレーニングをおススメしています。

さて、今年も皆様と動物たちにとって、よい年になりますようにと思っています。その中で、少しでも動物医療を通して、そのお手伝いが出来ればと思います。今年もどうぞよろしくお願いいたします☆

2023年 動物たちとの約束

2023年も本日で最後です。本年の診察も終わりになりました。一年間、どうもありがとうございました。年末年始のお知らせです。1月1~3日まではお正月休みを、1月4日(木曜)は通常休診日となります。1月5日(金曜)から、通常通りの診察となります。お正月明けは、混雑が予想されます。お待たせする事も多いと思いますが、ご協力よろしくお願いいたします。

今年は、新型コロナウィルスの感染症への決まり事が、春より緩和されました。様々な不自由がありましたが、何とか大きな混乱なく過ごせるまでになりました。当たり前にあった生活が、当たり前ではなくなり、いろいろな事に制限がかかった数年間。普通に人と関り、普通に過ごせるありがたさを改めて感じました。元の生活に完全には戻った訳ではないですが、これからこの生活が守れる社会であってほしいと思いました。

また、当院は今年の冬で丸10年目を迎えました。本当に多くの方に支えて頂き、10年を迎える事ができました。やはり、人の出会いや縁が非常に大事だと思う10年間でした。本当に感謝です。ありがとうございます。

10年目になると、そろそろと子犬や子猫の時から知っている子たちが、いよいよとシニア犬、シニア猫になってきました。動物もシニア期になると、例えば、心臓病や、腎臓病、また癌など治らない持病のような病気が増えてきます。

ここ最近では、積極的にシニア期に近づいた動物たちには、健康診断をおススメしております。そもそも、人と違い動物は自覚症状を訴える事もないですので、その段階で病気を見つけることは出来ません。体調不良がある程度すすんで初めて、表に分かる症状が出てきます。そのため、少しでも病気を早く見つけるためには、症状がないように見えても、病気が潜んでいることがあるため、毎年1回から2回の健康診断をすすめています。特に血液検査は採血だけで、比較的に多くの病気のチェックができるため、定期的な検査をおススメしています。

当院は当初から、病気を治すということだけではなく、病気にならないための予防や、生活の困りごと、しつけの問題など、動物の事が何でも気軽に相談ができ、一つでも心配事がなくなるような動物病院を目指していました。10年たち、改めてその重要性を感じています。ぜひ、病気だけではなく、生活の困りごとや、心配事などありましたら、何でも気軽にご相談頂けたらと思います。

さて、今年最後のブログも、「犬の十戒」をご紹介いたします。英語の詩で、日本でも訳されて広がっています。ペットとして犬が家族である飼い主に守ってもらいたい、10の事を語りかけています。非常に多くのことを考えさせられれる文章です。

1.My life is likely to last ten to fifteen years. Any separation from you will be painful for me. Remember that before you get along with me.

私の命は10年や15年ぐらいです。どんな時でも、あなたと離れるのは辛いです。
私と一緒になる前に、ずっとそれが出来るか考えてください。

2.Give me time to understand what you want of me.

あなたがしてほしいことを理解するには、私は時間がかかります。
どうか根気強く待ってて下さい。

3.Place your trust in me- it’s crucial to my Well-being.

どうか私のことを心から信頼してください。
そんなあなたの心が、私の幸せのすべてなんです。

4.Don’t be angry at me for long and don’t lock me up as punishment. You have your work, your entertainment and your friends. I have only you.

あまり長い時間叱ったり、どこかに閉じ込めてしまう罰を与えないでください。あなたには、仕事もあります。楽しいこともあります。友達だっています。
でも、私にはあなたしかいないのです。

5.Talk to me. Even if I don’t understand your words, I understand your voice when it’s speaking to me.

たくさん、私に話かけてください。
言葉はわからなくても、あなたのその声をちゃんと私は理解していますから。

6.Be aware that however you treat me, I’ll never forget it.

いつでも、私の世話をどのようにするか気にかけてください。
私はそれを決して忘れません。

7.Remember before you hit me that l have teeth that could easily crush the bones of your hand but that I choose not to bite you.

私を叩いて叱る前に、思い出して下さい。
私が本気になれば、あなたの腕にかみつける牙があることを。
でも、私は決してあなたを傷付けないと決めてることを。

8.Before you scold me for being uncooperative, obstinate, or lazy, ask yourself if something might be bothering me. Perhaps I’m not getting the right food or I’ve been out in the sun too long or my heart is getting old and weak.

私のことを、言うことを聞かない、頑固だ、怠け者などと叱る前に、
私がそうなってる原因がないか、どうか自分に問いかけてみて下さい。

ちゃんと私にご飯をくれてはいますか?
暑い日に外に長い間ほってないですか?
もしかして、私の心臓が年老いて弱ってないでしょうか?

9.Take care of me when I get old ; you, too, will grow old.

私もあなたも年をとります。
いつか私が年老いても、どうか私を見続けてください。

10.Go with me on difficult journeys. Never say, “I can’t bear to watch it .” or ” Let it happen in my absence.” Everything is easier for me if you are there. Remember I love you.

 最期のときがきたら、どうかその時は私のそばにいて下さい。
「見てられない」とか、「私のいないこところで」なんて、言わないで下さい。あなたがそばにいてくれれば、私はどんなことだって、受け入れれるんです。

そして、どうか覚えいてください。私があなたを愛していることを。

今年も多くの動物との出会いと別れがありました。

今年も多くの動物たちとの新たな出会いがありました。同じく、多くの動物たちとの別れもありました。動物は人より寿命が短いものです。誕生からその生涯を終えるまで、身をもって人に多くの事を学ばせてくれます。時には手のかかる子供のような存在であり、頼れる兄弟のようであったり、優しく話を聞いてくれる親であったり。家族それぞれに、多くの事を教えてくれて、我々を成長させてれます。癒しや楽しい時間はもちろん、年老いていく姿や、最期は自分の死をもって、限りある「命」の重みを考える時間を与えてくれます。

先に述べましたように、おかげさまで今年で10年目になります。今年は子犬や子猫の頃を知っている動物との、お別れもありました。もちろんどの動物にも思い入れはありますが、小さい時を知っている動物たちは、特に様々な思い出もあり、大きな出来事でした。私たちもご家族同様に、動物たちの成長に驚かせられ、うれしく思いながら診察をしていたことを思い出します。そんな子たちと一緒に歳をとり、診察の合間に、お家での色々な出来事を聞くのが楽しみでした。いよいよ歳をとり、治らない病気を患っても、ご家族とともに、この子にはどんな治療があっているのか、どんな過ごし方が幸せなのかを相談しながら、動物が最期まで頑張って生きている姿を見れたことは、私にとっては感慨深い事でした。そんな一生の中で、私たちにも、いろいろな事を身をもって教えてくれていたと感じます。

これからも、どんな時でも動物の一番の味方でありたいと思います。動物に関する多くのことにも関わり、少しでも幸せな動物が増えてくれればと思います。また、そんな動物たちが多くの人たちを幸せにし、間接的にでも人の役に立てればと思います。これが、今まで私たちが出会い別れた、多くの動物たちとの約束です。

動物たちに感謝し、多くの動物たちとその周りの人たちが幸せに暮らせるため、2024年もよりいっそう精進することを誓い、今年の締めくくりとさせて頂きます。ありがとうございました☆

みかみ動物病院 院長 三上直樹